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二十話
お隣りの性事情 一
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閻魔大王は、勢いよく羅天を振り返り怒鳴った。
「羅天! 夜鬼丸! お前たちは、いつから親密になったのだ。羅瑠璃にまで悪影響ではないか。どいつもこいつも色ボケしおって」
夜鬼丸は首をすくめながら答えた。
「そんな……親密などではありません」
閻魔大王は、怒りが収まらないのか夜鬼丸に詰め寄る。
「では、なぜ羅天のことを呼び捨てにした? お前は私の秘書だ。真面目に仕事をしていたら天界に行く時間などないはずだ」
その問いに、夜鬼丸は歯切れ悪く答える。
「そ、それは……子供の時に……閻魔大王様からお叱りを受けた折に……羅天様が」
頬を赤らめる夜鬼丸を見て、閻魔大王はさらに声を張り上げた。
「夜鬼丸! お前、羅天に好意を寄せているのか?」
夜鬼丸は何も答えず俯いてしまう。
閻魔大王は一つ咳払いをした。
「あれは、お前が子供だったから言ったのだ。いいか? お前は私の秘書だ。変な気を起こすんじゃないぞ!」
閻魔大王の説教が終わると、夜鬼丸は深く頭を下げた。
すると、口元は微笑んでいるが、閻魔大王を鋭く睨みつけながら天照大御神こと羅天は言う。
「兄上、そこまで。夜鬼丸を責めるでない。仮に、夜鬼丸が余に好意を寄せて何が悪い? 部下の色恋まで口を挟むなど、器量が知れるというもの」
「なにぃ⁉︎」
閻魔大王は両腕を組み険しい表情で言い返す。
「それは……ならば弟、羅天よ。夜鬼丸のことは最後まで責任を持てるのか? 遊びは許さないぞ。私にとって夜鬼丸も家族同然であり、お前と同じく弟のようなものだ」
「もちろん、責任は取る。だがのう兄上。夜鬼丸は余の妻になるかもしれぬ男。新しい秘書をそろそろ探すがいい」
閻魔大王と天照大御神の間に、激しい火花が散った。
「ふん! 夜鬼丸は永遠に私の秘書だ」
天照大御神も負けじと返す。
「いや、余は妻に仕事などさせる気はない。余の帰りだけを待つ。それが妻の役目」
「何を言うか! 夜鬼丸は秘書だけではなく地獄の番人もやっているのだぞ? それを簡単に手放すわけがなかろう」
二人のやり取りを聞いていた、夜鬼丸は「あぁ……まただ……」と、頭を抱え込んだ。
天照大御神は腰に手を当てて、ふんぞり返る。
「夜鬼丸の代わりは、空狐にやらせてはどうだろう? あの子は閻魔殿の秘書見習いだろう? 丁度良いではないか」
「ならん! 空狐は、まだ子供だ。幼いあの子に地獄の仕事など任せられん! 逆に亡者共に振り回されてしまう」
天照大御神は呆れた様子でため息を吐いた。
「子供子供って兄上、誰もが成長する。いつまでも同じでは成長できぬ」
「そんなことはない。夜鬼丸は今まで通り私の秘書だ! それに今、どんな状況だと思っているんだ? 阿修羅王が人界にまで手を出している。はっきり言って、悠長に夜鬼丸とお前の色恋の話まで聞いている暇はない」
「兄上は、わからず屋だのう。余は疲れた室に戻る……夜鬼丸、着いて来るのだ。お仕置きの時間だ」
夜鬼丸の手を取って、天照大御神は部屋を後にした。
閻魔大王は苦虫を嚙み潰したような顔をしながら、二人の背中を見送っていた。
──その頃、颯太と羅瑠璃は閻魔殿の五階の廊下を歩いていた。
「ここが僕の部屋だ。で、隣が叔父さんが泊まる客室だぞ」
そう言って、羅瑠璃はドアを開けた。
中に入った颯太は驚きの声を上げる。
「うわぁ~凄い部屋だな」
羅瑠璃も部屋の中に入る。
「気に入ったか? 僕の好みで集めた家具は全部、白を基調にしてるんだ。カーテンやテーブルクロスはママの趣味。レースが沢山ついていて可愛いだろ?」
部屋の中には至る所にクッションや枕などが置かれていた。
羅瑠璃は部屋の窓を開ける。
窓の外に見える景色は、紅の空、燃え盛る炎の海が映し出されていた。
「わぁ……真っ赤だ」
颯太は興味深そうに景色を眺めた。
羅瑠璃は笑顔で説明を続ける。
「あの炎は、地のエリアから燃え上がっているんだぞ」
颯太はさらに質問する。
「地のエリア?」
「冥界の下、つまり地のエリアは四つの界に分かれているんだ。冥界の真下はママの出身、妖鬼界。ここは、とっても楽しいぞ! 三途横丁があって、色んな屋台が並んでる。いつも賑やかで、美味しい食べ物もいっぱいあるし、ゲームやショーが毎日行われてるんだ」
「へぇ~楽しそう。行ってみたいなぁ~」
羅瑠璃は颯太の肩に手を置き、顔を近づける。
「じゃあ、明日、一緒に行こう!」
颯太は驚きの声を上げた。
「明日? ……なぁ、羅瑠璃。冥界の空は紅いだろ。冥界の人はどうやって時間を知るんだ? いつが朝とか夜とか」
羅瑠璃は首を傾げた。
「う~ん。時間がくればお腹も空くし眠くもなるぞ」
「そ、そうか……でも、時間や日付を知る方法は?」
「あるよ。蝋燭! それぞれの界の生命体は灯火で管理されているんだ。冥界の空の色は変わらないけど、蝋燭の火は色が変わる。だから時間や日付もわかるぞ」
「あぁ、なるほど。命の灯火って言うもんな。人生は時間か……。それで残りの界は?」
羅瑠璃は人差し指を顎に当て考える。
「えっとね……残りの界は特殊で、妖鬼界の下が地獄界と畜生界。一番下が修羅界かな。僕の遊び場は妖鬼界か、叔父さんが住んでいる天界だから、他の界は詳しくないんだ」
その時、隣の部屋から怪しげな声が響いてきた。
「あぁん……い、痛っ……くぅ……」
羅瑠璃は隣を隔てる壁まで近づくと耳を壁に押し当てた。
そして、壁の向こうから聞こえる声に耳を済ませる。
颯太も羅瑠璃の隣で壁に耳を当てた。
「あぁ……ん、くぅ……」
隣の部屋から聞こえる声は、徐々に大きくなっている。
聞き覚えのある声……颯太は両手で口元を隠す。
「この声は……夜鬼丸さん⁉︎」
羅瑠璃は平然と言う。
「あ~叔父さんが夜鬼丸をお仕置きしてるんじゃない」
颯太は壁から離れると後退りをした。
「一体、この人達は何してるんだよ!」
信じられないといった表情の颯太を見て、羅瑠璃は笑う。
「覗いてみる? 僕の部屋と叔父さんが居る部屋はバルコニーで繋がっているから窓から見えるぞ」
内心、覗きたくてたまらない颯太だが首を横に振る。
「い、いいよ……だってプライバシーが……」
「何を言ってるんだ。僕らの時だって叔父さんは見てたと思うぞ。自由に姿を消せたり、瞬間移動できるから。それに、叔父さんは冥界では性に寛大な神様だぞ」
「そ、そうなの……天界はモラルとかないのか?」
自分が知っている神様のイメージが崩れ、颯太は残念そうな顔をしている。
颯太を見て羅瑠璃は笑った。
「ハハハ! 何か問題? 人間だって、そういうの好きだろ? いいから覗いてみるぞ。叔父さん、喜ぶかもしれない」
「喜ぶかな?」
羅瑠璃は颯太の手を取りバルコニーに出た。
そして、隣の部屋の窓をそっと開けると中を覗き込んだ。
「あっ! 颯太、見てみろ。夜鬼丸の真っ赤っかなお尻が丸見えだ」
夜鬼丸は、四つん這いになって尻を突き出している。
その背後には天照大御神が立っており、夜鬼丸の尻の孔に何かを激しく出し入れしていた。
「あっ! あぁぁっ……こ、これ以上は……もぅ……羅……天」
羅瑠璃は小声で颯太に話しかける。
「あれは、天界人のみ扱える叔父さん愛用の聖なる杖だぞ。へぇ~ああいう使い方も出来るのか!」
夜鬼丸は身体を痙攣させ、顔をベッドに突っ伏している。
天照大御神は尻から聖なる杖を引き抜くと、今度は自身の屹立した男根を取り出す。
「夜鬼丸、もう降参か? そんなんではお仕置きにならんぞ。むしろ、喜んでおるな? お前の秘蕾から、とろとろの蜜が垂れておるではないか。まったく、みっともないのう」
天照大御神は夜鬼丸を仰向けに寝かせると、自分の屹立した男根の上にゆっくりと夜鬼丸を落とした。
「あぁっ。はぁ……はぁ……はぁ……」
二人は同時に息遣いを荒くする。
颯太と羅瑠璃は目を輝かせながら釘付けに。
「な? 凄いだろ?」と、羅瑠璃は颯太に同意を求める。
颯太も興奮気味に頷いた。
「す、凄いな……。夜鬼丸さん、大丈夫かな……痛そうだけど。胸をあんなに噛まれたら取れちゃいそう」
羅瑠璃は自慢げに話す。
「大丈夫じゃない? 叔父さんの聖なる杖を尻の孔で受け止める事ができるんだから」
天照大御神がゆっくりと腰を振り始めると、夜鬼丸は激しく悶える。
「あぁぁ!……っ」
二人の腰の動きは次第に激しさを増していった。
パンパンという肌同士がぶつかる音が部屋中に響く。
動きに合わせて揺れるベッドもギシギシと音を立てた。
「羅天! 夜鬼丸! お前たちは、いつから親密になったのだ。羅瑠璃にまで悪影響ではないか。どいつもこいつも色ボケしおって」
夜鬼丸は首をすくめながら答えた。
「そんな……親密などではありません」
閻魔大王は、怒りが収まらないのか夜鬼丸に詰め寄る。
「では、なぜ羅天のことを呼び捨てにした? お前は私の秘書だ。真面目に仕事をしていたら天界に行く時間などないはずだ」
その問いに、夜鬼丸は歯切れ悪く答える。
「そ、それは……子供の時に……閻魔大王様からお叱りを受けた折に……羅天様が」
頬を赤らめる夜鬼丸を見て、閻魔大王はさらに声を張り上げた。
「夜鬼丸! お前、羅天に好意を寄せているのか?」
夜鬼丸は何も答えず俯いてしまう。
閻魔大王は一つ咳払いをした。
「あれは、お前が子供だったから言ったのだ。いいか? お前は私の秘書だ。変な気を起こすんじゃないぞ!」
閻魔大王の説教が終わると、夜鬼丸は深く頭を下げた。
すると、口元は微笑んでいるが、閻魔大王を鋭く睨みつけながら天照大御神こと羅天は言う。
「兄上、そこまで。夜鬼丸を責めるでない。仮に、夜鬼丸が余に好意を寄せて何が悪い? 部下の色恋まで口を挟むなど、器量が知れるというもの」
「なにぃ⁉︎」
閻魔大王は両腕を組み険しい表情で言い返す。
「それは……ならば弟、羅天よ。夜鬼丸のことは最後まで責任を持てるのか? 遊びは許さないぞ。私にとって夜鬼丸も家族同然であり、お前と同じく弟のようなものだ」
「もちろん、責任は取る。だがのう兄上。夜鬼丸は余の妻になるかもしれぬ男。新しい秘書をそろそろ探すがいい」
閻魔大王と天照大御神の間に、激しい火花が散った。
「ふん! 夜鬼丸は永遠に私の秘書だ」
天照大御神も負けじと返す。
「いや、余は妻に仕事などさせる気はない。余の帰りだけを待つ。それが妻の役目」
「何を言うか! 夜鬼丸は秘書だけではなく地獄の番人もやっているのだぞ? それを簡単に手放すわけがなかろう」
二人のやり取りを聞いていた、夜鬼丸は「あぁ……まただ……」と、頭を抱え込んだ。
天照大御神は腰に手を当てて、ふんぞり返る。
「夜鬼丸の代わりは、空狐にやらせてはどうだろう? あの子は閻魔殿の秘書見習いだろう? 丁度良いではないか」
「ならん! 空狐は、まだ子供だ。幼いあの子に地獄の仕事など任せられん! 逆に亡者共に振り回されてしまう」
天照大御神は呆れた様子でため息を吐いた。
「子供子供って兄上、誰もが成長する。いつまでも同じでは成長できぬ」
「そんなことはない。夜鬼丸は今まで通り私の秘書だ! それに今、どんな状況だと思っているんだ? 阿修羅王が人界にまで手を出している。はっきり言って、悠長に夜鬼丸とお前の色恋の話まで聞いている暇はない」
「兄上は、わからず屋だのう。余は疲れた室に戻る……夜鬼丸、着いて来るのだ。お仕置きの時間だ」
夜鬼丸の手を取って、天照大御神は部屋を後にした。
閻魔大王は苦虫を嚙み潰したような顔をしながら、二人の背中を見送っていた。
──その頃、颯太と羅瑠璃は閻魔殿の五階の廊下を歩いていた。
「ここが僕の部屋だ。で、隣が叔父さんが泊まる客室だぞ」
そう言って、羅瑠璃はドアを開けた。
中に入った颯太は驚きの声を上げる。
「うわぁ~凄い部屋だな」
羅瑠璃も部屋の中に入る。
「気に入ったか? 僕の好みで集めた家具は全部、白を基調にしてるんだ。カーテンやテーブルクロスはママの趣味。レースが沢山ついていて可愛いだろ?」
部屋の中には至る所にクッションや枕などが置かれていた。
羅瑠璃は部屋の窓を開ける。
窓の外に見える景色は、紅の空、燃え盛る炎の海が映し出されていた。
「わぁ……真っ赤だ」
颯太は興味深そうに景色を眺めた。
羅瑠璃は笑顔で説明を続ける。
「あの炎は、地のエリアから燃え上がっているんだぞ」
颯太はさらに質問する。
「地のエリア?」
「冥界の下、つまり地のエリアは四つの界に分かれているんだ。冥界の真下はママの出身、妖鬼界。ここは、とっても楽しいぞ! 三途横丁があって、色んな屋台が並んでる。いつも賑やかで、美味しい食べ物もいっぱいあるし、ゲームやショーが毎日行われてるんだ」
「へぇ~楽しそう。行ってみたいなぁ~」
羅瑠璃は颯太の肩に手を置き、顔を近づける。
「じゃあ、明日、一緒に行こう!」
颯太は驚きの声を上げた。
「明日? ……なぁ、羅瑠璃。冥界の空は紅いだろ。冥界の人はどうやって時間を知るんだ? いつが朝とか夜とか」
羅瑠璃は首を傾げた。
「う~ん。時間がくればお腹も空くし眠くもなるぞ」
「そ、そうか……でも、時間や日付を知る方法は?」
「あるよ。蝋燭! それぞれの界の生命体は灯火で管理されているんだ。冥界の空の色は変わらないけど、蝋燭の火は色が変わる。だから時間や日付もわかるぞ」
「あぁ、なるほど。命の灯火って言うもんな。人生は時間か……。それで残りの界は?」
羅瑠璃は人差し指を顎に当て考える。
「えっとね……残りの界は特殊で、妖鬼界の下が地獄界と畜生界。一番下が修羅界かな。僕の遊び場は妖鬼界か、叔父さんが住んでいる天界だから、他の界は詳しくないんだ」
その時、隣の部屋から怪しげな声が響いてきた。
「あぁん……い、痛っ……くぅ……」
羅瑠璃は隣を隔てる壁まで近づくと耳を壁に押し当てた。
そして、壁の向こうから聞こえる声に耳を済ませる。
颯太も羅瑠璃の隣で壁に耳を当てた。
「あぁ……ん、くぅ……」
隣の部屋から聞こえる声は、徐々に大きくなっている。
聞き覚えのある声……颯太は両手で口元を隠す。
「この声は……夜鬼丸さん⁉︎」
羅瑠璃は平然と言う。
「あ~叔父さんが夜鬼丸をお仕置きしてるんじゃない」
颯太は壁から離れると後退りをした。
「一体、この人達は何してるんだよ!」
信じられないといった表情の颯太を見て、羅瑠璃は笑う。
「覗いてみる? 僕の部屋と叔父さんが居る部屋はバルコニーで繋がっているから窓から見えるぞ」
内心、覗きたくてたまらない颯太だが首を横に振る。
「い、いいよ……だってプライバシーが……」
「何を言ってるんだ。僕らの時だって叔父さんは見てたと思うぞ。自由に姿を消せたり、瞬間移動できるから。それに、叔父さんは冥界では性に寛大な神様だぞ」
「そ、そうなの……天界はモラルとかないのか?」
自分が知っている神様のイメージが崩れ、颯太は残念そうな顔をしている。
颯太を見て羅瑠璃は笑った。
「ハハハ! 何か問題? 人間だって、そういうの好きだろ? いいから覗いてみるぞ。叔父さん、喜ぶかもしれない」
「喜ぶかな?」
羅瑠璃は颯太の手を取りバルコニーに出た。
そして、隣の部屋の窓をそっと開けると中を覗き込んだ。
「あっ! 颯太、見てみろ。夜鬼丸の真っ赤っかなお尻が丸見えだ」
夜鬼丸は、四つん這いになって尻を突き出している。
その背後には天照大御神が立っており、夜鬼丸の尻の孔に何かを激しく出し入れしていた。
「あっ! あぁぁっ……こ、これ以上は……もぅ……羅……天」
羅瑠璃は小声で颯太に話しかける。
「あれは、天界人のみ扱える叔父さん愛用の聖なる杖だぞ。へぇ~ああいう使い方も出来るのか!」
夜鬼丸は身体を痙攣させ、顔をベッドに突っ伏している。
天照大御神は尻から聖なる杖を引き抜くと、今度は自身の屹立した男根を取り出す。
「夜鬼丸、もう降参か? そんなんではお仕置きにならんぞ。むしろ、喜んでおるな? お前の秘蕾から、とろとろの蜜が垂れておるではないか。まったく、みっともないのう」
天照大御神は夜鬼丸を仰向けに寝かせると、自分の屹立した男根の上にゆっくりと夜鬼丸を落とした。
「あぁっ。はぁ……はぁ……はぁ……」
二人は同時に息遣いを荒くする。
颯太と羅瑠璃は目を輝かせながら釘付けに。
「な? 凄いだろ?」と、羅瑠璃は颯太に同意を求める。
颯太も興奮気味に頷いた。
「す、凄いな……。夜鬼丸さん、大丈夫かな……痛そうだけど。胸をあんなに噛まれたら取れちゃいそう」
羅瑠璃は自慢げに話す。
「大丈夫じゃない? 叔父さんの聖なる杖を尻の孔で受け止める事ができるんだから」
天照大御神がゆっくりと腰を振り始めると、夜鬼丸は激しく悶える。
「あぁぁ!……っ」
二人の腰の動きは次第に激しさを増していった。
パンパンという肌同士がぶつかる音が部屋中に響く。
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