夢じゃなかった！？

エスリアール王城 出会い

寝る前の電話4

「面白い話だった。私は自分じゃ石鹸の香料かと最初は思ってたんだけど、私からも花の香りがするみたい。

幾つかブレンドしたような甘すぎずハーブ過ぎずな感じかな。相性のいい相手とは香りが混ざって更にいい香りになるらしいよ。相性悪いと反発するんだって。」

「なんだか血液型占いみたいだな。」

「懐かしいー、流行ったね。あと動物占いとかも。」

「私は黒豹だった。優(優也)はペガサスだっけ？」

「そう。」

「血液型占いはどれとどれは相性がいいとか、性格とか詳しく出てたよね。参考にして、私も暇ができたら香り占いの新発見を探してみるかな。」

「まあ、程々にな。」

?優～、お風呂空いたよ～優がさいご～?

「たかもり～。了解。」

あ、お母さんの声だ。ハンズフリーだったんだ。いつものやり取りしてる。(笑)私ともいつもしてたやりとり。

優がラスト～、侍～とか。お風呂があいた～しまった～なはなはとかね。

「お母さん～、色々優に話しといたから。私もお風呂終わってあと寝るだけ。」

ワンワンワン！ワンワンワン！
「綾子電話してたの？」

「うん。結構長く話してたかも。」

「たまにお父さんにも電話してあげて。優ばっかりって拗ねてうざ…面倒だから。」

「はは、まだお父さん起きてる？」

「さっきタバコ吸いにまた台所の換気扇回してたから起きてるでしょ。」

「じゃあ、優の電話お風呂行くしやめてお父さんにかけるよ。」

「頼むわねーね。」

「じゃ、二人ともおやすみ～」

「「おやすみ～」」
ポ♪

「ふう、ではお父さんにかけますか。」


お父さんの電話後、気づけばスマホの時計は22:30だった。いつの間に…。

明日から、日課になった魔力操作に追加で柔軟ストレッチもやろう。体は柔らかい方が受け身とかとれるし怪我もしない。学院に行ったら剣術も習うわけだから鍛えるのはまにあわなくても地道に柔軟くらいはしておこう。

とりあえず、開脚がバレエしてた頃みたいにできるようになりたいな。だいぶ固くなっちゃったから大変だわこりゃ。

いたた…うー痛いけど我慢。数種類のストレッチを済ましてどっと疲れた。

こうして長い１日を終えてベッドに入ったら疲れたのかすぐに寝てしまった。明日の朝起きたらまた、ストレッチやろうっと。