僕はオモチャ

ha-na-ko

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仕事部屋

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僕は今、緊張の面持ちで雅ニイの仕事部屋の前に来ていた。

まだ制服姿だ。
雅ニイは帰ったらすぐって言ってたからそのまま来ちゃったけど、お風呂入ってきたほうがよかったかな……なんて、考えが浮かんだと同時に

なんだよ!僕、エッチなことするってことしか頭に無いじゃん!

って考えも浮かんで、恥ずかしくなって……で、結局そのまま来ちゃった。


コンコン……
ノックをすると、「健?帰ってたのか」といつもの雅ニイの声が部屋の中から聞こえてきて少し拍子抜けした。

ガチャ
「ただいま」

そろっと開けて仕事部屋の中を見渡すように中へ入った。

「今、今日の分の仕事が終わったところだ」

パソコンデスクの前に座る雅ニイは、僕のほうを振り返りながら伸びをしメガネを指で押し上げるとサイドボードに置いてあったコーヒーカップの残りのコーヒーを飲みほした。
そして雅ニイは立ち上がり、扉の真正面のソファーに腰を下ろす。
僕にもその横に座るように目くばせし、僕はそろりとソファーの端っこに座った。

雅ニイは僕の腕をそっと掴む。

「昨日はごめんな……まだ腕痛むか?」

「あ……ううん?痛みはそんなに無いよ。ただ僕こういうの痕に残りやすくて……」

「乱暴にして悪かった。
今日は……気持ちよくするから……」

はむっと僕の耳を唇で噛みながら呟くと、徐にソファーの背もたれを倒した。

その流れで僕は雅ニイに押し倒される。
そして唇はそのまま僕の唇を塞いだ。

甘い吐息と大人の苦いコーヒーの味。
心臓がドキドキと鳴り出し、股間はジンジンしだす。


ちゅ…と唇が解放されると、綺麗な切れ長の瞳は眼鏡の奥で妖艶な光を放ち僕を見下ろしていた。

その瞳に見つめられ何度も絶頂した記憶が巡る。
股間は勝手に膨らみだし、ドクドクと脈打つものに変わっていった。

するっと雅ニイの手が僕の股間に滑り込む。

「ここ、痛くない?今日はじっくり慣らそう」

いきなりお尻の穴を突かれて、ビクンッと身体を震わせた。

「……あの……僕お風呂入ってきてもいい?ココ、綺麗にしときたいし……」

いくらコンドーム付けるからって汚いし、昨日昴ニイに掻き出してもらった時も目も当てられなかった。
雅ニイも昴ニイも僕のどこも汚くなんかないって言ってくれるけど、僕のほうが気にするよ。

「……仕方……わかる?」

そう聞かれて僕は首を振った。

「教えるね、これから昴と何度もすることになるだろうし……」

………何度も……
そう言われて、僕はかぁぁぁっと全身が熱くなるのを感じた。



「これでいい……」

シャワーでお湯を入れてもらってトイレに行くのを何度が繰り返した。
その間、僕は恥ずかしくて恥ずかしくてもじもじとして雅ニイと目を合わせられないでいた。

「次から自分で出来るね」
って言われて、自信なかったけどこくんと頷いた。

男女間では必要ないことだけど男の子同志だし、僕はもうこの中の快感を知っちゃったわけで、後には引けない感じ。
昨日のように流されてじゃない、自分の意思で今日は雅ニイと昴ニイと……。

最後に熱めのシャワーを浴びた。

浴室の鏡を見る。
火照る身体は少しピンク色をしていた。
腕にはまだ残る雅ニイの手形。そして首元に赤い痕が見えた。


あ……さっき生徒会室で……

ドクンと心臓が鳴る。

この身体はもう二人の兄たちのモノなんだ……。





また雅ニイの仕事部屋の前。
短パンとTシャツに着替えた僕はゆっくりとドアをノックした。
ガチャと扉が開き、雅ニイが僕の肩に手を回して招き入れる。
入ってすぐの正面のソファーはもうすでにベッドの状態でその上にはシーツがかけられていた。

ドキン!!

夕方の日差しがブラインドの隙間から差し込み、薄明るいけどパソコンの画面は消えていた。
雅ニイは間接照明とデスクの横のオシャレなシェードランプに明かりを灯すとブラインドをきっちり閉めた。

「明るさはこれぐらいでいい?」

僕は頷いた。
本当は恥ずかしいからもっと暗いほうがいいけど、冷静を装いながらも真っ赤になって息があがってきている雅ニイの顔が見えなくなるのは嫌だと思った。
徐にベッドの奥のほうへと歩みを進め座った。
隣のサイドボードには昨日買ったばかりのコンドーム2箱とローションが置いてあり、足元には昨日ベッドの下から引っ張り出していた箱が置いてあった。

「……これ、何入ってるの?」

ドキドキと心臓が脈打つ中、恐る恐る聞いてみた。

「それは……」

顔を真っ赤にしている雅ニイはくいっとメガネを上げ、頭を掻いた。

コンドームは持っていないのに、(ローションは昨日使い切ったみたいだけど)バイブやローターは持ってた雅ニイに違和感とちょっとした好奇心で蓋を開けた。

「…………。」

何に使うんだ?っていうものがまだ他にもいくつかあった。

これって、僕にいたずらするためにわざわざ買ったの!?

ゴクッと唾を飲み込んだとき、雅ニイの手がすっと伸びてきて筒状のものを掴んだ。

「……これオナホって言って、ここの柔らかな穴に入れて扱くんだ」

「どうしてそんなの……」

と僕が振り返ってみると、その穴に雅ニイはローションを注ぎ込んでいた。

「はぁ……」

雅ニイが熱く息を吐く。
僕の喉がもう一度ゴクンと鳴った。

「……使ってみるかい?」

僕はそのオナホから垂れるローションをチラッと見て身体の中心が疼くのを感じ、そわそわして迷っている素振りをしてから、小さく頷いた。





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