僕はオモチャ

6

誘惑

僕が滑りこむことでソファのシーツがよれる。でも昴ニイはそんなことお構いなしに馬乗りになってきた。
大きな体が僕を覆う。
細い華奢な僕の両腕を片手で一掴みにすると、僕の頭上にあげて激しくキスを交わした。

「ンンッッ……ンッーーー!っっんっ!!」

上半身裸の僕、昴ニイの手はすぐに僕の乳首に到達する。
少し寒さで立っていた小さな突起を爪でカリカリと引っ掻くとビクビクと腰まで揺れた。
唇が解放されると一息も付かずに爪で引っ掻いてるのと反対側の乳首に歯を立てながら吸い付かれる。

妄想していた通りの昴ニイの攻めに、ついさっきまで二人にいいようにされていたにも関わらず身体は反応し、顔も今の刺激とこれから何をされるのかと期待でトロトロになっていた。
昴ニイはそんな僕の顎を持ち雅ニイに顔を向ける。

「いい顔見せろよ、健。欲しいのは俺だけじゃないんだろ」

昴ニイが今度は僕の後ろに回り込み耳側でそう呟くと、僕が履いているパンツをずらして足の部分からぷるんと僕のちんこと睾丸をはみ出させた。

ちんこはまた芯を持ち始め、昴ニイに荒々しく威圧的に扱われたことで興奮がぶり返す。

雅ニイを再度見る。視線は完全に僕にロックオンしている。
僕は徐にそのはみ出た自分のモノを握った。

くち、くち、くち、くち、くち……

握った手を上下に動かす。
後ろの昴ニイは僕の首筋を舐め、脇から手を回して乳首を抓って弱めの刺激を与えているが、僕のオナニーの手助け程度に抑え、雅ニイの反応を伺っている様子だ。

今まで雅ニイにされたイタズラまがいの行為を思い浮かべ、僕はだんだん息も荒くなってくる。
その時の雅ニイの興奮した姿を思い出した。

「あっ、あっ、あぁ!んんっっ!!
雅ニイ……ま…雅ニィ……、あっっ!あっっ!あっっ!!」

くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ……

先から滴が垂れ体積は増えるものの、二人の兄を欲する僕の身体はもうすでにオナニーではイクことが出来ず、縋るように何度も雅ニイの名前を呼んだ。

すると雅ニイはその僕の声を聞いて弾かれたように僕に覆いかぶさってきた。


今度は雅ニイに唇を奪われ舌を絡め、僕の握る手の上から雅ニイの手が重なり一緒に扱く。
はぁはぁと荒い息とともに唇が離れ

「健……そんな誘惑の仕方、どこで覚えたんだ」

「だって……前に雅ニイ僕に自分の名前を呼んでオナニーしてほしいみたいなこと言ってたから……」

上目使いに雅ニイを見上げ恥ずかしそうに言う。

「アニキ、もう完勃ちじゃねーか……。あんなにやっても反応薄かったのに。
ほら、健のココ。もう忘れられないはずだ、離れるなんてもう無理だろう……」

後ろから昴ニイは手を回して、僕のちんこと睾丸がはみ出しているパンツをさらにぐいっと引っ張ると片方の足を持ち上げ睾丸の後ろの蕾も露わにした。