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十三話
初恋
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羅天は颯太を黙って見つめていたが、おもむろに立ち上がると口を開いた。
「お前の気持ちはわかった」
(やっとかよ!)
無言で羅天は片手を伸ばし、颯太の顔の前で止める。
──トンッ。
羅天の人差し指で額を押された瞬間、颯太はその場に倒れた。
意識はあるが身体が動かない。
「な、なにすんだよ⁉︎」
羅天は、床に倒れている颯太を見下ろしながら言った。
「神である余の話を最後まで聞かず『気持ち悪い』だの『気持ちがわからない』だのと、喚き散らすとは少々おいたが過ぎたな。お前には罰を与える必要がある。それが嫌なら、ちゃんと自分の言動に責任を持ち、神である余の話を最後まで聞き、全てを受け入れよ」
「ふざけんな! 今すぐ身体を動かせるようにしろ!」
羅天は冷たい視線を颯太に向ける。
「お前は、私の話を聞かずに暴言を吐いた。お前の世界では許されるのか? こちらの世界では許されない。だが、罰を与える前に反省の機会を与えてやろうぞ。そこで頭を冷やすがいい」
そう言い残し、羅天は光に包まれ消え去った。
「お、おい……待て。どいつもこいつも勝手だな!」
颯太は大声を上げるが、身体は動かないまま。
そして、羅瑠璃が優しく声を掛ける。
「颯太、そんなに怒るな」
しかし、その言葉も颯太の怒りに火をつけただけだった。
「ほっとけよ」
苛立ちから羅瑠璃を冷たく避けるように横を向き、天井を見上げる。
──暫くの沈黙の後、羅瑠璃が口を開く。
「ねぇ、颯太。少しだけでいいから僕の話を聞いてくれる?」
颯太は返事をしないが、その雰囲気から拒絶の意思は感じられないと判断した羅瑠璃は静かに語り始めた。
「僕ね……阿修羅王のこと別に嫌いなわけじゃないんだ」
これから、冥界やら人界を襲うかもしれない阿修羅王を『嫌いじゃない』と言う羅瑠璃に、颯太は興味を示さずにはいられなかった。
「悪い奴じゃないのか?」
「うん、阿修羅王は悪い人じゃないと思う」
羅瑠璃が『思う』と言った、颯太には真意がわからず聞き返した。
「わからないってことか?」
「うーん、半分正解かな」
羅瑠璃の曖昧な答え方に苛立ちながら質問する。
「どういう意味だよ?」
だが、またも曖昧な言葉が返ってくる。
「知りたいか? 颯太、嫉妬しちゃうかもな」
「しねぇよ。これから大変なことになるんだぞ? 知ってることがあるなら言え」
羅瑠璃は、颯太の前に腰を下ろし正座をした。
「まず、阿修羅王には好感を持ってるよ」
「それは聞いた。でも何でだ?」
すると、羅瑠璃は頬を紅く染めた。
「あのね……初めて阿修羅王と出会ったのは、僕が二百歳のとき。まだ、幼い僕は冥界で迷子になってしまったんだ」
懐かしむように遠くを見ながら話を続ける。
「よく思い出せないけど、人界と冥界の狭間にある不思議な場所だった。そこは時空が歪んでいてね、逆向きに流れていたり、遅く流れたりしていたんだ」
(時間の流れが違うのか?)
颯太は内心、驚きながら羅瑠璃の話を聞いていた。
羅天が言っていた阿修羅王が住まう場所『修羅界』とは、結局はどのようなところなのだろうか? そんな疑問が湧き上がる。
羅瑠璃の話に少し興味を持ち始めていた颯太だが、質問したところで明確な答えが返ってくるとは思えなかった。
「それで、そこで阿修羅王と?」
羅瑠璃は少し寂しそうに答えた。
「うん。阿修羅王が時空の歪みから救い出してくれたんだ。見た目もさ、落ち着いた大人の男って感じで凄いイケメン。それが僕の初恋ってわけ。あっ! でも安心して。今は颯太一筋だから」
羅瑠璃はパァっと花が咲いたような笑顔を、颯太に向ける。
(相変わらずだな。てか……なぜ俺が『安心』せにゃならんのだ? まるで、俺の方が羅瑠璃を好きみたいじゃないか)
颯太は心の中でツッコミを入れながら話を進める。
「で? かっこいいから好きになったのか?」
羅瑠璃は嬉しそうに答えた。
「フフフ。僕を子供扱いしないで優しく接してくれたんだ。それでね、話しをちゃんと聞いてくれて『君かわいいね。無事で良かった』って。もうね! キュンとしたぞ」
(ふ~ん。子供の初恋みたいじゃないか)
羅瑠璃が両手を頬に当て語る仕草に、颯太は違和感を覚えた。
「阿修羅王が好きなんだろ? だったら、俺より阿修羅王と結婚したらいいのに。その方が冥界も人界も平和になるだろ?」
「やっぱり嫉妬? 初恋は叶わないもんなんだよ。それに僕、颯太以外の人と結婚なんてしたくない」
そう言うと、羅瑠璃は拗ねた様子でそっぽを向いた。
「あ~わかった。もういいよ。そんなことより、阿修羅王が誰かを助けるような人物なら、争いが起きる前に説得できるんじゃないのか?」
羅瑠璃は首を横に振る。
「それはできないと思う。叔父さんの話を聞いてただろ? 修羅界は孤立していて、阿修羅王は全ての界の頂点になりたいんだ。冥界の六ノ界を管理してるのはパパや叔父さんだし、各界には一族の長たちもいる。縄張り争いっていうのかな? 大人の事情ってやつ」
「大人の事情?」
「うん。人界で例えるなら、ヤンキーが仲間とつるんで他校のトップを潰して、自分達のチームがのし上がろうって考える感じかな? 修羅界もそれと同じなんだ」
颯太は──パンッ! と、両手を合わせた。
「なるほど! 羅瑠璃、何気に人界のこと詳しいんだな。本当は人間に憧れてんじゃないの?」
すると、羅瑠璃はムキになって話す。
「そっ、そんなわけない! 人界のドラマは冥界でも見れるんだ。颯太以外の人間になんて興味もない」
「本当かな~」
颯太は揶揄うように言った。
「本当だ! 信じてよ」
そんな羅瑠璃の様子を見て、思わず笑みが溢れる。
いつも大人ぶっている印象の羅瑠璃だが、笑ったり拗ねたりと子供のような表情を見せる時がある。
それは、平凡な日常を淡々と生きる颯太にとって新鮮だった。
「わかったから怒るなよ。揶揄ってごめん」
素直に謝ると、羅瑠璃は笑顔を見せた。
「みゅっみゅっ、別に怒ってない!」
恥ずかしそうに上目遣いで、颯太を睨む。
(うっ! やっぱり可愛いんだけどなぁ……性格がなぁ)
すると落ち着かない様子で、羅瑠璃が口をモゴモゴさせながら小さな声で言う。
「さっきは……悪かった。僕は死なないから、颯太があんなに怒るとは思わなかったんだ」
「ん? 何だ? 聞こえない」
颯太は、羅瑠璃の声が聞き取れず聞き返した。
羅瑠璃は恥ずかしそうに目を背けてもう一度、伝える。
「だから、さっき……その……婚姻するために死ねばいいって言ったこと」
「あ……あぁ」
気軽に『ごめん』は言えても、心からの謝罪を伝えることは慣れていないのだろう。
恥ずかしいのか羅瑠璃の声は震えていた。
「ごめん颯太。もう酷いこと言わないから、僕を嫌ったりするな」
「いや、許すもなにも、もう怒ってない。確かに、酷い言葉だとは思ったけど……反省してるみたいだし気にするな。それより、叔父さんの術を解く方法はないのか? 身体が動かせないと不便なんだけど。明日は仕事だっていうのに」
すると、羅瑠璃はそっと颯太の右手を取って自分の胸に当てる。
指から伝わる羅瑠璃の柔らかく小さな突起の感触に、颯太はゴクリと唾を飲み込んだ。
「お、おい! 何すんだよ」
慌てる颯太を見て、羅瑠璃は笑う。
そして瞼を閉じて、何やらブツブツ唱え始めた。
『呪文……』
羅瑠璃の口から歌うように言葉が漏れる。
──瞬間、颯太の身体は軽くなり自由を取り戻した。
「あっ! 動ける」
喜びの声を上げる颯太に、羅瑠璃が抱きついてきた。
「良かったぁ」
無邪気な笑顔を見せる。
「ありがとな」
颯太は身体の自由を取り戻せたのはいいが、この状況って……う~んと、戸惑ってしまう。
どうにか自分が冷静でいられるよう、雑念を払おうと別のことを必死に考えるが、そんな思いも知らず羅瑠璃は自分の身体を更に密着させてきた。
「羅瑠璃、ちょちょっと離れろって」
身体が自由になったとは言え、この状態は非常にまずいと思い両手で押し退ける。
「どうして! なんで?」
羅瑠璃は不満そうな顔で、颯太に尋ねた。
「いや、何でって……悪い気がするからだよ」
しかし、羅瑠璃は悪戯な笑みを浮かべる。
「フフ、残念でした。もう颯太のこと離さないぞ」
羅瑠璃に、人界の常識が通用するとは限らないことは短い期間でよくわかった。
まぁ、いいか! と、割り切ることにして颯太は再び聞く。
「それより、叔父さんが言ってた阿修羅王はどうするんだよ? 言っておくが直ぐに結婚はしないぞ。人界に何か起きる前に、阿修羅王をどうにかする方法ないのか? 結婚以外でだぞ」
「お前の気持ちはわかった」
(やっとかよ!)
無言で羅天は片手を伸ばし、颯太の顔の前で止める。
──トンッ。
羅天の人差し指で額を押された瞬間、颯太はその場に倒れた。
意識はあるが身体が動かない。
「な、なにすんだよ⁉︎」
羅天は、床に倒れている颯太を見下ろしながら言った。
「神である余の話を最後まで聞かず『気持ち悪い』だの『気持ちがわからない』だのと、喚き散らすとは少々おいたが過ぎたな。お前には罰を与える必要がある。それが嫌なら、ちゃんと自分の言動に責任を持ち、神である余の話を最後まで聞き、全てを受け入れよ」
「ふざけんな! 今すぐ身体を動かせるようにしろ!」
羅天は冷たい視線を颯太に向ける。
「お前は、私の話を聞かずに暴言を吐いた。お前の世界では許されるのか? こちらの世界では許されない。だが、罰を与える前に反省の機会を与えてやろうぞ。そこで頭を冷やすがいい」
そう言い残し、羅天は光に包まれ消え去った。
「お、おい……待て。どいつもこいつも勝手だな!」
颯太は大声を上げるが、身体は動かないまま。
そして、羅瑠璃が優しく声を掛ける。
「颯太、そんなに怒るな」
しかし、その言葉も颯太の怒りに火をつけただけだった。
「ほっとけよ」
苛立ちから羅瑠璃を冷たく避けるように横を向き、天井を見上げる。
──暫くの沈黙の後、羅瑠璃が口を開く。
「ねぇ、颯太。少しだけでいいから僕の話を聞いてくれる?」
颯太は返事をしないが、その雰囲気から拒絶の意思は感じられないと判断した羅瑠璃は静かに語り始めた。
「僕ね……阿修羅王のこと別に嫌いなわけじゃないんだ」
これから、冥界やら人界を襲うかもしれない阿修羅王を『嫌いじゃない』と言う羅瑠璃に、颯太は興味を示さずにはいられなかった。
「悪い奴じゃないのか?」
「うん、阿修羅王は悪い人じゃないと思う」
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「わからないってことか?」
「うーん、半分正解かな」
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「知りたいか? 颯太、嫉妬しちゃうかもな」
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羅瑠璃は、颯太の前に腰を下ろし正座をした。
「まず、阿修羅王には好感を持ってるよ」
「それは聞いた。でも何でだ?」
すると、羅瑠璃は頬を紅く染めた。
「あのね……初めて阿修羅王と出会ったのは、僕が二百歳のとき。まだ、幼い僕は冥界で迷子になってしまったんだ」
懐かしむように遠くを見ながら話を続ける。
「よく思い出せないけど、人界と冥界の狭間にある不思議な場所だった。そこは時空が歪んでいてね、逆向きに流れていたり、遅く流れたりしていたんだ」
(時間の流れが違うのか?)
颯太は内心、驚きながら羅瑠璃の話を聞いていた。
羅天が言っていた阿修羅王が住まう場所『修羅界』とは、結局はどのようなところなのだろうか? そんな疑問が湧き上がる。
羅瑠璃の話に少し興味を持ち始めていた颯太だが、質問したところで明確な答えが返ってくるとは思えなかった。
「それで、そこで阿修羅王と?」
羅瑠璃は少し寂しそうに答えた。
「うん。阿修羅王が時空の歪みから救い出してくれたんだ。見た目もさ、落ち着いた大人の男って感じで凄いイケメン。それが僕の初恋ってわけ。あっ! でも安心して。今は颯太一筋だから」
羅瑠璃はパァっと花が咲いたような笑顔を、颯太に向ける。
(相変わらずだな。てか……なぜ俺が『安心』せにゃならんのだ? まるで、俺の方が羅瑠璃を好きみたいじゃないか)
颯太は心の中でツッコミを入れながら話を進める。
「で? かっこいいから好きになったのか?」
羅瑠璃は嬉しそうに答えた。
「フフフ。僕を子供扱いしないで優しく接してくれたんだ。それでね、話しをちゃんと聞いてくれて『君かわいいね。無事で良かった』って。もうね! キュンとしたぞ」
(ふ~ん。子供の初恋みたいじゃないか)
羅瑠璃が両手を頬に当て語る仕草に、颯太は違和感を覚えた。
「阿修羅王が好きなんだろ? だったら、俺より阿修羅王と結婚したらいいのに。その方が冥界も人界も平和になるだろ?」
「やっぱり嫉妬? 初恋は叶わないもんなんだよ。それに僕、颯太以外の人と結婚なんてしたくない」
そう言うと、羅瑠璃は拗ねた様子でそっぽを向いた。
「あ~わかった。もういいよ。そんなことより、阿修羅王が誰かを助けるような人物なら、争いが起きる前に説得できるんじゃないのか?」
羅瑠璃は首を横に振る。
「それはできないと思う。叔父さんの話を聞いてただろ? 修羅界は孤立していて、阿修羅王は全ての界の頂点になりたいんだ。冥界の六ノ界を管理してるのはパパや叔父さんだし、各界には一族の長たちもいる。縄張り争いっていうのかな? 大人の事情ってやつ」
「大人の事情?」
「うん。人界で例えるなら、ヤンキーが仲間とつるんで他校のトップを潰して、自分達のチームがのし上がろうって考える感じかな? 修羅界もそれと同じなんだ」
颯太は──パンッ! と、両手を合わせた。
「なるほど! 羅瑠璃、何気に人界のこと詳しいんだな。本当は人間に憧れてんじゃないの?」
すると、羅瑠璃はムキになって話す。
「そっ、そんなわけない! 人界のドラマは冥界でも見れるんだ。颯太以外の人間になんて興味もない」
「本当かな~」
颯太は揶揄うように言った。
「本当だ! 信じてよ」
そんな羅瑠璃の様子を見て、思わず笑みが溢れる。
いつも大人ぶっている印象の羅瑠璃だが、笑ったり拗ねたりと子供のような表情を見せる時がある。
それは、平凡な日常を淡々と生きる颯太にとって新鮮だった。
「わかったから怒るなよ。揶揄ってごめん」
素直に謝ると、羅瑠璃は笑顔を見せた。
「みゅっみゅっ、別に怒ってない!」
恥ずかしそうに上目遣いで、颯太を睨む。
(うっ! やっぱり可愛いんだけどなぁ……性格がなぁ)
すると落ち着かない様子で、羅瑠璃が口をモゴモゴさせながら小さな声で言う。
「さっきは……悪かった。僕は死なないから、颯太があんなに怒るとは思わなかったんだ」
「ん? 何だ? 聞こえない」
颯太は、羅瑠璃の声が聞き取れず聞き返した。
羅瑠璃は恥ずかしそうに目を背けてもう一度、伝える。
「だから、さっき……その……婚姻するために死ねばいいって言ったこと」
「あ……あぁ」
気軽に『ごめん』は言えても、心からの謝罪を伝えることは慣れていないのだろう。
恥ずかしいのか羅瑠璃の声は震えていた。
「ごめん颯太。もう酷いこと言わないから、僕を嫌ったりするな」
「いや、許すもなにも、もう怒ってない。確かに、酷い言葉だとは思ったけど……反省してるみたいだし気にするな。それより、叔父さんの術を解く方法はないのか? 身体が動かせないと不便なんだけど。明日は仕事だっていうのに」
すると、羅瑠璃はそっと颯太の右手を取って自分の胸に当てる。
指から伝わる羅瑠璃の柔らかく小さな突起の感触に、颯太はゴクリと唾を飲み込んだ。
「お、おい! 何すんだよ」
慌てる颯太を見て、羅瑠璃は笑う。
そして瞼を閉じて、何やらブツブツ唱え始めた。
『呪文……』
羅瑠璃の口から歌うように言葉が漏れる。
──瞬間、颯太の身体は軽くなり自由を取り戻した。
「あっ! 動ける」
喜びの声を上げる颯太に、羅瑠璃が抱きついてきた。
「良かったぁ」
無邪気な笑顔を見せる。
「ありがとな」
颯太は身体の自由を取り戻せたのはいいが、この状況って……う~んと、戸惑ってしまう。
どうにか自分が冷静でいられるよう、雑念を払おうと別のことを必死に考えるが、そんな思いも知らず羅瑠璃は自分の身体を更に密着させてきた。
「羅瑠璃、ちょちょっと離れろって」
身体が自由になったとは言え、この状態は非常にまずいと思い両手で押し退ける。
「どうして! なんで?」
羅瑠璃は不満そうな顔で、颯太に尋ねた。
「いや、何でって……悪い気がするからだよ」
しかし、羅瑠璃は悪戯な笑みを浮かべる。
「フフ、残念でした。もう颯太のこと離さないぞ」
羅瑠璃に、人界の常識が通用するとは限らないことは短い期間でよくわかった。
まぁ、いいか! と、割り切ることにして颯太は再び聞く。
「それより、叔父さんが言ってた阿修羅王はどうするんだよ? 言っておくが直ぐに結婚はしないぞ。人界に何か起きる前に、阿修羅王をどうにかする方法ないのか? 結婚以外でだぞ」
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