夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

面接試験は突然に3

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「さてと、早速ですが編入にあたりこれから面接という形式ではありますが幾つか質問と確認をさせて貰います。」

「まず、魔法についてどれ位の知識、魔法技術がありますか?」
「魔法知識、技術は、基本的なことは大体わかると思います。私の母…ご存知かもしれませんが、エスリアール現国王陛下の妹なので、王女としての教養で得たものは全て私にも教えて貰いましたので。」

「なるほど。基本は問題ないようですね。では次、何か得意な魔法はありますか?」

「得意というわけではありませんが、精霊魔法はエルフの十八番おはこと言えますように今まで難しいとは感じたことはありません。」

「確かに、エルフの皆さんは精霊魔法を当たり前のようにお使いになれますね。」


「我が学院は魔法だけに特化することにとどまらず己も含めて護る力として剣も扱えるよう教育しています。剣の経験は?」

「あります。父と祖父から教わっています。森暮らしなので、剣も扱う機会はありましたので。」

「剣の技術講義もあるので、更に腕を磨いて下さい。では、次です。」

「迷客とは親しいようですが、保護者となったきっかけは何ですか?貴方は、ただのエルフとは違う立場です。王族の血縁でもあり、仮にもそれがなかったとしても、神託者としての責務もある。普通は、国に報告と案内で済ますと思いますが?」

「疑問に思われるのも理解しています。正直に申しますと、成人の儀式で真名を知った時、神託で自分とくしき縁のある者が迷客としてこの世界に来ると神から告げられたことがきっかけで、出会ってからしばらく家族と共に暮らす内にアーヤ・サトーという人物を知り、私が護り支え続けたいと思ったからです。」

「そうでしたか。失礼を承知でお伺いします。個人的な質問ですが、迷客サトー殿は恋人なのですか?」
「恋人ではありません。大切な………大切な女性ひとです。」

「わかりました。お二人の関係に出過ぎたことを申しました。質問は以上です。」

「最後に確認ですが、我がマジェストーラ魔法学院にて編入し、学ぶことを望まれますか?」
「はい。」

「よろしいでしょう。ご協力ありがとうございました。」

「では、次にサトーさんの面接をします。交代してお待ちください。終わったらお呼びするので、お二人揃ってから魔力量と属性の確認をします。お疲れ様でした。」
「ありがとうございました。失礼します。」
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