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エスリアール王城 出会い
ファーストダンスは突然に1
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離れた先の王族様達を眺めていたら目の前に美人お手伝いお姉様のアネルさんが飲み物を運んで来てくれた。
「サトー様、デュカーレ様お飲み物をどうぞ。こちらは、果実水でございますので、お酒ではございません。」
「お気遣い、ありがとうございます。」
「いいえ、礼には及びません。私はルヴァニレット殿下の指示でお持ちしたまででございます。」
「ルヴィくんが…。今日はお酒飲まないようにしよう…。」
「そうだな。公の場では控えた方が私も安心だ。私室ならいいけれど。」
「いただきます。……美味しい。人前で喋った後だから喉かわいていたんだね。」
「飲み物いただいたら、何だかお腹空いてきてしまいました。シオンさん、シュナイゼさん、何か軽く食べに行きませんか?」
「そうだね、ここを囲まれたら動けなくなるし、食べれる時に行っておこうか。」
「左様でございますね。」
立食コーナーに移動する。その間も視線が一緒に着いてくるけれど、今は気持ち悪くなる前に何か食べないと!
あっさり系ないかな。野菜、スープ、果物、もしくはカロリー摂れるデザートとか。
主食お米がないのは凹むけれど、パンがあったから最悪パンでもいい。炭水化物があればなんとかなる。
美味しそうな香りがテーブルに近づくと漂ってきた。
テーブルをくまなく見渡すと、お目当てのパン、果物、サラダ発見!お肉料理もあるけど今はパス。胃もたれしそう。お兄ちゃんに自分で取るのか聞いてみたら、給仕担当がいるから食べたい物を伝えれば持ってきてくれるそうだ。
セルフじゃないんですね。流石というか、王室セレブは違いますね。
自分で行く前に聞いて良かった。
とりあえず、パンと果物をお願いしようとタイミングを図って目で追っていたら、お兄ちゃんが何を食べたいか私に確認してから給仕担当さんに頼んでくれた。
流石、庶民が躊躇してしまうこともそつなくこなしてしまう。堂々とセレブです。
手元に届いたプレート二つにはパン一口サイズが数切れと、カット果物盛り合わせが丁寧に盛り付けられていた。これなら食べやすいと安心して、口をつける。フランスパンのような硬めのパンだったが、芳ばしくて美味しい。
果物も見た目と味が繋がらないだけに、食べて見てのお楽しみのような驚きが数種類毎に経験できた。
原型がわからないけど、黄色いマンゴー風は、桃味。ドギツイ水色のスイカ風は、グレープフルーツ味だった。
ちょっとおっかなびっくり食べては、味の予想をことごとく外してびっくりし、慣れればその味わいに美味しいと感じてほっと笑顔になる。
一口食べるごとに一人百面相をしているとは
気づかなかったが、見ていた者には綾子がくるくる変わる表情の持ち主であることは一目瞭然である。
エルシオンも一部始終を見ていて、小さい頃から素直な気持ちが顔に出やすい綾子に微笑んでいる。
注文したパンと果物を完食するまで特に話しかけられる事もなく、空腹が少し満たされたので人心地着いた時に周囲のざわめきが大きくなった。
「サトー様、デュカーレ様お飲み物をどうぞ。こちらは、果実水でございますので、お酒ではございません。」
「お気遣い、ありがとうございます。」
「いいえ、礼には及びません。私はルヴァニレット殿下の指示でお持ちしたまででございます。」
「ルヴィくんが…。今日はお酒飲まないようにしよう…。」
「そうだな。公の場では控えた方が私も安心だ。私室ならいいけれど。」
「いただきます。……美味しい。人前で喋った後だから喉かわいていたんだね。」
「飲み物いただいたら、何だかお腹空いてきてしまいました。シオンさん、シュナイゼさん、何か軽く食べに行きませんか?」
「そうだね、ここを囲まれたら動けなくなるし、食べれる時に行っておこうか。」
「左様でございますね。」
立食コーナーに移動する。その間も視線が一緒に着いてくるけれど、今は気持ち悪くなる前に何か食べないと!
あっさり系ないかな。野菜、スープ、果物、もしくはカロリー摂れるデザートとか。
主食お米がないのは凹むけれど、パンがあったから最悪パンでもいい。炭水化物があればなんとかなる。
美味しそうな香りがテーブルに近づくと漂ってきた。
テーブルをくまなく見渡すと、お目当てのパン、果物、サラダ発見!お肉料理もあるけど今はパス。胃もたれしそう。お兄ちゃんに自分で取るのか聞いてみたら、給仕担当がいるから食べたい物を伝えれば持ってきてくれるそうだ。
セルフじゃないんですね。流石というか、王室セレブは違いますね。
自分で行く前に聞いて良かった。
とりあえず、パンと果物をお願いしようとタイミングを図って目で追っていたら、お兄ちゃんが何を食べたいか私に確認してから給仕担当さんに頼んでくれた。
流石、庶民が躊躇してしまうこともそつなくこなしてしまう。堂々とセレブです。
手元に届いたプレート二つにはパン一口サイズが数切れと、カット果物盛り合わせが丁寧に盛り付けられていた。これなら食べやすいと安心して、口をつける。フランスパンのような硬めのパンだったが、芳ばしくて美味しい。
果物も見た目と味が繋がらないだけに、食べて見てのお楽しみのような驚きが数種類毎に経験できた。
原型がわからないけど、黄色いマンゴー風は、桃味。ドギツイ水色のスイカ風は、グレープフルーツ味だった。
ちょっとおっかなびっくり食べては、味の予想をことごとく外してびっくりし、慣れればその味わいに美味しいと感じてほっと笑顔になる。
一口食べるごとに一人百面相をしているとは
気づかなかったが、見ていた者には綾子がくるくる変わる表情の持ち主であることは一目瞭然である。
エルシオンも一部始終を見ていて、小さい頃から素直な気持ちが顔に出やすい綾子に微笑んでいる。
注文したパンと果物を完食するまで特に話しかけられる事もなく、空腹が少し満たされたので人心地着いた時に周囲のざわめきが大きくなった。
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