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おじいちゃんが登場
2 おじいちゃんの過去1
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「おーい!ジークレット!お前三年Aクラスの主席を倒しったってほんとか?」
私の名前はジークレット・ユリウス。ユリウス家の次期当主だ。こいつは私の親友の《ライアン・ノール》
「ああ。何故か難癖つけられたからな」
「難癖つけられただけで…お前めちゃくちゃだな」
私は先日突っかかってきた二年上の三年Aクラスの奴をボコボk…説教したんだ。ちょっとしたことで突っかかってきたからな。あれじゃぁ貴族の世界ではやってはいけない。
「そういえば知ってるか?今ウィリース家のご令嬢のこと」
「誰だ?それは」
「本当お前噂に興味ないのな。ウィリース家には今年俺たちと同じ、16才になる令嬢がいるんだが、その令嬢がものすごい美しいんだってよ!デビュタントはまだらしいが、会った者が片っ端から惚れているらしいぜ。会ってみたいなー」
「ライアン。お前は本当に噂が好きだな」
「当たり前だろ!貴族界なんて娯楽は本当に少ししかねぇんだぜ!」
「剣があるだろう?」
「それを娯楽と思うのはお前だけだ!」
ウィリース家の令嬢。少し気になるな。まぁそんな時間はない。さっさと仕事を終わらせないと。まだまだ資料が山積みだ。私は学園を出て、屋敷に戻る。そしていつも通りに職務に戻ろうとする。
ん?何かが落ちているな?
私は庭から光る何かを見つけた。私は、それを拾う。光っていたのは何も装飾がされてない綺麗な深い青の石。何故こんな所に落ちているのだろう?装飾が加えられてはいないとはいえ、ちゃんと綺麗に削られている。誰かが落としたのだろう。私はその石を胸ポケットにしまう。そして、執務室に向かった。
あーーー、終わった。疲れたな。もうそろそろ寝ないと。
仕事を終え、寝室で、寝ようと準備をしはじめた。そのとき気配が感じられた。その瞬間私の首に刃物がつけられていた。
「動くな。動いたら殺す」
思ったより高い声、女性の声だ。私はため息を一つついた。そして自分の足で、その女性の足を引っ掛け、転ばし、持っていた短剣を奪い取り、拘束する。
「誰か知らないが何の……」
私は押さえつけた時に顔を隠していた布を取る。その瞬間時が止まったようにも感じられた。そう私は見ほれてしまっていた。いわいる一目惚れという奴だ。
「私の物を返して!」
物?私はこの女性に初めて会ったはずだ。なのに私が奪えるはずが…待て、
私は胸ポケットから昼に拾った石を取り出す。
「もしかしてこれのことか?」
「それだ!私の大切な!」
「そうか。それはすまなかった。私は庭で拾ったんだ。持ち主がお前だというのなら返そう」
「え?いいの?」
「ああ」
私はその女性に石を握らせる。だがタダで返すとは言ってない。
「その代わりお前の名前を教えてもらえないかな?」
「………セシリア。セシリア・ウィリース……」
ウィリースだと!ということは噂の令嬢…!
「お前が噂のウィリースの令嬢」
「噂かどうかは知らないけど私はウィリースの娘だ」
「何故令嬢ともあろう者が暗殺技術を持っている?」
「それは答えられない」
答えられない。何か裏がありそうだ。ウィリース。少し調べてみるか。
「セシリア嬢。私はおとなしくあなたの物を返した」
「…何か欲しい物でもあるの?」
「私と親友になってくれませんか?」
「え?」
間抜けな顔になっている。でも何処と無く可愛い。何故だろう。これが恋というものか?いいものだな。
「そ、そんなんでいいのか?」
「ええ」
「わ、わかった。でもその前に名前は?」
「ジークレット・ユリウス。よろしくリア」
「リア?」
「私のことはジークで構わない」
これが最初の出会いだった。そのあとデビュタントをし、リアが学校にきた。同じクラスで、いつもおやつなどを作ってきてくれた。最初はぎこちなかったけれどだんだんと態度は柔らかくなっていった。そして私たちがあともうすぐで学園を卒業するという時にリアが、セシリアはこの学園を去った。何も言わずに忽然と。
-------------------
すみません。短かったです!今回は切りのいいところで切ろうとしたらこんな風になってしまいました。時間も最近忙しくなり、親が……。次回はおじいちゃんの過去2です。クロロフェルは出てきませんが、見てくれるとありがたいです。おじいちゃん編は早く出した方がいいと思い、出しました。
少し飛ばしていますがご了承ください。時間があればおまけとして詳しく書き直します。
私の名前はジークレット・ユリウス。ユリウス家の次期当主だ。こいつは私の親友の《ライアン・ノール》
「ああ。何故か難癖つけられたからな」
「難癖つけられただけで…お前めちゃくちゃだな」
私は先日突っかかってきた二年上の三年Aクラスの奴をボコボk…説教したんだ。ちょっとしたことで突っかかってきたからな。あれじゃぁ貴族の世界ではやってはいけない。
「そういえば知ってるか?今ウィリース家のご令嬢のこと」
「誰だ?それは」
「本当お前噂に興味ないのな。ウィリース家には今年俺たちと同じ、16才になる令嬢がいるんだが、その令嬢がものすごい美しいんだってよ!デビュタントはまだらしいが、会った者が片っ端から惚れているらしいぜ。会ってみたいなー」
「ライアン。お前は本当に噂が好きだな」
「当たり前だろ!貴族界なんて娯楽は本当に少ししかねぇんだぜ!」
「剣があるだろう?」
「それを娯楽と思うのはお前だけだ!」
ウィリース家の令嬢。少し気になるな。まぁそんな時間はない。さっさと仕事を終わらせないと。まだまだ資料が山積みだ。私は学園を出て、屋敷に戻る。そしていつも通りに職務に戻ろうとする。
ん?何かが落ちているな?
私は庭から光る何かを見つけた。私は、それを拾う。光っていたのは何も装飾がされてない綺麗な深い青の石。何故こんな所に落ちているのだろう?装飾が加えられてはいないとはいえ、ちゃんと綺麗に削られている。誰かが落としたのだろう。私はその石を胸ポケットにしまう。そして、執務室に向かった。
あーーー、終わった。疲れたな。もうそろそろ寝ないと。
仕事を終え、寝室で、寝ようと準備をしはじめた。そのとき気配が感じられた。その瞬間私の首に刃物がつけられていた。
「動くな。動いたら殺す」
思ったより高い声、女性の声だ。私はため息を一つついた。そして自分の足で、その女性の足を引っ掛け、転ばし、持っていた短剣を奪い取り、拘束する。
「誰か知らないが何の……」
私は押さえつけた時に顔を隠していた布を取る。その瞬間時が止まったようにも感じられた。そう私は見ほれてしまっていた。いわいる一目惚れという奴だ。
「私の物を返して!」
物?私はこの女性に初めて会ったはずだ。なのに私が奪えるはずが…待て、
私は胸ポケットから昼に拾った石を取り出す。
「もしかしてこれのことか?」
「それだ!私の大切な!」
「そうか。それはすまなかった。私は庭で拾ったんだ。持ち主がお前だというのなら返そう」
「え?いいの?」
「ああ」
私はその女性に石を握らせる。だがタダで返すとは言ってない。
「その代わりお前の名前を教えてもらえないかな?」
「………セシリア。セシリア・ウィリース……」
ウィリースだと!ということは噂の令嬢…!
「お前が噂のウィリースの令嬢」
「噂かどうかは知らないけど私はウィリースの娘だ」
「何故令嬢ともあろう者が暗殺技術を持っている?」
「それは答えられない」
答えられない。何か裏がありそうだ。ウィリース。少し調べてみるか。
「セシリア嬢。私はおとなしくあなたの物を返した」
「…何か欲しい物でもあるの?」
「私と親友になってくれませんか?」
「え?」
間抜けな顔になっている。でも何処と無く可愛い。何故だろう。これが恋というものか?いいものだな。
「そ、そんなんでいいのか?」
「ええ」
「わ、わかった。でもその前に名前は?」
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「リア?」
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すみません。短かったです!今回は切りのいいところで切ろうとしたらこんな風になってしまいました。時間も最近忙しくなり、親が……。次回はおじいちゃんの過去2です。クロロフェルは出てきませんが、見てくれるとありがたいです。おじいちゃん編は早く出した方がいいと思い、出しました。
少し飛ばしていますがご了承ください。時間があればおまけとして詳しく書き直します。
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