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距離

8. バカ!! 気持ちいい違いだ!!!

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ああぁぁぁ……
深い……
奥に当たる……


気持ち……い…い…


身体が跳ねる。

オレを軽く抱えあげ上下に揺すり、深く身体の中を突く。
逞しいハヤにしがみつき、快感が頭を支配すると、4年間物足りなかったオレの中が満たされていく。

ずりゅ! ずりゅ! ずりゅ! ずりゅ! ……

「んんっ! ふぅんっ! んっ! んぁっ! んっ!」

声を漏らさないように下唇を噛み、その揺れに身を委ねていた。
激しい動きとは対照的に、オレのその力の入った口元に寄せるハヤの唇は優しくオレを包む。

「はぁはぁ……はんっ……ふんんっ…んんー……」

低く甘い声が、麻酔のようにオレの唇を開かせ、舌を絡め、下半身に激しく擦りあげる快感を増幅させた。


くちゅ……ぶちっ……くぷぷ……

オレたちが繋がった部分は愛液にまみれ、動きが止まってもいやらしい音を出していた。

ハヤはオレを一旦洗面台に降し、ゆっくりオレの腰を反転させた。
オレは今度は洗面台に上半身を預け、鏡の方を向き、お尻を突き出す。
その姿は目の前の大きな鏡に映りこんだ。

顔が赤いオレ、目も虚ろだ。こんな淫らな自分は恥ずかしい。
だが、それ以上に、鏡に映るハヤの余裕の無い表情に釘付けになった。

オレの尻の間を唇を舐めながら見つめ、興奮が押さえられないのかびくんっと身体を震わせる。
そしておもむろに自分のものを手に取ると、先でくいくいとオレのアナルの入り口をなぞり、大きく息を吐き出した。

ずりゅん!!!

再度、オレのアナルに入り込むハヤのちんこは、先ほどと違う場所を激しく擦りあげ、背中から全身へと快感が突き抜けた。

「ふんんんんっっ!!!」

オレは両手を自分の口に当て声を殺す。

ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!ぬぷっ!ぬぷっ!ぬぷっ!……

激しく腰を打ちつけ、オレは前のめりになりながらも、鏡に映るハヤの顔を眺め、興奮の中、繰り返し内壁を擦られる刺激に脳が麻痺する感覚に陥っていた。

「はぁっ! あぁっ! んっ! ふっ! 」

ハヤの方が我慢できずに声を漏らし、オレをとことん煽る。



その時………。


コンコン…

「隼人さん?ここですか?!」

社長の娘の声!


ハヤの声が外に漏れたのか、ノックをされ、あの甲高い甘えた声が聞こえた。
ハヤはそれでも動きを止めない。

「!!!!」

おい!扉のすぐそこに人が居るんだぞ!!
なんか、返事しないと!!

オレはハヤに揺さぶられながらも、口を押さえジェスチャーで扉を指差した。

ずっ! ずっ! ずっ! ずっ! 

「!!!???」

ハヤはそれでも腰の動きを激しくする。

「あの……わたし、調子に乗ってどんどん注いだものだから……。
酔ってしまわれたんですね。
大丈夫ですか?!
気持ち悪くなってないですか?」

ハヤ……随分呑んだのか?
こんな激しい運動したら、酔いが廻ってしまうんじゃあ……。

オレもこんな状態なのに心配になった。
だが……


「あの……もし、宜しかったら、この隣のホテルにわたし泊まってるんです。
そこで、休まれてはいかがかしら……」

あー……そういうことか。
これは、したたかな作戦だ。

もともと酔い潰して連れ帰る手筈だったってわけか。


「ああ……玲菜さん、ご心配には及びませんよ。
さっきまでは、すこし気分が優れなかったんですが、今は……すごく気持ちいい感じなので」

バカ!! 気持ちいい違いだ!!!


「そ……そうですの?」

「お待たせしてスイマセン。
もうすぐで行きますので。どうか、部屋で待っていてくれませんか?
デザートが楽しみですから。ご一緒に……」

「わ……わかりましたわ」


遠ざかる足音。


オレはしばらく静かにそれを聞いていた。

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