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おじいちゃんが登場
1 いきなりですか?
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「おいし~。」
私は今お菓子専門店にいます。そしてフワッフワなケーキを食べているのです。自分へのご褒美ですね。私が作って売ったレシピ通りに作られている。これぞ地球の食文化!
私はケーキを堪能していると、大きな音とともに店のドアが、私の横を通り過ぎていった。
「クロロフェル!やっと見つけたのじゃ!」
おじいちゃん?いきなり?それとも幻覚?
「 会いたかったぞ~~!」
すりすりしてきた。本物だな。おじいちゃんはチートだから私の居場所わかってもおかしくはない。これぞ本場のチート。努力で手に入れているチートはひと味違う。
「おじいちゃんここだと迷惑になるし静かなとこに案内するから」
「おお。すまなかった。」
私は店員に白銀貨を投げて渡す。
「え?」
「ドア壊したお詫び。あとお代に、チップね」
「お、多すぎます!」
店員が叫ぶのを無視して、外へ出る。もちろんおじいちゃんもいるよ。で、今はユグドルのドアの前にいる。どうして場面が変わったって?そんなの転移魔法だろう?
「入って、入って。これ私の家だから」
「何でもありだのぉ。クロロフェルは」
「はははは」
私はドアを開け、おじいちゃんを招き入れる。そこを通り、目の前に広がったのは メルヘンそのものだった。各系統の家がシャボン玉に覆われ、青いそらの上に浮かんでいる。足場は魔力で作っているから問題ない。
前は普通に地面の上に並べてあっただけだが、これではファンタジーがない!とのクロロフェルの希望により、このように変わった。因にシャボンはシャボン玉に似せた結界だ。
ふふふ。私の力作。美しく、かつファンタジー。下に落ちている水を表現し、虹を作るのは大変だった。ここにドラゴンでもいたらまさしくファンタジーだ。ファンタジー感を出すため、自然の大地に山々も浮かばせてある。これにはさすがのおじいちゃんも驚いている。
「セバス。おじいちゃんをヨーロッパ風の屋敷の客間につれてくから準備を」
「かしこまりました」
いつの間にか後ろにたっていたセバスに命令をする。
「おじいちゃん。私おじいちゃんに私のこと話すよ。お世話になったしそろそろ良いかな?って思うから」
「……昔言ってたことか…」
「うん」
私はおじいちゃんをつれ、ヨーロッパ風の屋敷の客間に入った。そこにはセバスが既にいて、お茶とお菓子を用意してくれてた
というかあまりおじいちゃん驚かないな。まぁ昔やらかしちゃったし、私のすることは突拍子もないからあきらめられたのかな?驚かないのならうるさくないからそれで良いけど
人のこと言える立場ではない。前回と前々回に叫びまくっていたクロロフェルは人に言える立場ではない
「さておじいちゃん。まず私のことから」
私はこれまでのことと私について話した。ちょっと話してないこともあるが、話したくないことなんていくらでもあるしな人間。もう人間ではないけど。
「なるほど。クロロフェルはシエルの生まれ変わりと」
「そうだよ。でも、今はシエル本人になったんだ。一ヶ月前までは人間だったけど、種族はかわった。当然血のつながりなどなくなってるからね」
あのパーティーから一ヶ月経っている。早いな、時が過ぎるのは。
「それでもクロロフェルはクロロフェル。なにが違うというんじゃ?」
「それは…」
「何も変わらんじゃろ?お前はいつまでもわしの孫じゃ。」
………うれしいこといってくれるね。おじいちゃん。泣きそうだよ。私ってこんなに涙もろいつもりはないんだけど。そう言えばおじいちゃんは白い髪を短髪に切っていて、ダンディーな感じのひとだ。でも優しさを感じさせる。
「そう言えば昔私のことを話すときにもおじいちゃんとおばあちゃんの出会い話聞かせてくれるってやくそくしたよね?」
「う、それは」
ふふふふ。忘れるわけがないだろう。あんな楽しそうなお話を。ちなみのおばあちゃんの名前はルシアナだ。
「仕方ない。話すとするかの。約束だし」
仕切り直すようにおじいちゃんは咳払いを一つ。わくわくドキドキ。どんなドラマチックなストーリーが!年配の使用人に聞いても答えてくれなかったけど、いつもは素っ気ないのにロマンチックでしたわ。なんて言われたら気にならないはずがない!
「ルシアナと出会ったのはまだわしが次期当主になって間もない頃。そのときはわがままを言って婚約者はいなかったが」
こうしておじいちゃんの昔話が始まった。
ーーーーーーーーーーー
次はおじいちゃん、ジークレットとルシアナの過去編です!
私は今お菓子専門店にいます。そしてフワッフワなケーキを食べているのです。自分へのご褒美ですね。私が作って売ったレシピ通りに作られている。これぞ地球の食文化!
私はケーキを堪能していると、大きな音とともに店のドアが、私の横を通り過ぎていった。
「クロロフェル!やっと見つけたのじゃ!」
おじいちゃん?いきなり?それとも幻覚?
「 会いたかったぞ~~!」
すりすりしてきた。本物だな。おじいちゃんはチートだから私の居場所わかってもおかしくはない。これぞ本場のチート。努力で手に入れているチートはひと味違う。
「おじいちゃんここだと迷惑になるし静かなとこに案内するから」
「おお。すまなかった。」
私は店員に白銀貨を投げて渡す。
「え?」
「ドア壊したお詫び。あとお代に、チップね」
「お、多すぎます!」
店員が叫ぶのを無視して、外へ出る。もちろんおじいちゃんもいるよ。で、今はユグドルのドアの前にいる。どうして場面が変わったって?そんなの転移魔法だろう?
「入って、入って。これ私の家だから」
「何でもありだのぉ。クロロフェルは」
「はははは」
私はドアを開け、おじいちゃんを招き入れる。そこを通り、目の前に広がったのは メルヘンそのものだった。各系統の家がシャボン玉に覆われ、青いそらの上に浮かんでいる。足場は魔力で作っているから問題ない。
前は普通に地面の上に並べてあっただけだが、これではファンタジーがない!とのクロロフェルの希望により、このように変わった。因にシャボンはシャボン玉に似せた結界だ。
ふふふ。私の力作。美しく、かつファンタジー。下に落ちている水を表現し、虹を作るのは大変だった。ここにドラゴンでもいたらまさしくファンタジーだ。ファンタジー感を出すため、自然の大地に山々も浮かばせてある。これにはさすがのおじいちゃんも驚いている。
「セバス。おじいちゃんをヨーロッパ風の屋敷の客間につれてくから準備を」
「かしこまりました」
いつの間にか後ろにたっていたセバスに命令をする。
「おじいちゃん。私おじいちゃんに私のこと話すよ。お世話になったしそろそろ良いかな?って思うから」
「……昔言ってたことか…」
「うん」
私はおじいちゃんをつれ、ヨーロッパ風の屋敷の客間に入った。そこにはセバスが既にいて、お茶とお菓子を用意してくれてた
というかあまりおじいちゃん驚かないな。まぁ昔やらかしちゃったし、私のすることは突拍子もないからあきらめられたのかな?驚かないのならうるさくないからそれで良いけど
人のこと言える立場ではない。前回と前々回に叫びまくっていたクロロフェルは人に言える立場ではない
「さておじいちゃん。まず私のことから」
私はこれまでのことと私について話した。ちょっと話してないこともあるが、話したくないことなんていくらでもあるしな人間。もう人間ではないけど。
「なるほど。クロロフェルはシエルの生まれ変わりと」
「そうだよ。でも、今はシエル本人になったんだ。一ヶ月前までは人間だったけど、種族はかわった。当然血のつながりなどなくなってるからね」
あのパーティーから一ヶ月経っている。早いな、時が過ぎるのは。
「それでもクロロフェルはクロロフェル。なにが違うというんじゃ?」
「それは…」
「何も変わらんじゃろ?お前はいつまでもわしの孫じゃ。」
………うれしいこといってくれるね。おじいちゃん。泣きそうだよ。私ってこんなに涙もろいつもりはないんだけど。そう言えばおじいちゃんは白い髪を短髪に切っていて、ダンディーな感じのひとだ。でも優しさを感じさせる。
「そう言えば昔私のことを話すときにもおじいちゃんとおばあちゃんの出会い話聞かせてくれるってやくそくしたよね?」
「う、それは」
ふふふふ。忘れるわけがないだろう。あんな楽しそうなお話を。ちなみのおばあちゃんの名前はルシアナだ。
「仕方ない。話すとするかの。約束だし」
仕切り直すようにおじいちゃんは咳払いを一つ。わくわくドキドキ。どんなドラマチックなストーリーが!年配の使用人に聞いても答えてくれなかったけど、いつもは素っ気ないのにロマンチックでしたわ。なんて言われたら気にならないはずがない!
「ルシアナと出会ったのはまだわしが次期当主になって間もない頃。そのときはわがままを言って婚約者はいなかったが」
こうしておじいちゃんの昔話が始まった。
ーーーーーーーーーーー
次はおじいちゃん、ジークレットとルシアナの過去編です!
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