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再会
3 天使降臨?
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ん?何故に無反応?え?マジでなんかミスった?
「二ヶ月ぶりじゃの。クロロフェル」
「おじいちゃん」
よかった。普通だ。
「なんでシーラの呼石を使ったの?」
「それが手取り早かったからの。それで早速なんじゃが頼みたいことがあるんじゃが」
「何?」
おじいちゃんから頼まれるの何気に二回目だな。一回目は勉強を教えて欲しいと言ってきた時だ。
「私にできることなら力になるよ」
「すまんの。実はこの子を治して欲しいのじゃ」
そう言っておじいちゃんは半歩、横にずれる。そこには少女がいた。その少女を抱えているのは…王様だ。あ、お父様もいる。驚いてるな。
「直せばいいの?」
「ああ」
私は少女に近づき、容態を見る。
「そなたは、ルーカス公爵の…」
なんかぼやいているがほっておこう……っと失礼、診させてもらいます。
「どうした?」
「これは…【黒死病】…」
「ペスト?」
「これは黒死病、別名ペストと言う感染病だ。感染したら数日で命が奪われる。チッ!この世界にもあるなんて!」
「原因は知ってるか?」
「ネズミだ…ネズミがこの黒死病を運んで来るんだ。今すぐに排除した方がいい」
「治療できるか?」
「この子の状態は黒死病の末期状態…」
どうする…私は回復魔法が使えない。いや、これは魔法では治せない…
--天使化を使いなさい!
女神!
--この世界に黒死病を流すつもりはなかったんだけどある手違いが起きて!それより貴方の天使化!
私の天使化がどうしたの!?
--あれはあらゆる傷や病を治す力を持ってるの!しかも貴方の力は天使の中で一番強いはず!この国を丸ごと癒せるわ!
マジか!天使化はそのために!
--でもデメリットがあるわ。範囲の違いなんだけどこの国全体といったらデメリットは一ヶ月半力が封印されるの。あの封印状態に。種族は変わらないわ
そんなの別に関係ないよ。12年間も封印状態で過ごしたのに。
--でも今回は完全に使えないの。スキルで調整することも。ユグドルは使えるけど…
今は目の前の少女を助けることが最優先!おじいちゃんが助けてって頼んだ人だ。癒す価値はある!
「おじいちゃん」
「本当に治せないのか?」
「治せるよ」
「本当か!!!」
王様が食いついて来た。でも今はそんなところではない。天使降臨?ってやつをしてやろうじゃないの!
「驚かないでね。……【天使化】発動。癒しスキル【天使の福音】発動。魔力充填、魔法陣生成完了、発動準備オールグリーン。対象確認。機動。神力確認。発動」
少し機械じみた声が部屋に響き、クロロフェルから光が放たれる。さっき天使化した時には響かなかった声。天使はそもそも神に作られたもの、肉体はない。
そしてクロロフェルを中心に淡い光の波動が何層も重なり国全土に広がっていく。
その光を浴びた患者全員に出ていた斑点がゆっくりと消えていく。それはこの国の国境を超え、他の国へと広がっていく。
--クロロフェル!何してるの!周りの隣国まで治すなんて!これじゃあ力が二ヶ月半以上も力が使えなくなるわよ!
「ぐっ……別に関係ないよ……私の力は……このために…あるような…ッもの…だから…!」
--はぁ……仕方ないね。私が神託を下ろしておくわ…
「う…ん…ありがと…ね」
そうこうしているうちに光が段々と弱まり、消えていった。少女の方を見やるともう斑点は完全に消えていた。
「クロロフェル…?」
「おじいちゃん…」
「これは…」
ああ、流石にきつかったか…もう…意識が…
「あと…で…説明……する…か…ら…」
瞼が重くなって沈んでいく。もう体にも力が入らなくなって、翼も光の泡となって消えていた。そして、私は完全に力が入らなくなり崩れ落ち、意識は闇へ沈んでいった。
-------------------
ここでまた視線が変わります。
「二ヶ月ぶりじゃの。クロロフェル」
「おじいちゃん」
よかった。普通だ。
「なんでシーラの呼石を使ったの?」
「それが手取り早かったからの。それで早速なんじゃが頼みたいことがあるんじゃが」
「何?」
おじいちゃんから頼まれるの何気に二回目だな。一回目は勉強を教えて欲しいと言ってきた時だ。
「私にできることなら力になるよ」
「すまんの。実はこの子を治して欲しいのじゃ」
そう言っておじいちゃんは半歩、横にずれる。そこには少女がいた。その少女を抱えているのは…王様だ。あ、お父様もいる。驚いてるな。
「直せばいいの?」
「ああ」
私は少女に近づき、容態を見る。
「そなたは、ルーカス公爵の…」
なんかぼやいているがほっておこう……っと失礼、診させてもらいます。
「どうした?」
「これは…【黒死病】…」
「ペスト?」
「これは黒死病、別名ペストと言う感染病だ。感染したら数日で命が奪われる。チッ!この世界にもあるなんて!」
「原因は知ってるか?」
「ネズミだ…ネズミがこの黒死病を運んで来るんだ。今すぐに排除した方がいい」
「治療できるか?」
「この子の状態は黒死病の末期状態…」
どうする…私は回復魔法が使えない。いや、これは魔法では治せない…
--天使化を使いなさい!
女神!
--この世界に黒死病を流すつもりはなかったんだけどある手違いが起きて!それより貴方の天使化!
私の天使化がどうしたの!?
--あれはあらゆる傷や病を治す力を持ってるの!しかも貴方の力は天使の中で一番強いはず!この国を丸ごと癒せるわ!
マジか!天使化はそのために!
--でもデメリットがあるわ。範囲の違いなんだけどこの国全体といったらデメリットは一ヶ月半力が封印されるの。あの封印状態に。種族は変わらないわ
そんなの別に関係ないよ。12年間も封印状態で過ごしたのに。
--でも今回は完全に使えないの。スキルで調整することも。ユグドルは使えるけど…
今は目の前の少女を助けることが最優先!おじいちゃんが助けてって頼んだ人だ。癒す価値はある!
「おじいちゃん」
「本当に治せないのか?」
「治せるよ」
「本当か!!!」
王様が食いついて来た。でも今はそんなところではない。天使降臨?ってやつをしてやろうじゃないの!
「驚かないでね。……【天使化】発動。癒しスキル【天使の福音】発動。魔力充填、魔法陣生成完了、発動準備オールグリーン。対象確認。機動。神力確認。発動」
少し機械じみた声が部屋に響き、クロロフェルから光が放たれる。さっき天使化した時には響かなかった声。天使はそもそも神に作られたもの、肉体はない。
そしてクロロフェルを中心に淡い光の波動が何層も重なり国全土に広がっていく。
その光を浴びた患者全員に出ていた斑点がゆっくりと消えていく。それはこの国の国境を超え、他の国へと広がっていく。
--クロロフェル!何してるの!周りの隣国まで治すなんて!これじゃあ力が二ヶ月半以上も力が使えなくなるわよ!
「ぐっ……別に関係ないよ……私の力は……このために…あるような…ッもの…だから…!」
--はぁ……仕方ないね。私が神託を下ろしておくわ…
「う…ん…ありがと…ね」
そうこうしているうちに光が段々と弱まり、消えていった。少女の方を見やるともう斑点は完全に消えていた。
「クロロフェル…?」
「おじいちゃん…」
「これは…」
ああ、流石にきつかったか…もう…意識が…
「あと…で…説明……する…か…ら…」
瞼が重くなって沈んでいく。もう体にも力が入らなくなって、翼も光の泡となって消えていた。そして、私は完全に力が入らなくなり崩れ落ち、意識は闇へ沈んでいった。
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ここでまた視線が変わります。
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