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エスリアール王城 出会い
舞踏会?試着と特訓3
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「ああ、どれも可愛らしくて迷ってしまうわ。どうしましょう。」
「ルヴィ!貴方はどれがいい?」
いいだけ試着させといて、決められないとかアーヤの顔も疲れが色濃いし早く切り上げないと。
「この際、どれもいいならアーヤが着たいと思うドレスにすればいい。」
「それもそうね。」
「聞くのを忘れていたわ。」
「アーヤさん、ごめんなさいね。こちらの意見ばかり言ってしまって。」
「いいえ。お二人とも私の為に一生懸命考えて下さったのがわかりましたから。」
「じゃあ、アーヤさんはどれがいい?」
「私、実は2つで迷っています。一つはこちらのペールピンクとローズピンクが重なってお姫様が着るような憧れてしまうドレスで、
もう一つは向こうのラベンダー色とダークブルーのクラシカルなドレスなんですけど似合うかは置いといて、どちらも着てみたい憧れがあります。」
「まあ、じゃあこの二つから選びましょう。まだ、どちらも袖を通してないから着てみて?」
「はい。」
正直、どちらもアーヤには似合うと思った。ピンクの方は愛らしさが更に引き立つし、ブルーの方も気品があってスタイルの良さがわかり女性らしい魅力が引き立つ。
あとは、アーヤが決めればい。そうルヴァニレットは思っていた。
「ルヴィくん、さっきのとこれ、どっちがいいかな?」
「…アーヤの好きな方にしたら?」
「それが、決めれそうにないの。頼って申し訳ないけど、第三者としての意見を聞かせて。」
そう、魅惑的なブルードレスを着て一回転しながら聞いてくる。
「…………ピンク」
ブルーは良くも悪くも女性らしさ、色気も若干醸し出していたので、似合うが余計に他には見せたくないと結論づけたのだった。
「ピンクのね。わかった!ありがとうルヴィくん。私、ピンクのドレスにします。」
「あらあら、アーヤさんルヴィに選んで貰って良かったわね。ふふふ。」
「ふふふ、どれも似合うのも大変ね。」
「アーヤ、はい。レンズ。」
「ありがとう、ルヴィくん。あっ、魔法見れなかった。また今度見せて貰える?」
「………ああ。」
「今日はありがとうね。」
ドレスも無事決まり、サイズを合わせて手直しを二日後迄にしてくれるから心配ないそうだ。
一段落してからある問題に気づき、お兄ちゃんを訪ねに行きたいとシュナイゼさんにお願いした。
私にとっての問題。それは、ダンスを全く踊ったことがない!ということだった。
コンコン
「シオンさん、アーヤです。」
「アーヤ。いらっしゃい。中へどうぞと言いたいところだけど、二人で話したいこと?シュナイゼに入ってもらう?」
「今回は、相談なのでシュナイゼさん、ここで待っていて下さい。」
「承知致しました。」
パタン
「一応、防音兼ねて結界を展開したけど、どうした?アーヤ。昼間はルヴァニレットに魔法を見せて貰いに行ったきり、叔母上やおばあ様に捕まっていたらしいけれど。」
「う…。」
お兄ちゃんは、何でも知っているの?
「あのね、二日後の晩餐で歓迎舞踏会をするらしいんだけど、その時着るドレスを国王様の奥様やお母様が色々試着させてくれて、決まったのはいいとして、それよりも私…ダンス踊ったことないの!教えてお兄ちゃん。」
「ダンスか。確かに向こうじゃ、踊る機会なんてないか。いいよ。私は母に教わってるから教えてあげる。」
「本当?ありがとう。」
「母仕込みのダンスはスパルタだよ。手は抜かないからそのつもりで。」
「は、はい。先生!」
「よろしい。じゃあ、今から中庭で特訓だ。入浴する前までやろう。」
「よろしくお願いします。シュナイゼさんに二人で内緒で練習したいって伝えてくるね。見られてたら集中できそうにないから。」
「わかった。伝えといで。」
「ルヴィ!貴方はどれがいい?」
いいだけ試着させといて、決められないとかアーヤの顔も疲れが色濃いし早く切り上げないと。
「この際、どれもいいならアーヤが着たいと思うドレスにすればいい。」
「それもそうね。」
「聞くのを忘れていたわ。」
「アーヤさん、ごめんなさいね。こちらの意見ばかり言ってしまって。」
「いいえ。お二人とも私の為に一生懸命考えて下さったのがわかりましたから。」
「じゃあ、アーヤさんはどれがいい?」
「私、実は2つで迷っています。一つはこちらのペールピンクとローズピンクが重なってお姫様が着るような憧れてしまうドレスで、
もう一つは向こうのラベンダー色とダークブルーのクラシカルなドレスなんですけど似合うかは置いといて、どちらも着てみたい憧れがあります。」
「まあ、じゃあこの二つから選びましょう。まだ、どちらも袖を通してないから着てみて?」
「はい。」
正直、どちらもアーヤには似合うと思った。ピンクの方は愛らしさが更に引き立つし、ブルーの方も気品があってスタイルの良さがわかり女性らしい魅力が引き立つ。
あとは、アーヤが決めればい。そうルヴァニレットは思っていた。
「ルヴィくん、さっきのとこれ、どっちがいいかな?」
「…アーヤの好きな方にしたら?」
「それが、決めれそうにないの。頼って申し訳ないけど、第三者としての意見を聞かせて。」
そう、魅惑的なブルードレスを着て一回転しながら聞いてくる。
「…………ピンク」
ブルーは良くも悪くも女性らしさ、色気も若干醸し出していたので、似合うが余計に他には見せたくないと結論づけたのだった。
「ピンクのね。わかった!ありがとうルヴィくん。私、ピンクのドレスにします。」
「あらあら、アーヤさんルヴィに選んで貰って良かったわね。ふふふ。」
「ふふふ、どれも似合うのも大変ね。」
「アーヤ、はい。レンズ。」
「ありがとう、ルヴィくん。あっ、魔法見れなかった。また今度見せて貰える?」
「………ああ。」
「今日はありがとうね。」
ドレスも無事決まり、サイズを合わせて手直しを二日後迄にしてくれるから心配ないそうだ。
一段落してからある問題に気づき、お兄ちゃんを訪ねに行きたいとシュナイゼさんにお願いした。
私にとっての問題。それは、ダンスを全く踊ったことがない!ということだった。
コンコン
「シオンさん、アーヤです。」
「アーヤ。いらっしゃい。中へどうぞと言いたいところだけど、二人で話したいこと?シュナイゼに入ってもらう?」
「今回は、相談なのでシュナイゼさん、ここで待っていて下さい。」
「承知致しました。」
パタン
「一応、防音兼ねて結界を展開したけど、どうした?アーヤ。昼間はルヴァニレットに魔法を見せて貰いに行ったきり、叔母上やおばあ様に捕まっていたらしいけれど。」
「う…。」
お兄ちゃんは、何でも知っているの?
「あのね、二日後の晩餐で歓迎舞踏会をするらしいんだけど、その時着るドレスを国王様の奥様やお母様が色々試着させてくれて、決まったのはいいとして、それよりも私…ダンス踊ったことないの!教えてお兄ちゃん。」
「ダンスか。確かに向こうじゃ、踊る機会なんてないか。いいよ。私は母に教わってるから教えてあげる。」
「本当?ありがとう。」
「母仕込みのダンスはスパルタだよ。手は抜かないからそのつもりで。」
「は、はい。先生!」
「よろしい。じゃあ、今から中庭で特訓だ。入浴する前までやろう。」
「よろしくお願いします。シュナイゼさんに二人で内緒で練習したいって伝えてくるね。見られてたら集中できそうにないから。」
「わかった。伝えといで。」
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