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霊鉱怒『レコード』
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僕の名前は、杉村 美樹翔「すぎむら みきと」といいます。
歳は、14歳です。
今日は、念願のレコードを購入しました。
最近、『BEATLES』とか『Queen』のレコードが人気みたいで、
やっと、『Queen』のレコードを手に入れたんです。(何故かとても安かったけど…)
「よっしゃあああ!!やっと買えた!!」
僕は、嬉しさのあまり大声で叫んでしまった。
皆の視線が、僕に集まる。
「ぁ…。すいません~……!!」
僕は、買ったばかりのレコードを抱きしめたまま、走って家へ帰った。
家へ帰ったあと、早速、友人から譲り受けたレコードプレーヤーを
押し入れから、出した。
レコードを、プレーヤーにセットする。
レコードから、リズムのいい音楽が流れ始める。
そして、フレディ・マーキュリーの歌声が、響き渡る。
「これは、『Don't stop me now』だ。スゲェ!!」
続けて、次の曲をかけ直す。
「うわあ…これは、あの『伝説のチャンピオン』!!」
「そして、これが、あのあの…
『ボヘミアン・ラプソディ』か!!!!スゲェェェエエ!」
レコードからは、次々と魅力的な音楽が流れ出してくる。
その日は、レコードプレーヤーを消さずに、床に入った。
ずっと、微かに鳴り響くフレディの声……しだいに、眠気に誘われて
僕は、夢の中に落ちていった。
翌朝、枕元にあったレコードが、消えていて大騒ぎをした。
「あれ?どこいったんだ?」
当たりを見渡すと、窓のそばに落ちていた。
「あぁ。あったあった…でも、何故ここに?」
そう思いながら、プレーヤーを押し入れの中に戻した。
それから、数日は何事も無かったのだが、ある日の深夜
奇妙な事が起こったのだ。
それは、僕が自分の部屋で勉強している時だった。
しばらくすると、人の声が聞こえてきた。
その声をよく聞いてみると、それは、とても聞きなれた声だった。
それは、かの有名な『The BEATLES』だった。
でも、彼の声(ジョン・レノン)以外にも、声が聞こえるのである。
大勢の男の人たちの声と、それに交じって微かに聞こえる金属音。
なにか、叩いているような削っているような音だ。
しだいに、彼の声は小さくなっていき、大勢の男の人たちの声がはっきりと
聞こえるようになってきた。
「この曲は…『The BEATLES』じゃない、よく似ているけど、違う…。そうだ!
これは、『The Bee Gees』のニューヨーク炭鉱の悲劇 じゃないか!!
なんで、こんな曲が…それに僕は、『The Bee Gees』のレコードなんか、
持ってないぞ!」
そう確信した途端、押し入れからドサッという音が聞こえた。
恐る恐る近づきながら、押し入れに手を伸ばした。
そして、勢いよく押し入れを開ける。すると、何かが足元に転がってきた。
僕は、それを掴み手に取る。それは、古びたレコード。少し赤錆が付いている
不意に裏返すと……
「ウワァァァアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そこには、赤い文字で、こう書かれていた。
『We hope we can get to the ground someday 』
僕は、急いで和訳した。スマホの画面には、こう書かれていた。
『僕達は、いつか地上に出られることを願っている』と。
その時になって突然何かを思い出した。
これまでの記憶が走馬燈のように頭の中を駆け巡る。
その中で、見たことの無い記憶が再生された。
『Hey!Do you know this sing?John.』
『…I don't know.What this song?Allen.』
『This song is NewYork mining disaster.I let you know.』
『year please.』
これは、英語…なのか?
記憶に出てきた英語を手探りで掴んだノートに書きつけていく。
まずは、アレンが言った言葉だ。
「えっと…おい!この曲知ってるか?…そして、ジョン?…かな。
そして…僕は知らないな。それは、何の曲なんだ?…で、アレンか。」
そして、それから、次々と流れてくる記憶を追いかけるように
ノートに言語を書き写していく。
「…で、出来た。…えっと…これは…?!」
ノートを見て、愕然とした。
『これは…1996年にアメリカであった。炭鉱事故と日時が一致している。』
僕は、スマホを開いて調べた。やはり、一致していた。
『どういう事なんだ…これは…ハッ!?』
その瞬間、耳元で誰かが囁いた。
『That not an accident !! You are killed us!!』
…
そして、何もかもが存在しなかったかのように消えた…
~完結~
歳は、14歳です。
今日は、念願のレコードを購入しました。
最近、『BEATLES』とか『Queen』のレコードが人気みたいで、
やっと、『Queen』のレコードを手に入れたんです。(何故かとても安かったけど…)
「よっしゃあああ!!やっと買えた!!」
僕は、嬉しさのあまり大声で叫んでしまった。
皆の視線が、僕に集まる。
「ぁ…。すいません~……!!」
僕は、買ったばかりのレコードを抱きしめたまま、走って家へ帰った。
家へ帰ったあと、早速、友人から譲り受けたレコードプレーヤーを
押し入れから、出した。
レコードを、プレーヤーにセットする。
レコードから、リズムのいい音楽が流れ始める。
そして、フレディ・マーキュリーの歌声が、響き渡る。
「これは、『Don't stop me now』だ。スゲェ!!」
続けて、次の曲をかけ直す。
「うわあ…これは、あの『伝説のチャンピオン』!!」
「そして、これが、あのあの…
『ボヘミアン・ラプソディ』か!!!!スゲェェェエエ!」
レコードからは、次々と魅力的な音楽が流れ出してくる。
その日は、レコードプレーヤーを消さずに、床に入った。
ずっと、微かに鳴り響くフレディの声……しだいに、眠気に誘われて
僕は、夢の中に落ちていった。
翌朝、枕元にあったレコードが、消えていて大騒ぎをした。
「あれ?どこいったんだ?」
当たりを見渡すと、窓のそばに落ちていた。
「あぁ。あったあった…でも、何故ここに?」
そう思いながら、プレーヤーを押し入れの中に戻した。
それから、数日は何事も無かったのだが、ある日の深夜
奇妙な事が起こったのだ。
それは、僕が自分の部屋で勉強している時だった。
しばらくすると、人の声が聞こえてきた。
その声をよく聞いてみると、それは、とても聞きなれた声だった。
それは、かの有名な『The BEATLES』だった。
でも、彼の声(ジョン・レノン)以外にも、声が聞こえるのである。
大勢の男の人たちの声と、それに交じって微かに聞こえる金属音。
なにか、叩いているような削っているような音だ。
しだいに、彼の声は小さくなっていき、大勢の男の人たちの声がはっきりと
聞こえるようになってきた。
「この曲は…『The BEATLES』じゃない、よく似ているけど、違う…。そうだ!
これは、『The Bee Gees』のニューヨーク炭鉱の悲劇 じゃないか!!
なんで、こんな曲が…それに僕は、『The Bee Gees』のレコードなんか、
持ってないぞ!」
そう確信した途端、押し入れからドサッという音が聞こえた。
恐る恐る近づきながら、押し入れに手を伸ばした。
そして、勢いよく押し入れを開ける。すると、何かが足元に転がってきた。
僕は、それを掴み手に取る。それは、古びたレコード。少し赤錆が付いている
不意に裏返すと……
「ウワァァァアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そこには、赤い文字で、こう書かれていた。
『We hope we can get to the ground someday 』
僕は、急いで和訳した。スマホの画面には、こう書かれていた。
『僕達は、いつか地上に出られることを願っている』と。
その時になって突然何かを思い出した。
これまでの記憶が走馬燈のように頭の中を駆け巡る。
その中で、見たことの無い記憶が再生された。
『Hey!Do you know this sing?John.』
『…I don't know.What this song?Allen.』
『This song is NewYork mining disaster.I let you know.』
『year please.』
これは、英語…なのか?
記憶に出てきた英語を手探りで掴んだノートに書きつけていく。
まずは、アレンが言った言葉だ。
「えっと…おい!この曲知ってるか?…そして、ジョン?…かな。
そして…僕は知らないな。それは、何の曲なんだ?…で、アレンか。」
そして、それから、次々と流れてくる記憶を追いかけるように
ノートに言語を書き写していく。
「…で、出来た。…えっと…これは…?!」
ノートを見て、愕然とした。
『これは…1996年にアメリカであった。炭鉱事故と日時が一致している。』
僕は、スマホを開いて調べた。やはり、一致していた。
『どういう事なんだ…これは…ハッ!?』
その瞬間、耳元で誰かが囁いた。
『That not an accident !! You are killed us!!』
…
そして、何もかもが存在しなかったかのように消えた…
~完結~
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