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5拾った
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うーん。さわやかな朝。でも午後に雨が降るらしい。黒蓮に教えてもらった。今私は4歳と半年ぐらい。言葉もまだ完全じゃないが、結構悠長に話せるようになってきた。5歳になれば普通にしゃべれるだろう。やっとだよ、ほんと。
ステータスはすごいことになっているので、見せません企業秘密です。Lvだけ教えましょう。Lvはいま82。黒蓮や灰瀬達に魔物退治を手伝ってもらったのだ。因に王国最強の騎士のLvは125。この世界最強は誰なのかは知らないけど。
まあ、あくまでステータスは目安にしかすぎないから、慢心は禁物だ。実際Lv10の人がLv36の人に勝ったって言う話もあるしね。
でもマジ私チート。モブなのにいいのかな?そんな私は今日は庭で散歩してる。最近やっと一人で散歩させてくれる様になった。過保護だねって光華も言ってたな。因みに庭は凄くでかい。いや、私に平民だって言ってるのにいいのか?て思うほど。
ガサガサ
ん?何かいるな…。私のすぐ近くの茂みが音を立てる。じっとその茂みを見つめていると、白いフサフサが出て来た。犬?
どっかで見たことあるような…乙女ゲーじゃないしな……あ、あの時の神様に似てる!そういえばなんで神様、でかい狼の姿だったんだろう。テンプレでは美形か女神かロリか、人型多かったけど、私の場合は狼よ?
そう考えているうちに、私の目の前でその犬?は倒れた。
私は静かに近づき、そっとなでてみる。ん?赤?私は犬?の腹部にへばりついた赤色を見つけた。匂いからして血の匂いだ。今世では初めてだな。不謹慎なことを思いながらそっと毛並みをかき分けてみると、切り傷のような物があった。怪我してる!な、なんとかしないと!
ええっと、回復魔法!
傷口に手をかざして魔力を手のひらに込めると淡い金色の光が犬?を包んでいく。そして、時を巻き戻すかのように傷がだんだんとふさがっていく。
ふぅ、これでいいかな?結構魔力込めたし.....あとは清浄を使って白い毛並みについた血を綺麗にする。
これ、拾っていいのかな?でもこのまま置いておいてもあれだしな…うん!拾おう!それに傷は癒えたとしても体力は回復してないしね。
(そういえば前世でもたくさん拾ってたな)
私は小さい体を包む様に抱き上げた。ふぁ!や、柔らかい。もふもふして撫で回したい!でも、早く温めないと!今、気づいたけど体温が低い。血を流しすぎいたせいだろう。
バンッ!ドアを殴るようにあける。殴るようにと言ったが、両手が塞がってるから、蹴りなんだけどね。
「おとうしゃま!おかあしゃま!」
「リナ?どうしたんだ!?そんな慌てて」
「子犬が…その倒れてて!ダメだろうおけど!たすけてあえたいんだえど…その!」
「あなた。助けてあげましょう?せっかくリナが我儘を言ったのですから」
「……そうだな。リナ、見せてみろ」
私はゆっくりと犬?をお父様に渡す。
「体温が低いね。でも外傷は見あたらないから温めるだけでいいと思うよ。それとこの軽さだとずっと食べてなかったみたいだ。リナ、救うからには、最後まで。途中で投げ出すんじゃないぞ」
「うん!」
案外簡単に受け入れてもらえた。よかった。よし!!まずはお湯!!
× × ×
あれから一週間。子犬は目覚め、少しずつだが、ご飯も食べられるようになった。最初は警戒してたけどね。それと名前がないと不便だと思ったから名前をつけた。犬っぽいからファンタジー思考でいくと、
犬->狼->魔物->聖獣->フェンリル
という図形が出て来てフェンリルからとってリル。にした。リルの気に入っているらしい。つけた時すごいはしゃいでた。今ではもう癒しとなっている。もふもふだ。サラッサラだ。顔がにやける。リルの毛を堪能していると、
光る物が、出てきた。
『リナ。遊びに来たよ!』
「光華!」
あれは光華だったのか。光属性だから光って出てきたのかな?
『ん?リナその子は?』
光華は私の腕の中にいるリルに気がついた。てはまだもふもふ中。前世で仕事から帰ったら拾ってきた子達に埋もれてた記憶が蘇るな~。
ーー倒れてるところを助けたの。今はもうすっかり元気。しかもリルは懐いてくれたから飼おうかな?って考えてるの
と、返事を返したら、光華は少しだけ眉間にシワを寄せた。
『リナ……知らなかったんだろうけど、その子、聖獣のフェンリルの子供よ』
ーーへ?
『しかも聖獣に名をつけるということは契約するということ。ハァ、リナ、あなたとうとう聖獣とも契約したわね』
フェンリル……だからこの毛並みの手触り…いい…私の一番好きな聖獣はフェンリルだ。大歓迎です!!
--可愛いは正義!
「関係なあいんだよ!!」
『……そう』
この度私はフェンリルと契約しました!
『因みにフェンリルの成長は早いからね。それとサイズ調節もできるから、実際はもうちょっと大きいはずよ』
ーーマジで!体全体でこの至高のもふもふを堪能できると!
『ええ…それとフェンリルは聖獣でもあるから常に空気や汚れを浄化してるの。だからいつでも綺麗なのよ。流石に泥や血とかは洗い流さないといけないけどね』
「おお!リルはすごいんだね」
このあと光華にフェンリルについて教えてもらった。あと使い魔のことも。精霊とは違うから呼んだらすぐ飛んでこれるわけじゃないんだって。それと普通に人に見える。あとは影に隠れられるってこととその他諸々。
ステータスはすごいことになっているので、見せません企業秘密です。Lvだけ教えましょう。Lvはいま82。黒蓮や灰瀬達に魔物退治を手伝ってもらったのだ。因に王国最強の騎士のLvは125。この世界最強は誰なのかは知らないけど。
まあ、あくまでステータスは目安にしかすぎないから、慢心は禁物だ。実際Lv10の人がLv36の人に勝ったって言う話もあるしね。
でもマジ私チート。モブなのにいいのかな?そんな私は今日は庭で散歩してる。最近やっと一人で散歩させてくれる様になった。過保護だねって光華も言ってたな。因みに庭は凄くでかい。いや、私に平民だって言ってるのにいいのか?て思うほど。
ガサガサ
ん?何かいるな…。私のすぐ近くの茂みが音を立てる。じっとその茂みを見つめていると、白いフサフサが出て来た。犬?
どっかで見たことあるような…乙女ゲーじゃないしな……あ、あの時の神様に似てる!そういえばなんで神様、でかい狼の姿だったんだろう。テンプレでは美形か女神かロリか、人型多かったけど、私の場合は狼よ?
そう考えているうちに、私の目の前でその犬?は倒れた。
私は静かに近づき、そっとなでてみる。ん?赤?私は犬?の腹部にへばりついた赤色を見つけた。匂いからして血の匂いだ。今世では初めてだな。不謹慎なことを思いながらそっと毛並みをかき分けてみると、切り傷のような物があった。怪我してる!な、なんとかしないと!
ええっと、回復魔法!
傷口に手をかざして魔力を手のひらに込めると淡い金色の光が犬?を包んでいく。そして、時を巻き戻すかのように傷がだんだんとふさがっていく。
ふぅ、これでいいかな?結構魔力込めたし.....あとは清浄を使って白い毛並みについた血を綺麗にする。
これ、拾っていいのかな?でもこのまま置いておいてもあれだしな…うん!拾おう!それに傷は癒えたとしても体力は回復してないしね。
(そういえば前世でもたくさん拾ってたな)
私は小さい体を包む様に抱き上げた。ふぁ!や、柔らかい。もふもふして撫で回したい!でも、早く温めないと!今、気づいたけど体温が低い。血を流しすぎいたせいだろう。
バンッ!ドアを殴るようにあける。殴るようにと言ったが、両手が塞がってるから、蹴りなんだけどね。
「おとうしゃま!おかあしゃま!」
「リナ?どうしたんだ!?そんな慌てて」
「子犬が…その倒れてて!ダメだろうおけど!たすけてあえたいんだえど…その!」
「あなた。助けてあげましょう?せっかくリナが我儘を言ったのですから」
「……そうだな。リナ、見せてみろ」
私はゆっくりと犬?をお父様に渡す。
「体温が低いね。でも外傷は見あたらないから温めるだけでいいと思うよ。それとこの軽さだとずっと食べてなかったみたいだ。リナ、救うからには、最後まで。途中で投げ出すんじゃないぞ」
「うん!」
案外簡単に受け入れてもらえた。よかった。よし!!まずはお湯!!
× × ×
あれから一週間。子犬は目覚め、少しずつだが、ご飯も食べられるようになった。最初は警戒してたけどね。それと名前がないと不便だと思ったから名前をつけた。犬っぽいからファンタジー思考でいくと、
犬->狼->魔物->聖獣->フェンリル
という図形が出て来てフェンリルからとってリル。にした。リルの気に入っているらしい。つけた時すごいはしゃいでた。今ではもう癒しとなっている。もふもふだ。サラッサラだ。顔がにやける。リルの毛を堪能していると、
光る物が、出てきた。
『リナ。遊びに来たよ!』
「光華!」
あれは光華だったのか。光属性だから光って出てきたのかな?
『ん?リナその子は?』
光華は私の腕の中にいるリルに気がついた。てはまだもふもふ中。前世で仕事から帰ったら拾ってきた子達に埋もれてた記憶が蘇るな~。
ーー倒れてるところを助けたの。今はもうすっかり元気。しかもリルは懐いてくれたから飼おうかな?って考えてるの
と、返事を返したら、光華は少しだけ眉間にシワを寄せた。
『リナ……知らなかったんだろうけど、その子、聖獣のフェンリルの子供よ』
ーーへ?
『しかも聖獣に名をつけるということは契約するということ。ハァ、リナ、あなたとうとう聖獣とも契約したわね』
フェンリル……だからこの毛並みの手触り…いい…私の一番好きな聖獣はフェンリルだ。大歓迎です!!
--可愛いは正義!
「関係なあいんだよ!!」
『……そう』
この度私はフェンリルと契約しました!
『因みにフェンリルの成長は早いからね。それとサイズ調節もできるから、実際はもうちょっと大きいはずよ』
ーーマジで!体全体でこの至高のもふもふを堪能できると!
『ええ…それとフェンリルは聖獣でもあるから常に空気や汚れを浄化してるの。だからいつでも綺麗なのよ。流石に泥や血とかは洗い流さないといけないけどね』
「おお!リルはすごいんだね」
このあと光華にフェンリルについて教えてもらった。あと使い魔のことも。精霊とは違うから呼んだらすぐ飛んでこれるわけじゃないんだって。それと普通に人に見える。あとは影に隠れられるってこととその他諸々。
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