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エスリアール王城 出会い
はじめてのショッピング~遭遇~4
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「へぇ~。面白いですね。ショート、ボブ、ロング、セミロング色々ですね。色は金髪なのに。かぶると変わるんだ。
切らずに短くできたり、長くできたり便利ですね。しかも色まで変わる。外せば元通りならある意味何回でもできてお買得?
エルフの皆さん髪が長いですよね。腰辺りまであるし。男性も長い。何か理由があるんですか?」
「髪にも魔力が溜まします。いざという時に契約や魔術の対価になるので、伸ばす風習があります。」
「なるほど。」
「騎士のシュナイゼさんはそんなに長くないですね。」
「はい、騎士は長いと邪魔になるので短めにします。」
「へぇ、私の世界は女性でも短い人もいますし、好みで長さは色々です。男性は短い人がほとんどですが、たまに長髪の人もいます。
私も耳と顎の間位のユルフワパーマでショートボブみたいに短くした時もあります。」
「み、短くですか?勿体ないです。」
「髪に魔力が溜まるとわかったからには、簡単に切れないですね。このカツラみたいな位短いショートにしてみたいな。」
「切らないでください。アーヤ様。カツラで我慢しましょう。これ、買いますから。」
「えっ?別にすぐ切らないですよ。わざわざカツラ買わなくても…。」
「お願いします。マジェストーラに行っても切らないでください。気分転換でカツラをお使いください。」
「じゃあ…色が変わらない普通のカツラの方が目立たなくて使い道がありそうです。これだと、今と同じ白っぽいこの髪色になってしまうでしょう?できれば違う落ち着いた色のがいいんですけど。」
「それでしたら、カツラ専門店に行けば普通の金髪や茶髪といった品がありますよ。」
「私、そっちの方がいいです。どうせなら今の長さより短いのが欲しいですね。」
「わかりました。この店の後、普通のカツラを買いましょう。」
「はい。」
どうせなら、男装でもできるくらいの短めなのとかいいな。あ、でも男性も長髪か。セミロングならより使い道あり?ふふ、変装したりする機会があれば楽しそう。
「アーヤ様、あちらの魔石アクセサリーも見てみましょう。」
「はい。」
「………………。」
楽しそうにされていますね。では、そろそろ気付かれないうちに退散しましょうか。
まずは、結界を解除して…。
カシャーン!…シャーン…ャーン…ーン…
結界解除で微かな魔力の波動が揺らぐ。
シャラン…
??
鈴が鳴った?
「ん?」
アーヤさん、また今度ゆっくりお会いしましょう。背を向けてゆっくり商品の棚に沿って従業員用のドアに向かって歩き始める。
「………………。」
お会いできるのに、一言も言葉を交わせないというのも少し寂しいですね。自分で決めたのに胸が締め付けられるようです。
…ふと、聞こえた鈴の音が気になり周囲を見回す。すると、蜃気楼のように揺らめく人影?がうっすらと移動しているのが見えたのと同時に、なんだか知っているような気配がした。
切らずに短くできたり、長くできたり便利ですね。しかも色まで変わる。外せば元通りならある意味何回でもできてお買得?
エルフの皆さん髪が長いですよね。腰辺りまであるし。男性も長い。何か理由があるんですか?」
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「なるほど。」
「騎士のシュナイゼさんはそんなに長くないですね。」
「はい、騎士は長いと邪魔になるので短めにします。」
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「み、短くですか?勿体ないです。」
「髪に魔力が溜まるとわかったからには、簡単に切れないですね。このカツラみたいな位短いショートにしてみたいな。」
「切らないでください。アーヤ様。カツラで我慢しましょう。これ、買いますから。」
「えっ?別にすぐ切らないですよ。わざわざカツラ買わなくても…。」
「お願いします。マジェストーラに行っても切らないでください。気分転換でカツラをお使いください。」
「じゃあ…色が変わらない普通のカツラの方が目立たなくて使い道がありそうです。これだと、今と同じ白っぽいこの髪色になってしまうでしょう?できれば違う落ち着いた色のがいいんですけど。」
「それでしたら、カツラ専門店に行けば普通の金髪や茶髪といった品がありますよ。」
「私、そっちの方がいいです。どうせなら今の長さより短いのが欲しいですね。」
「わかりました。この店の後、普通のカツラを買いましょう。」
「はい。」
どうせなら、男装でもできるくらいの短めなのとかいいな。あ、でも男性も長髪か。セミロングならより使い道あり?ふふ、変装したりする機会があれば楽しそう。
「アーヤ様、あちらの魔石アクセサリーも見てみましょう。」
「はい。」
「………………。」
楽しそうにされていますね。では、そろそろ気付かれないうちに退散しましょうか。
まずは、結界を解除して…。
カシャーン!…シャーン…ャーン…ーン…
結界解除で微かな魔力の波動が揺らぐ。
シャラン…
??
鈴が鳴った?
「ん?」
アーヤさん、また今度ゆっくりお会いしましょう。背を向けてゆっくり商品の棚に沿って従業員用のドアに向かって歩き始める。
「………………。」
お会いできるのに、一言も言葉を交わせないというのも少し寂しいですね。自分で決めたのに胸が締め付けられるようです。
…ふと、聞こえた鈴の音が気になり周囲を見回す。すると、蜃気楼のように揺らめく人影?がうっすらと移動しているのが見えたのと同時に、なんだか知っているような気配がした。
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