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エスリアール王城 出会い
面接試験は突然に2
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色々ツッコミたいことを、頭の中で考えていると男性がお辞儀と挨拶をしてきました。
「はじめまして。マジェストーラ国立魔法学院、筆頭魔法講師のラナ・ブラムと申します。この度、面接官として出張して参りました。」
なんと真面目で丁寧なご挨拶と自己紹介だろう。見た目で勝手に判断してはいけないね。
私も見習わなくては。座ってたら失礼だ。面接は既に始まっているかもしれない。
「は、はじめまして。ご足労頂きありがとうございます。」
立って挨拶してからお辞儀する。角度は45度。
姿勢を戻してから自己紹介。
「私は、日本から来ました迷客のアーヤ・サトーと申します。こちらは、私を保護してこの城に連れて来てくださった……。」
「エルシオン・デュカーレと申します。神託を生業としております。迷客、アーヤ・サトー殿の保護者です。」
「やはり、私が面接するお二人でしたか。」
「アーヤ殿、デュカーレ殿、これから面接官が…もう、いらしていたのですね。ならば話が早い。皆様、陛下がすぐ面接ができる場を提供くださいました。こちらへお越しください。」
レイファンスさんが駆けつけてくれたが、やはりこのまま面接なんですね。う~、心の準備が…。落ち着け~、深呼吸。
「アーヤ、大丈夫?」
「う、うん。行こう。」
レイファンスさんが広い城内を迷いなく進み、後ろをついて歩く。
これから面接する場所までどれ位歩くのだろう。
そして、私の前を歩く面接官ラナ・ブラム先生の後ろ姿をつい、見つめてしまう。男性にしては長い髪。ゆるふわウェーブで金茶色とか、似合いすぎて羨ましい。ゆるめのみつ編みにして左肩にさげている髪型も素敵です。お兄ちゃんと同じ位背が高い?
こちらの世界は美形率高すぎだ。
ふぅ…わざと呑気な考えをしてもまだ、震えが完全には止まっていない。空中から現れた瞬間、何でかわからないけれど、とにかく怖かった。言葉遣いも丁寧で物腰柔らかそうなのに怖いと思ってしまう。
自分の震える手を胸の中心で握り重ねる。
どんな人なのか知らないからきっと怖いんだよね。面接が終われば大丈夫になるかも。
そんな考えごとをしながら歩いていたら前を歩く面接の先生がクスクス笑う声がした。
「どうかなさいましたか?」
「いえ、失礼しました。何でもありません。」
レイファンスさんとお話されてます。
「皆様、こちらが、面接にご利用頂く応接間でございます。どちらか一人が入られたら、もう一人は扉の横にある椅子に腰かけてお待ちください。」
「では、私はどちらからでも構わないのですが、サトー殿とデュカーレ殿、どちらから面接なさいますか?」
「それでしたら、私からでよろしいでしょうか?」
「構いませんよ。ではデュカーレ殿、中へ入りましょうか。」
「アーヤ様は、デュカーレ様が中にいる間、こちらにお掛け下さい。」
「はい。」
応接間に入ると、正面に私や綾子が座る椅子があり、その奥に面接官用に机と椅子があった。
ラナ・ブラムと名乗ったこの講師は、ヒトでありながら筆頭魔法講師と言うだけあってかなりの実力者だと感じる。
底が知れない…、何か違和感がある。
綾子も似たような理由から直感で畏れたのだろう。かわいそうに震えていた。私が先に面接官と話す間に少しでも落ち着いてくれたらいいが。
「では、デュカーレ君はそちらに掛けて下さい。私は机のある方の椅子に掛けますから。」
「はい、失礼します。」
「はじめまして。マジェストーラ国立魔法学院、筆頭魔法講師のラナ・ブラムと申します。この度、面接官として出張して参りました。」
なんと真面目で丁寧なご挨拶と自己紹介だろう。見た目で勝手に判断してはいけないね。
私も見習わなくては。座ってたら失礼だ。面接は既に始まっているかもしれない。
「は、はじめまして。ご足労頂きありがとうございます。」
立って挨拶してからお辞儀する。角度は45度。
姿勢を戻してから自己紹介。
「私は、日本から来ました迷客のアーヤ・サトーと申します。こちらは、私を保護してこの城に連れて来てくださった……。」
「エルシオン・デュカーレと申します。神託を生業としております。迷客、アーヤ・サトー殿の保護者です。」
「やはり、私が面接するお二人でしたか。」
「アーヤ殿、デュカーレ殿、これから面接官が…もう、いらしていたのですね。ならば話が早い。皆様、陛下がすぐ面接ができる場を提供くださいました。こちらへお越しください。」
レイファンスさんが駆けつけてくれたが、やはりこのまま面接なんですね。う~、心の準備が…。落ち着け~、深呼吸。
「アーヤ、大丈夫?」
「う、うん。行こう。」
レイファンスさんが広い城内を迷いなく進み、後ろをついて歩く。
これから面接する場所までどれ位歩くのだろう。
そして、私の前を歩く面接官ラナ・ブラム先生の後ろ姿をつい、見つめてしまう。男性にしては長い髪。ゆるふわウェーブで金茶色とか、似合いすぎて羨ましい。ゆるめのみつ編みにして左肩にさげている髪型も素敵です。お兄ちゃんと同じ位背が高い?
こちらの世界は美形率高すぎだ。
ふぅ…わざと呑気な考えをしてもまだ、震えが完全には止まっていない。空中から現れた瞬間、何でかわからないけれど、とにかく怖かった。言葉遣いも丁寧で物腰柔らかそうなのに怖いと思ってしまう。
自分の震える手を胸の中心で握り重ねる。
どんな人なのか知らないからきっと怖いんだよね。面接が終われば大丈夫になるかも。
そんな考えごとをしながら歩いていたら前を歩く面接の先生がクスクス笑う声がした。
「どうかなさいましたか?」
「いえ、失礼しました。何でもありません。」
レイファンスさんとお話されてます。
「皆様、こちらが、面接にご利用頂く応接間でございます。どちらか一人が入られたら、もう一人は扉の横にある椅子に腰かけてお待ちください。」
「では、私はどちらからでも構わないのですが、サトー殿とデュカーレ殿、どちらから面接なさいますか?」
「それでしたら、私からでよろしいでしょうか?」
「構いませんよ。ではデュカーレ殿、中へ入りましょうか。」
「アーヤ様は、デュカーレ様が中にいる間、こちらにお掛け下さい。」
「はい。」
応接間に入ると、正面に私や綾子が座る椅子があり、その奥に面接官用に机と椅子があった。
ラナ・ブラムと名乗ったこの講師は、ヒトでありながら筆頭魔法講師と言うだけあってかなりの実力者だと感じる。
底が知れない…、何か違和感がある。
綾子も似たような理由から直感で畏れたのだろう。かわいそうに震えていた。私が先に面接官と話す間に少しでも落ち着いてくれたらいいが。
「では、デュカーレ君はそちらに掛けて下さい。私は机のある方の椅子に掛けますから。」
「はい、失礼します。」
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