24 / 138
複雑な想い
1. 僕は今、弘和さんとセックスしてる
しおりを挟む僕は間違いなく、弘和さんと繋がったんだ。
まさか、弘和さんのちんこが僕のお尻に入るなんて思ってもみなかった。
突然びりびりと痛みが走り、身体の中が押し付けられて息も出来ず、僕は暴れ「抜いて」と懇願し、弘和さんの名前を口にする。
僕にかまうのは、ただの気まぐれだと思っていた。
それなのに、わざわざ使用人の義母さんに名前を聞いてくれていたなんて……。
嬉しい気持ちが沸きあがったが、すぐ後に義母さんの話になり、そんな気持ちは一気に吹き飛んでしまった。
レイプされているのに「抜いて」と懇願したことがいけなかったんだ。
義母さんの言葉を僕に言ったのは、戒め。
その後、容赦なく激しく内側を擦られ奥を突かれると、電気が走ったように痛みと快楽が同時に全身を貫く。
それを繰り返され、意識が飛びそうになるのをなんとか堪えようと、何度も弘和さんの名前を呼びキスをおねだりした。
あぁ……僕は今、弘和さんとセックスしてる……。
性に目覚めたあの日から、ずっと弘和さんのことだけ考えていた。
その弘和さんはいま僕の体内にあって、擦り合って、興奮して、僕を見つめている。
痛いはずなのに、僕のちんこはさらに固さを増し、もどかしいくらいになっていた。
「痛いのに、気持ちいいのか?」
それを弘和さんに気づかれ、恥ずかしながらも頷いた。
すると、激しく僕の身体に大きく固いモノを出し入れしながら、優しく手で僕のちんこも扱きだした。
「はぁん!! あっ! あっ! あっ!
…ひろ…かずさん、あぁっ……気持ち…いい!!
……気もち…い…い……はぁっ! あっ! あぁっ!!」
もうお尻の方の痛みなど、どこへいったのか、激しい快楽の波が押し寄せる。
僕のこの言葉で一気に弘和さんも余裕の無い表情になり、気持ちいいのが伝わってくる。
「あぁー!!……出る……。
もう…、んんっっーーー!!!」
またも僕は自分の腹に精液を出した。
それを見た弘和さんは、野獣のように激しく腰を振り、くっ! と小さく言ったかと思うと、中の弘和さんのちんこが激しく痙攣した。
ずるんっとゆっくり抜く。
内側の肉や襞はそれだけでまたびくびくする。
中の圧迫感がなくなり、少し寂しい気持ちと排便した後のようなすっきりした気持ちが交錯していた。
弘和さんは落ち着いた様子で、ティッシュをダッシュボードから取り出し僕の身体の精液を拭と、自分のモノもズボンへ仕舞い、僕に視線を合わさないまま手首のネクタイを解いた。
僕は自分の手首を眺め、黙ってシャツのボタンを留める。
弘和さんは後部座席からスーツを取り、そのポケットから四角い機械(ポケベル)を取り出した。
「ちっ……」
その機械を見て小さく言ったかと思うと、少しイライラした感じで、突然僕の手首を掴んだ。
「言い訳を考えておけ」
僕の手首の跡が酷い。たぶんそれを問い詰められたらという事だろう。
「………うん……」
小さく返事をした。
車内の時計を見ると、もう学校は始まっていた。
車にはこの時期の秋風に吹かれて落ちた落ち葉が、窓びっしりに積もっていた。
辺りは本当に誰も来ない場所だったのか、舗装された道路まで同じように落ち葉が積もり、車外から誰かに覗かれていたかもという心配は消えた。
僕は制服を整えくしゃくしゃになっている配達しそびれた新聞紙を、乗ったときと同じポーズに持って座る。
弘和さんはガサッと荒っぽくダッシュボードからタバコを取り出すと、慣れた手つきでジッポライターで火を着けた。
その横顔を俯きながらこそっと覗き見た。
険しい顔つきでタバコをくわえ、ハンドルを切る。
弘和さんは事が終わってから、まだ一度も僕と目を合わせてくれてはいなかった。
さっきまで、あんなに僕の身体にすがって、感じて、興奮してくれていたのに……。
僕の中はまだ弘和さんが存在していた事実を突きつけるように、違和感が残って、ズキズキしているっていうのに……。
「レイプ」とは「愛し合う」ではない。
13歳の僕は、身体だけが欲望を求め、心がついていけてない自分にすら、まだ気づくことができなかった。
0
お気に入りに追加
840
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる