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おじいちゃんが登場
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「これが、わしとリアの出会いじゃ」
「......」
「クロロフェル?」
「な...ち...」
「何じゃ?」
「なんて、なんてロマンチック!こんなストーリーが身直にあったなんて!」
やばい!王道物だけど本当にあったって聞くとときめきがおさえきれない!こんな話なら誰もがロマンチックだと思う訳だ!!
「そ、そうか?」
「あたりまえじゃん!でもちょっと省いて話してたでしょ」
「全部話していたら時間がかかりすぎるじゃろ」
「そう。あ、そういえばなんでおじいちゃんが国で一番強いと言われてんの?」
「それはリアと結婚できたことがうれしくてせめて来てた軍を私一人で薙ぎ払ったからだ」
「え?軍?」
「ああ。大体5000ほどいたな。それを壊滅させたら、なんかいつの間にか国で最強の存在になってたのじゃ」
一騎当千。マジもんだ。おじいちゃんぱねぇぇ。チートすぎる。
「でもそのときはなぜか体が軽かったんだよな。今思えば不思議だの」
体が軽く?ん?よく見ればリョクに似た力を感じた。
「ねぇ?おじいちゃん。おじいちゃんって精霊と契約してる?」
「してるぞ」
「まじで?」
「まじだ」
「じゃあそのとき体が軽くなったのはその精霊のせいじゃないの?」
「それも気になって聞いたんだがそんな力はないと言っていたと思うが」
「うーん。とりあえずその精霊に会わせてくれないかな?」
「いいぞ」
おじいちゃんが精霊を呼ぶと風が舞、渦を作る。その中から出てきたのは淡く緑に光る精霊だった。
「呼んだか?」
「ああ。孫が会わせてくれと言っていたからな」
その精霊は私を見ると目を見開き、私の足下に跪いた。
「あなた様でしたか」
「あなたはリーじゃない」
「ん?知り合いか?」
私と《リー》の反応におじいちゃんは驚く。
「そうだよ。前にリョクが会わせてくれたんだ」
「リョク?」
「私の友達だよ」
「風の精霊王様です」
「え?」
あ。それは言わないようにしたのに。ま、いっか。もう言っちゃったんだし。再起可能になるまでまつか。
「リー」
「何でしょうか?」
「おじいちゃんが暴れたときに体が軽くなったって言ってたんだけどあなたはそんなことできないんでしょ?」
「はい。できるとしたら精霊王様です」
「じゃああのときリョクがなんかしたの?」
「はい。そのとき主のことを話したら喜々として力を貸していただきました」
「リョクが犯人か」
リョクがおじいちゃんに力を貸していたとな。因に精霊にも階級はもちろんある。強い順で、精霊王、最高位精霊、上級精霊、中級精霊、下級精霊と言う感じだ。そもそも精霊はあまりいないので、細かくは分かれていない。リーは最高位精霊だ。契約できた人は歴史でも数えるほどしかいない。
「おじいちゃん」
そろそろ再起動したかな?
「あ、ああ。なんじゃ?」
「今おばあちゃんが持ってた石持ってる?」
「持ってるぞ。結婚したときに預かったからの」
おじいちゃんは石を取り出し、私に見せてくれた。
「ラピズラズリ」
「ラピズラズリ?というのか?」
「うん。確か意味は健康、永遠の誓い、愛、だったけ」
「そんな意味があるのか....ぴったりだな」
ラピスラズリ。この世界にもあったんだ。でもラピスラズリには冥府へ誘うという意味もあったはず。おじいちゃんとおばあちゃんの戦闘力を考えると……敵は冥府一直線だ。ある意味すごいぴったり。
---------------
次でこの章最後です。そして新章入ります。
「......」
「クロロフェル?」
「な...ち...」
「何じゃ?」
「なんて、なんてロマンチック!こんなストーリーが身直にあったなんて!」
やばい!王道物だけど本当にあったって聞くとときめきがおさえきれない!こんな話なら誰もがロマンチックだと思う訳だ!!
「そ、そうか?」
「あたりまえじゃん!でもちょっと省いて話してたでしょ」
「全部話していたら時間がかかりすぎるじゃろ」
「そう。あ、そういえばなんでおじいちゃんが国で一番強いと言われてんの?」
「それはリアと結婚できたことがうれしくてせめて来てた軍を私一人で薙ぎ払ったからだ」
「え?軍?」
「ああ。大体5000ほどいたな。それを壊滅させたら、なんかいつの間にか国で最強の存在になってたのじゃ」
一騎当千。マジもんだ。おじいちゃんぱねぇぇ。チートすぎる。
「でもそのときはなぜか体が軽かったんだよな。今思えば不思議だの」
体が軽く?ん?よく見ればリョクに似た力を感じた。
「ねぇ?おじいちゃん。おじいちゃんって精霊と契約してる?」
「してるぞ」
「まじで?」
「まじだ」
「じゃあそのとき体が軽くなったのはその精霊のせいじゃないの?」
「それも気になって聞いたんだがそんな力はないと言っていたと思うが」
「うーん。とりあえずその精霊に会わせてくれないかな?」
「いいぞ」
おじいちゃんが精霊を呼ぶと風が舞、渦を作る。その中から出てきたのは淡く緑に光る精霊だった。
「呼んだか?」
「ああ。孫が会わせてくれと言っていたからな」
その精霊は私を見ると目を見開き、私の足下に跪いた。
「あなた様でしたか」
「あなたはリーじゃない」
「ん?知り合いか?」
私と《リー》の反応におじいちゃんは驚く。
「そうだよ。前にリョクが会わせてくれたんだ」
「リョク?」
「私の友達だよ」
「風の精霊王様です」
「え?」
あ。それは言わないようにしたのに。ま、いっか。もう言っちゃったんだし。再起可能になるまでまつか。
「リー」
「何でしょうか?」
「おじいちゃんが暴れたときに体が軽くなったって言ってたんだけどあなたはそんなことできないんでしょ?」
「はい。できるとしたら精霊王様です」
「じゃああのときリョクがなんかしたの?」
「はい。そのとき主のことを話したら喜々として力を貸していただきました」
「リョクが犯人か」
リョクがおじいちゃんに力を貸していたとな。因に精霊にも階級はもちろんある。強い順で、精霊王、最高位精霊、上級精霊、中級精霊、下級精霊と言う感じだ。そもそも精霊はあまりいないので、細かくは分かれていない。リーは最高位精霊だ。契約できた人は歴史でも数えるほどしかいない。
「おじいちゃん」
そろそろ再起動したかな?
「あ、ああ。なんじゃ?」
「今おばあちゃんが持ってた石持ってる?」
「持ってるぞ。結婚したときに預かったからの」
おじいちゃんは石を取り出し、私に見せてくれた。
「ラピズラズリ」
「ラピズラズリ?というのか?」
「うん。確か意味は健康、永遠の誓い、愛、だったけ」
「そんな意味があるのか....ぴったりだな」
ラピスラズリ。この世界にもあったんだ。でもラピスラズリには冥府へ誘うという意味もあったはず。おじいちゃんとおばあちゃんの戦闘力を考えると……敵は冥府一直線だ。ある意味すごいぴったり。
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次でこの章最後です。そして新章入ります。
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