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春休みの間
家族は美形家族
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「ただいま~」
玄関から男の声が響いた。一つ上の白の義理兄、《九堂院 真琴》の声だ。
「お帰りなさい真琴兄さん、考、母さん、父さん」
「ああ」
白は玄関に駆け足で駆け寄った。兄さんと呼ばれた真琴は黒い髪で青い目をした長身のかなり整った顔を綻ばせて白を撫でる。
「ただいま。白」
横から白より5cmほど高い少年がひょこっと出てきて白に声をかけた。金髪でエメラルドグリーンの目をした少し幼さが残るがまたもや綺麗な顔立ちをした少年だった。
よく見れば、あっちの王太子様に似てるなぁ。二人ともハーフでお母さんが外国人だった様な。でも相変わらず姉さんって呼ばれないな。
「考。お姉ちゃんでしょ。名前だけ読んでも他人行儀みたいだよ。」
「いやだ。白は白だもん」
ちょっと子供っぽいが一つ下の白の義理弟、《九堂院 考》だ。いつも姉の白を呼び捨てにしている。
「白、食材残ってる?これからご飯作んないと。」
真琴と考が玄関を登り、その後に続き黒髪のショートヘアーで黒目の美人さんが声をあげた。そうここまでくればあとは母と義理父だけだ。
この美人さんは白の実の母親だ。《九堂院 優菜》。
「もう作ってあるよ。オムライスだよ。」
そう答えた白に優奈の後ろから茶色の髪のウルフヘアーでダークグリーン、やはり美形である義理父が現れて目を見張った。
「え?白って料理できたの?」
あ、そうだった。こっちでは料理見せたことなかったっけ?
「父さん。私はもともと作れたけどいつも母さんが作ってたでしょ?冷めちゃうから食べておいて。今少し眠いから」
少し早めに言って呼び止めるなオーラを出しておこう。マジで眠くなって来た。話すのもだるく……
「あ、ああ」
義理父《九堂院 清》は白が料理できたことに驚き、ぎこちないながらも頷いた。
「おやすみ」
そう言うと白は階段を登っていった。心の中では、やっと寝れるー!!(=゚ω゚)ノ とハイテンションだった。
#################### 白の部屋
さあ寝ようか。ご飯作りながらアクセサリー売るための許可も、ウェブもできたし。注文が入るの待つか。
名前は【黒の薔薇】我ながらいい名前。ロゴはやっぱり黒い薔薇で、アクセサリーと服を売っている。でもメインは宝石だよね。
黒いけど目に優しい黒にした。他の色もあるけどイメージカラーは黒だよね。写真も載せて、いい感じだな。朝見てみよう。売り上げよかったら店作ろうかな。お金払ってくれるならオーダーメイドも受けよう。
これが後に世界で有名店のブランド店になるとは誰もまだ知らない。
そういえばやっぱり美形だなぁ、みんな。目の保養になるけどウィレスノールの方が色々なタイプの美形いたな。私のような普通よりちょっと綺麗かな?て感じの人がいていいのか不安になったぐらいだしな。
そんなことを考えながら布団をかぶり、白は眠りに落ちた。
白は自身がどれだけ美しいかは自覚していなかった。ずっと昔に母にゆってもらった髪型で過ごして来たため、容姿を褒められたことがなく普通だと思い込んでるだけだである。
白はウィレスノールに行ってからは色々な髪型に変える様になった。
#################### リビング
白が寝静まった後のリビングで美形家族こと真琴、考、優奈、清は白が作ったオムライスを食べていた。
「う、うまい」
最初に声を出した人は真琴だった。それまでみんな一口、口にして固まっていた。何故なら、
「え?白ってこんなに料理できたの?」
「でも美味しすぎないか?」
優奈と清も驚く。 そう何故なら
美味しすぎるのだ。
「母さんは知らなかったの?」
考がオムライスをほうばりながら、優奈に聞いた。清も真琴も気になり同じ様にオムライスをほうばりながら耳を傾ける。
「ええ。清さんと再婚する前から料理したところ見たくなくて、白がこんなに料理ができたなんて知らなかったわ。しかも盛り付け完璧」
「じゃあ優奈も知らなかったのか。」
優奈は頭をひねりながら考の質問に答えたら。
「そういえば今日の白少し変じゃないか?いつもは笑顔が少しは見られたけど今回は無表情だった。」
そう真琴が指摘すると優奈は
「そうね。あの子は昔から表情とか感情を表に出さないけど家族には、私たちにはもう少し緩かったと思うわ。」
「しかもなんか眠いっていつもは真夜中になっても言わないのに。ダルそうだったし。」
「今真琴の行っている高校の受験に受かったからその反動で緊張が解けたんじゃないか?」
清が仮説を立ててみた。四人全員のオムライスは皆んなはもう完食していた。真琴兄弟は清の話を聞いてはいるが、名残惜しそうに綺麗になった皿を見ていた。
「それはないと思うな。白は昔からあまり緊張しないの。真琴。明日、白と買い物行くでしょ?その時に聞いて見てくれない?」
「わかった。聞いてみるよ。」
「いいな~。兄さん。白と一緒に買い物行けるなんて」
「考は部活があるんだろ?剣道部。俺と一緒がいいって、」
「でも………」
考は真琴に皿を渡し、真琴は全員の皿を洗面台で洗い始めた。
「まあ、白をよろしくね」
優奈はそう言うと席を立ち、風呂場へ向かった。
「ちゃんと聞くから」
そして買い物へ行く日が来た。事件に巻き込まれるとは思いもせずにデパートへ行った。
-------------------
美形家族どうでしたか?
家族のちょっとした詳細は下に。
家族はみんなハイスペックの部類に入る。兄の真琴と弟の考は勉強もスポーツも万能モテモテで、いわいるどこかのアニメかラノベのキャラクターみたいな感じです。
義理父の清は結構いいとこの会社に勤めている。家は皆んながこじんまりした家が好きなので、今のサイズ。本気になればもっと大きい家が買える。
母親の優奈はデザイナーでまあまあ売れている方。
義理の弟、孝は特に普通の中学生。兄ほどじゃないが、モテる。
皆んな白にも優しい。周りから地味と言われていようが変わらない。
という設定です。次は買い物いきます。
玄関から男の声が響いた。一つ上の白の義理兄、《九堂院 真琴》の声だ。
「お帰りなさい真琴兄さん、考、母さん、父さん」
「ああ」
白は玄関に駆け足で駆け寄った。兄さんと呼ばれた真琴は黒い髪で青い目をした長身のかなり整った顔を綻ばせて白を撫でる。
「ただいま。白」
横から白より5cmほど高い少年がひょこっと出てきて白に声をかけた。金髪でエメラルドグリーンの目をした少し幼さが残るがまたもや綺麗な顔立ちをした少年だった。
よく見れば、あっちの王太子様に似てるなぁ。二人ともハーフでお母さんが外国人だった様な。でも相変わらず姉さんって呼ばれないな。
「考。お姉ちゃんでしょ。名前だけ読んでも他人行儀みたいだよ。」
「いやだ。白は白だもん」
ちょっと子供っぽいが一つ下の白の義理弟、《九堂院 考》だ。いつも姉の白を呼び捨てにしている。
「白、食材残ってる?これからご飯作んないと。」
真琴と考が玄関を登り、その後に続き黒髪のショートヘアーで黒目の美人さんが声をあげた。そうここまでくればあとは母と義理父だけだ。
この美人さんは白の実の母親だ。《九堂院 優菜》。
「もう作ってあるよ。オムライスだよ。」
そう答えた白に優奈の後ろから茶色の髪のウルフヘアーでダークグリーン、やはり美形である義理父が現れて目を見張った。
「え?白って料理できたの?」
あ、そうだった。こっちでは料理見せたことなかったっけ?
「父さん。私はもともと作れたけどいつも母さんが作ってたでしょ?冷めちゃうから食べておいて。今少し眠いから」
少し早めに言って呼び止めるなオーラを出しておこう。マジで眠くなって来た。話すのもだるく……
「あ、ああ」
義理父《九堂院 清》は白が料理できたことに驚き、ぎこちないながらも頷いた。
「おやすみ」
そう言うと白は階段を登っていった。心の中では、やっと寝れるー!!(=゚ω゚)ノ とハイテンションだった。
#################### 白の部屋
さあ寝ようか。ご飯作りながらアクセサリー売るための許可も、ウェブもできたし。注文が入るの待つか。
名前は【黒の薔薇】我ながらいい名前。ロゴはやっぱり黒い薔薇で、アクセサリーと服を売っている。でもメインは宝石だよね。
黒いけど目に優しい黒にした。他の色もあるけどイメージカラーは黒だよね。写真も載せて、いい感じだな。朝見てみよう。売り上げよかったら店作ろうかな。お金払ってくれるならオーダーメイドも受けよう。
これが後に世界で有名店のブランド店になるとは誰もまだ知らない。
そういえばやっぱり美形だなぁ、みんな。目の保養になるけどウィレスノールの方が色々なタイプの美形いたな。私のような普通よりちょっと綺麗かな?て感じの人がいていいのか不安になったぐらいだしな。
そんなことを考えながら布団をかぶり、白は眠りに落ちた。
白は自身がどれだけ美しいかは自覚していなかった。ずっと昔に母にゆってもらった髪型で過ごして来たため、容姿を褒められたことがなく普通だと思い込んでるだけだである。
白はウィレスノールに行ってからは色々な髪型に変える様になった。
#################### リビング
白が寝静まった後のリビングで美形家族こと真琴、考、優奈、清は白が作ったオムライスを食べていた。
「う、うまい」
最初に声を出した人は真琴だった。それまでみんな一口、口にして固まっていた。何故なら、
「え?白ってこんなに料理できたの?」
「でも美味しすぎないか?」
優奈と清も驚く。 そう何故なら
美味しすぎるのだ。
「母さんは知らなかったの?」
考がオムライスをほうばりながら、優奈に聞いた。清も真琴も気になり同じ様にオムライスをほうばりながら耳を傾ける。
「ええ。清さんと再婚する前から料理したところ見たくなくて、白がこんなに料理ができたなんて知らなかったわ。しかも盛り付け完璧」
「じゃあ優奈も知らなかったのか。」
優奈は頭をひねりながら考の質問に答えたら。
「そういえば今日の白少し変じゃないか?いつもは笑顔が少しは見られたけど今回は無表情だった。」
そう真琴が指摘すると優奈は
「そうね。あの子は昔から表情とか感情を表に出さないけど家族には、私たちにはもう少し緩かったと思うわ。」
「しかもなんか眠いっていつもは真夜中になっても言わないのに。ダルそうだったし。」
「今真琴の行っている高校の受験に受かったからその反動で緊張が解けたんじゃないか?」
清が仮説を立ててみた。四人全員のオムライスは皆んなはもう完食していた。真琴兄弟は清の話を聞いてはいるが、名残惜しそうに綺麗になった皿を見ていた。
「それはないと思うな。白は昔からあまり緊張しないの。真琴。明日、白と買い物行くでしょ?その時に聞いて見てくれない?」
「わかった。聞いてみるよ。」
「いいな~。兄さん。白と一緒に買い物行けるなんて」
「考は部活があるんだろ?剣道部。俺と一緒がいいって、」
「でも………」
考は真琴に皿を渡し、真琴は全員の皿を洗面台で洗い始めた。
「まあ、白をよろしくね」
優奈はそう言うと席を立ち、風呂場へ向かった。
「ちゃんと聞くから」
そして買い物へ行く日が来た。事件に巻き込まれるとは思いもせずにデパートへ行った。
-------------------
美形家族どうでしたか?
家族のちょっとした詳細は下に。
家族はみんなハイスペックの部類に入る。兄の真琴と弟の考は勉強もスポーツも万能モテモテで、いわいるどこかのアニメかラノベのキャラクターみたいな感じです。
義理父の清は結構いいとこの会社に勤めている。家は皆んながこじんまりした家が好きなので、今のサイズ。本気になればもっと大きい家が買える。
母親の優奈はデザイナーでまあまあ売れている方。
義理の弟、孝は特に普通の中学生。兄ほどじゃないが、モテる。
皆んな白にも優しい。周りから地味と言われていようが変わらない。
という設定です。次は買い物いきます。
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