夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

突然の使い魔契約のあとで2

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「左様でございましたか。ふー、お見苦しいところをお見せ致しました。で、その契約された使い魔は今どちらに?」

「その位置からは見えないだろう。シュナイゼ、アーヤの横に来るといい。」

「どうぞこちらに。私の膝の上にいますから。」


「失礼致します…。」


「この子が今朝、色々あってから契約した使い魔の白いタツノオトシネコ、水稀みずきです。」

「この目でタツノオトシネコを見るのは初めてです。しかも白とは!」

「水稀…起きて…。」

猫特有のゴロゴロした寝息をたててスピースピーと寝ており、起きたくないのか頭を撫でて起こそうと呼んでみるものの、ヴゥ~~とぐずっている。

「無理に起こさないでよろしいです。アーヤ様。もしかしたら魔力の消費を抑えたいのかもしれません。」

まあ、お腹一杯って言ってたし、温かいと眠たくなるよね。

「そう言ってもらえるならこのまま寝かせておきますね。」

「先程国王陛下にこの目で確認をとり次第、学院へ受け入れを急がせる手配をすると伝えて参りました!アーヤ様の御身おんみの為にも早急に専門家の教えをえるようにしなければ!では、失礼します。」

スタスタスタスタスタスタ

バタン

バタバタダダダダダダダダ……


「なんだか心配をかけてしまったみたい。」

“ふぅにゃ~~ぁ。にゃんの騒ぎにゃ…。”

今頃お目覚め?マイペースだね。

「アーヤ中庭に行こうか。」

「はい、そうしましょう。」


“ふにゃ~~ぁ。むにゃ…。”


まだ眠たそうな水稀を抱いてシオンさんとシュナイゼさんと移動した。

「シュナイゼ、悪いがしばらく人払いを頼む。」

「承知致しました。失礼致します。」


いつもの中庭のベンチに腰掛け、また膝の上に水稀をのせた。


「まずは…アーヤが気になることって?」


「私の気になることは、きっとシオンさんの話しより長くなりそうなので先にシオンさんからどうぞ。」

「そうかい?なら私から話そうか。

…おそらくなんだが、水稀は珍しい生態や境遇も影響してかなり普通と違うパターンでの契約となっている。

普通とどれだけ違っているのか知って欲しいのと、アーヤの魔力が強大だということがばれないようにしなければいけない。」

「はい。」
ふむふむ、そうだよね。

「本来なら、精霊や幻獣と行き当たりで会ったりはしないし、会いたいからと探したところで意図して遭遇するのは難しい。

例え遭遇そうぐうしたからといって契約が必ずしもできるとは限らない。実力があれば話は別だろうが。」

「はい。」
なかなか出会えないと。ふむ。
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