夢じゃなかった!?

Rin’

文字の大きさ
上 下
56 / 599
エスリアール王城 出会い

エスリアール王城へ1

しおりを挟む
いよいよ出発の日。
「体に気をつけて、遠慮なんかしないでシオンに何でも頼みなさいね。
アーヤさんがしばらくいない生活なんて寂しいわ。いっそのことずっとここに住んでちょうだい。貴女はもう、娘(是非シオンの嫁に)と思える程大切な家族よ。」
「気をつけて。シオン、アーヤさん(将来の娘)を頼んだぞ。」
「気をつけてのぅ。アーヤさん(未来のお嫁さん)。」


「ありがとうございます。ルピナスさん達のいるこの家は私にとって心が安らぐ大切な居場所で家族です。シオンさんと、行ってきますね。」

「アーヤには私がついているから心配いらないよ。まず王城だけど、すんなり出国できるかわからないし、ヒトの国へいつ向かうか、はっきりしたら伝達魔法で教えるよ。」

「ええ、無事着いたか知らせてね。これ、お母様に渡してちょうだい。魔法か迷ったけど手紙にしたわ。後悔はしていない、ありがとうと伝えて。」
「わかった。」

「じゃあ、行ってくる。」
「行ってきます!」


首都リリスまでは、馬で三日位と言われたけど、距離感がまるでわからないから難しい。

野宿も、アウトドアキャンプみたいで楽しみだったりしている。焚き火って、不思議とワクワクします。
虫は足が多すぎたり、逆に無い奴は苦手だ。虫除けスプレーあれば使いたかった。
私の肩掛け鞄の性能は収納便利機能だけだろうから、四次元のポケットのように何でも出てはこないだろう。


馬に乗る前にもとの世界の家族にメールしておいた。電話は、しばらく控えるけど旅に出て元気でいること、エルフ国王に会ってくることやヒトの国へ行ったら魔法を学ぶらしいことも含めて。

歩きスマホならぬ、馬上スマホも危ないのでしないでしっかりお兄ちゃんに掴まっている。
揺れるリズムに身を任せ、鞄からストラップの鈴の音も合わせてシャラシャラ鳴っていた。
風も日差しも気持ちいい。最高の旅立ちだ。

川に沿って走り、休憩もかねて飲み水ように汲んでおくようだ。生水はこちらでもそのまま飲まずに、一度魔法で浄水してから飲むらしい。沸騰ふっとういらずで便利ですね。

これから向かうエルフの国の名はエスリアールといって、その豊かな森の中心部リリスに要塞都市が築かれている。
首都は、要塞都市らしく三方を川に囲まれた地形や岩山を利用して町が築かれ、後ろ側となる場所は城壁で防備されているので、他国からの攻略は至難の業だそうだ。

私がお世話になっていた村は田舎として捉えてよいそうだ。都会も便利でいいけど、田舎のスローライフ魅力的ですよね。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

異世界楽々通販サバイバル

shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。 近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。 そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。 そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。 しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。 「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

異世界でタロと一緒に冒険者生活を始めました

ももがぶ
ファンタジー
俺「佐々木光太」二十六歳はある日気付けばタロに導かれ異世界へ来てしまった。 会社から帰宅してタロと一緒に散歩していたハズが気が付けば異世界で魔法をぶっ放していた。 タロは喋るし、俺は十二歳になりましたと言われるし、これからどうなるんだろう。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

異世界転生したら何でも出来る天才だった。

桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。 だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。 そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。 =========================== 始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。

処理中です...