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エスリアール王城 出会い
魔法と贈り物4
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「アーヤお前はどう見えた?」
二人の視線を受けて、私はありのままを話した。
光の粒々がルヴィくんの緑オーラに吸収されていったこと
魔法の詠唱らしき言葉を言い出したらルヴィくんの足元に円形の陣が現れて、黄緑色に見えたこと
陣が光ながら拡大したかと思えば足元から消えてルヴィくんの右手に集まりミニ魔法陣ができていて、陣の上に薔薇みたいな花が見えたこと
最後にフラワーレインと唱えたら手の上の陣も花も空に向かって光と共に消えてから花の雨が降りだしたこと
「まさか…そんなことが…」
驚き目を見開くシュナイゼさん。
「…………。」
ルヴァニレットは、綾子の話を聞いてシュナイゼ同様に驚きを隠せなかった。
僕のオーラ?光の粒…陣の色?
発動直前はいつも手に魔力を集中してはいるが、そんな縮小陣も花も見たことなどない。練った魔力を手に感じて光が見えるだけだ。
「アーヤ、やはりお前の眼には特別な力がある。おいそれと見える全てを口に出さない方がいい。」
「眼が良すぎるから?」
「そうだ。それは、努力でどうにかなるものではない。ましてや、信を置く者以外の耳に入れば、お前を利用しようとする輩が現れて危険に巻き込まれる。」
「わかった。気を付けるね。」
ルヴァニレットは、シュナイゼに視線を向け、シュナイゼは頷き綾子の警護に気を引き締め直した。
シュナイゼさんと見方の違いを比較させてもらえてよかった。今後の発言の参考になる。
それにしても、こんなに綺麗な花を貰って見るだけじゃ勿体ない。どうにか使えないかな。
そうだ!ドレスを着る時のヘアーアレンジにこの花を使った花冠とか、飾りに使ってみたい。生だから、長持ちさせるのに冷凍保存みたいな魔法とか何かできないかな?
よし、そうと決まればまず花集めだ。このスカートに乗せられるだけ集めてお兄ちゃんに頼んでみよう。ふふふ、コサージュもいいな。自然と楽しみで笑顔になる。
「お花~集めて~ふふふ。これもかわいい、あれも綺麗~。」
「アーヤ?何をしている?」
「ええと、せっかくの綺麗なお花なので持って帰って髪飾りなどを作りたくなって。シュナイゼさん、ルヴィくんもここにお花集めるの手伝って。」
ベンチからた立ったと思えば、しゃがんでスカートをつまみ上げて花を乗せていたらしく、そのままスカートを持って立って振り返った綾子が、無防備に白い足を膝下までさらしているのが目に入りわず二人は叫んだ。
「ダメだっ!」
「いけませんっ!」
「え?…お花持って帰っちゃいけませんか?」
シュンとウルウルしだした綾子に慌てて違うそうじゃないと、問題はそこじゃない、とにかくスカートを降ろすように二人から説明されるはめになった。
「膝位平気なのに。文化の違いかなー。」
とあまり気にしていない綾子に対して、白い生足を膝まで見てしまい、ハラハラドキドキなルヴァニレットとシュナイゼだった。
二人の視線を受けて、私はありのままを話した。
光の粒々がルヴィくんの緑オーラに吸収されていったこと
魔法の詠唱らしき言葉を言い出したらルヴィくんの足元に円形の陣が現れて、黄緑色に見えたこと
陣が光ながら拡大したかと思えば足元から消えてルヴィくんの右手に集まりミニ魔法陣ができていて、陣の上に薔薇みたいな花が見えたこと
最後にフラワーレインと唱えたら手の上の陣も花も空に向かって光と共に消えてから花の雨が降りだしたこと
「まさか…そんなことが…」
驚き目を見開くシュナイゼさん。
「…………。」
ルヴァニレットは、綾子の話を聞いてシュナイゼ同様に驚きを隠せなかった。
僕のオーラ?光の粒…陣の色?
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「アーヤ、やはりお前の眼には特別な力がある。おいそれと見える全てを口に出さない方がいい。」
「眼が良すぎるから?」
「そうだ。それは、努力でどうにかなるものではない。ましてや、信を置く者以外の耳に入れば、お前を利用しようとする輩が現れて危険に巻き込まれる。」
「わかった。気を付けるね。」
ルヴァニレットは、シュナイゼに視線を向け、シュナイゼは頷き綾子の警護に気を引き締め直した。
シュナイゼさんと見方の違いを比較させてもらえてよかった。今後の発言の参考になる。
それにしても、こんなに綺麗な花を貰って見るだけじゃ勿体ない。どうにか使えないかな。
そうだ!ドレスを着る時のヘアーアレンジにこの花を使った花冠とか、飾りに使ってみたい。生だから、長持ちさせるのに冷凍保存みたいな魔法とか何かできないかな?
よし、そうと決まればまず花集めだ。このスカートに乗せられるだけ集めてお兄ちゃんに頼んでみよう。ふふふ、コサージュもいいな。自然と楽しみで笑顔になる。
「お花~集めて~ふふふ。これもかわいい、あれも綺麗~。」
「アーヤ?何をしている?」
「ええと、せっかくの綺麗なお花なので持って帰って髪飾りなどを作りたくなって。シュナイゼさん、ルヴィくんもここにお花集めるの手伝って。」
ベンチからた立ったと思えば、しゃがんでスカートをつまみ上げて花を乗せていたらしく、そのままスカートを持って立って振り返った綾子が、無防備に白い足を膝下までさらしているのが目に入りわず二人は叫んだ。
「ダメだっ!」
「いけませんっ!」
「え?…お花持って帰っちゃいけませんか?」
シュンとウルウルしだした綾子に慌てて違うそうじゃないと、問題はそこじゃない、とにかくスカートを降ろすように二人から説明されるはめになった。
「膝位平気なのに。文化の違いかなー。」
とあまり気にしていない綾子に対して、白い生足を膝まで見てしまい、ハラハラドキドキなルヴァニレットとシュナイゼだった。
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