28 / 155
3日目
1. そうか……明日から学校なんだ。
しおりを挟む
目が覚めた時、その見慣れた顔はオレを愛おしそうに見つめていた。
「なっ……!!」
「おはよう」
「お…おはよう……」
思わず、布団の中の自分の状況を確認する。
大丈夫……服も着てるし、縛られてもいない。
なんかへんな器具も付いてないし……。
首で金具の音がした。
これは……。
昨日言った自分の言葉に赤くなる。
「腹減ったよ」
「うん、そうだね……」
オレは布団を跳ね除けてリビングへと駆けて行った。
ハヤが適当に作ったというサンドイッチを頬張る。
テレビでは相変わらず残暑を知らせるニュース、そして……
『明日から新学期を向かえるところも多いかと思います。』
そうか……明日から学校なんだ。
今日オレはハヤとSEXをする。
この2日間で、人生が一変した。
今までに経験した事のない快感、感情、刺激。それと、ハヤへの想い。
だが、今日また、いろんな意味での覚悟。
明日、他の奴らとどんな顔して会おうかな……。
オレ…変に目ぇ合わせらんねぇーかもしんねぇーな……。
ハヤはどんな顔して皆に会うんだろうか。
もしかして「俺達付き合いまーす」なんて言ったりしないよな……。
すでにあのデレッぷりに、少し心配になった。
向かい合って座るハヤをチラチラ見ながら、またサンドイッチを頬張った。
にこっとハヤは微笑んで、ウエットティッシュを持つ手がすっとオレの口元を拭う。
「ケチャップいっぱい付いてるよ」
ウエットティッシュで拭いきれなかった唇のケチャップを、今度はハヤの親指で拭い、ペロッと舐めた。
かぁぁぁぁぁぁっっ!!
おっ……オレは今までこんなお色気攻撃をスルーしていたのか!?
自分の感情の変化に驚いた。
ぎゅうっと胸が締め付けられて、「好き」が溢れだしそうだった。
午前中はまったりした。
撮りためて見ていなかったという洋画を、リビングのソファーで寄り添うように座り、スナック菓子を片手に堪能する。
時折、ハヤはオレの肩に手を回し、耳を触ったり、首元に軽く唇を這わせたり、奴は奴で堪能していたようだったが……。
オレはあえて、意識しないように心がけた。
2本見終わったころ、ハヤがおもむろにオレの内ももに手を這わせてきた。
「もう、お昼だよ。昼食にする? それとも……先に……」
「あー…そう言えば腹減ったなぁ……」
散々スナック菓子を食べておなかが空いていることは無いはずだったが、なんだか新婚夫婦の会話のようでこっ恥ずかしくなり、誤魔化した。
「じゃぁ、なんか作るね」
お昼はパスタ。意外と大食漢のオレはぺろりと平らげた。
キッチンで後片付けをしているハヤの後ろをうろうろする。なんだか昨日、鎖で繋がれて行けなかった場所を行ってみたくなった。
「くすっ……どうした?まだ足りなかった?」
「あ…いや……」
ハヤが手を拭いてオレに向き直る。壁際に追い込まれキスを迫られた。
唇が軽く触れ、オレはそれだけでビクッと跳ねた。
もう一度向き直り、オレを見つめる。
潤んだ瞳でしばらく見つめあい、今度は激しく身体を引き寄せられて覆いかぶさるように唇がぶつかり合い、舌を絡めあう。
オレは仰け反りながらハヤの背中に手を回し、シャツを掴んだ。
「んんっ……んぁっ、ふっんっ…んん……」
何度も角度を変え、熱い息が漏れながらお互いの敏感な部分を刺激しあった。
ようやく唇が開放された時、オレの覚悟が決まった。
キスだけで、こんなに感じる……。
もっと、ほしいと思う。
離れたくないと、身体がせり出す。
求める、心と、身体……。
「シャワー浴びてくるよ。」
オレはキッチンを後にした。
「なっ……!!」
「おはよう」
「お…おはよう……」
思わず、布団の中の自分の状況を確認する。
大丈夫……服も着てるし、縛られてもいない。
なんかへんな器具も付いてないし……。
首で金具の音がした。
これは……。
昨日言った自分の言葉に赤くなる。
「腹減ったよ」
「うん、そうだね……」
オレは布団を跳ね除けてリビングへと駆けて行った。
ハヤが適当に作ったというサンドイッチを頬張る。
テレビでは相変わらず残暑を知らせるニュース、そして……
『明日から新学期を向かえるところも多いかと思います。』
そうか……明日から学校なんだ。
今日オレはハヤとSEXをする。
この2日間で、人生が一変した。
今までに経験した事のない快感、感情、刺激。それと、ハヤへの想い。
だが、今日また、いろんな意味での覚悟。
明日、他の奴らとどんな顔して会おうかな……。
オレ…変に目ぇ合わせらんねぇーかもしんねぇーな……。
ハヤはどんな顔して皆に会うんだろうか。
もしかして「俺達付き合いまーす」なんて言ったりしないよな……。
すでにあのデレッぷりに、少し心配になった。
向かい合って座るハヤをチラチラ見ながら、またサンドイッチを頬張った。
にこっとハヤは微笑んで、ウエットティッシュを持つ手がすっとオレの口元を拭う。
「ケチャップいっぱい付いてるよ」
ウエットティッシュで拭いきれなかった唇のケチャップを、今度はハヤの親指で拭い、ペロッと舐めた。
かぁぁぁぁぁぁっっ!!
おっ……オレは今までこんなお色気攻撃をスルーしていたのか!?
自分の感情の変化に驚いた。
ぎゅうっと胸が締め付けられて、「好き」が溢れだしそうだった。
午前中はまったりした。
撮りためて見ていなかったという洋画を、リビングのソファーで寄り添うように座り、スナック菓子を片手に堪能する。
時折、ハヤはオレの肩に手を回し、耳を触ったり、首元に軽く唇を這わせたり、奴は奴で堪能していたようだったが……。
オレはあえて、意識しないように心がけた。
2本見終わったころ、ハヤがおもむろにオレの内ももに手を這わせてきた。
「もう、お昼だよ。昼食にする? それとも……先に……」
「あー…そう言えば腹減ったなぁ……」
散々スナック菓子を食べておなかが空いていることは無いはずだったが、なんだか新婚夫婦の会話のようでこっ恥ずかしくなり、誤魔化した。
「じゃぁ、なんか作るね」
お昼はパスタ。意外と大食漢のオレはぺろりと平らげた。
キッチンで後片付けをしているハヤの後ろをうろうろする。なんだか昨日、鎖で繋がれて行けなかった場所を行ってみたくなった。
「くすっ……どうした?まだ足りなかった?」
「あ…いや……」
ハヤが手を拭いてオレに向き直る。壁際に追い込まれキスを迫られた。
唇が軽く触れ、オレはそれだけでビクッと跳ねた。
もう一度向き直り、オレを見つめる。
潤んだ瞳でしばらく見つめあい、今度は激しく身体を引き寄せられて覆いかぶさるように唇がぶつかり合い、舌を絡めあう。
オレは仰け反りながらハヤの背中に手を回し、シャツを掴んだ。
「んんっ……んぁっ、ふっんっ…んん……」
何度も角度を変え、熱い息が漏れながらお互いの敏感な部分を刺激しあった。
ようやく唇が開放された時、オレの覚悟が決まった。
キスだけで、こんなに感じる……。
もっと、ほしいと思う。
離れたくないと、身体がせり出す。
求める、心と、身体……。
「シャワー浴びてくるよ。」
オレはキッチンを後にした。
8
お気に入りに追加
3,680
あなたにおすすめの小説
僕はオモチャ
ha-na-ko
BL
◆R-18 エロしかありません。
苦手な方、お逃げください。
18歳未満の方は絶対に読まないでください。
僕には二人兄がいる。
一番上は雅春(まさはる)。
賢くて、聡明で、堅実家。
僕の憧れ。
二番目の兄は昴(すばる)。
スポーツマンで、曲がったことが大嫌い。正義感も強くて
僕の大好きな人。
そんな二人に囲まれて育った僕は、
結局平凡なただの人。
だったはずなのに……。
※青少年に対する性的虐待表現などが含まれます。
その行為を推奨するものでは一切ございません。
※こちらの作品、わたくしのただの妄想のはけ口です。
……ので稚拙な文章で表現も上手くありません。
話も辻褄が合わなかったり誤字脱字もあるかもしれません。
苦情などは一切お受けいたしませんのでご了承ください。
蜘蛛の糸の雫
ha-na-ko
BL
◆R-18
ショタエロです。注意必要。SM表現、鬼畜表現有り。
苦手な方は逃げてください。
「なぜか俺は親友に監禁されている~夏休み最後の3日間~」スピンオフ作品
上記作品の中の登場人物、谷垣隼人の父、谷垣弘和とその秘書手島友哉の過去のお話しになります。
-----------------------------------
時代は1987年 バブルの真っ只中。
僕は手島友哉(てしまともや)。 10歳。
大金持ちの家の使用人の息子だ。
住み込みで働く父さんと義母さん。
ある日、お屋敷でのパーティーで皆から注目されている青年を見た。
スラッと足が長く、端正な顔立ちは絵本に出てくる王子様のようだった。
沢山の女性に囲まれて、とても楽しそう。
僕は思わず使用人用の宅舎から抜け出し、中庭の植え込みの茂みに隠れた。
姿が見えなくなった王子様。
植え込みから顔をだした僕は、誰かに羽交い締めにされた。
これが運命の出会いとも知らずに……。
※このお話の中ではハッピーエンドとはなりません。
(あくまでもスピンオフなので「なぜか俺は親友に監禁されている~夏休み最後の3日間~」の作品の中でとなります。)
※青少年に対する性的虐待表現などが含まれます。その行為を推奨するものでは一切ございません。
※こちらの作品、わたくしのただの妄想のはけ口です。
……ので稚拙な文章で表現も上手くありません。
話も辻褄が合わなかったり誤字脱字もあるかもしれません。
苦情などは一切お受けいたしませんのでご了承ください。
表紙絵は南ひろむさんに描いていただきました♪
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
僕の兄は◯◯です。
山猫
BL
容姿端麗、才色兼備で周囲に愛される兄と、両親に出来損ない扱いされ、疫病除けだと存在を消された弟。
兄の監視役兼影のお守りとして両親に無理やり決定づけられた有名男子校でも、異性同性関係なく堕としていく兄を遠目から見守って(鼻ほじりながら)いた弟に、急な転機が。
「僕の弟を知らないか?」
「はい?」
これは王道BL街道を爆走中の兄を躱しつつ、時には巻き込まれ、時にはシリアス(?)になる弟の観察ストーリーである。
文章力ゼロの思いつきで更新しまくっているので、誤字脱字多し。広い心で閲覧推奨。
ちゃんとした小説を望まれる方は辞めた方が良いかも。
ちょっとした笑い、息抜きにBLを好む方向けです!
ーーーーーーーー✂︎
この作品は以前、エブリスタで連載していたものです。エブリスタの投稿システムに慣れることが出来ず、此方に移行しました。
今後、こちらで更新再開致しますのでエブリスタで見たことあるよ!って方は、今後ともよろしくお願い致します。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる