夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール国 出会い

ただ、君のそばに2

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「優の言う通りだね。まずは、できることから。そして最善を尽くす。それでもダメならその時また考えればいい。ベストを尽くせ…か。頑張ってみよう。」

「今、何時位なのかな?スマホで時間わかるかな。えーと、7時28分か。」

メールが3件。
「ねーね、異世界だって?!急にいなくなって心配したよ。
\(>_<)/
連絡できる時はしてね。
お世話になる方々に迷惑かけないようにするんだよ。」お父さん

「おはよっす。そっちも朝か?
次郎が元気に吠えてるぞ。話したくなったらいつでも電話してこいよ。また、メールする。サラダバー(さらば)。」優

「綾子。元気そうでとりあえず安心しました。いきなりで驚いたけれど、何でもいいから、食べれる時にきちんと食べなさいね。
お腹すくと、気持ち悪いってなるんだから。あんたの気持ち悪いは、食べたら治ります。体に気をつけて。」お母さん

「………。」

大丈夫、頑張ってみる。また電話もするよ。ご飯食べる。体に気をつける。そっちも気をつけてねっと。3人分、返信しておく。


いい、天気。
泣いたら、気持ちが軽くなったな。単純だな、私。
シオンさんには申し訳なかったけど、後でお礼いわなきゃ。

さあ、顔洗ったり、着替えないとね。

パジャマがわりの借りたシンプルノースリーワンピから何を着たらいいか部屋着を考えていると、ドアがノックされた。

コンコンコン。

「おはよう。アーヤさん。ルピナスよ。入って大丈夫かしら?」
「はい。今開けます。」

「これ、アーヤさんが着てた服よ。あと、嫌じゃなかったら私のお下がり直したこの服が似合うと思うわ。今日、村の集会もあるから、アーヤさんの晴れ姿に合うと思って。」

「ありがとうございます。これにします。」
私は、ルピナスさんが用意、手直ししてくれた、民族衣装風な服を着ることにした。

着方を教えて手伝ってくれたので、次から一人でも着れそうだ。結び目や木のビーズ、刺繍模様がかわいい。

なんとなくベトナムの民族衣装に似てるかも。ロングパンツと左右の腰まで入ったスリット。動きやすそうで肌触りもサラサラ。


「髪切ったのね。とっても可愛いわ!」
いえいえ、そんなことは。普通です。

「昨日、寝る前にどうしても切りたくなって、シオンさんが切ってくれました。」
「あら、そうだったのね。」

「顔を洗ったら、朝食にしましょう。」
「はい。何かお手伝いできることがあればさせてください。」

「あら、気を使わなくてもいいのよ?でもありがとう。娘ができたようで嬉しいわ。(いっそのこと、シオンのお嫁さんに…ふふふ)」

気持ちよく顔を洗い、朝食の支度も手伝わせてもらえた。

食卓にデュカーレ一家が揃う。
「おはようございます。」
皆さん、昨日は眠れたか、疲れてないか気にかけてくれる。こちらの服も似合うと言ってくれた。温かい人(エルフさん)たちだ。

シオンさんと目が合って、恥ずかしいけれど、昨日のお礼とか言わないと!

「シオンさん、昨日は色々ありがとうございました。前髪も切ってもらって、その後私がその…ぐじぐじしてる時も心配や迷惑をかけてしまってごめんなさい。」

「謝らなくていいよ。アーヤが悪いわけじゃない。気にしないで。」

「そうだ、集会までの時間、よかったら見晴らしのいい私のお気に入りの場所に招待したいのだけど、一緒にどう?」

「あら、いいじゃない。アーヤさん行ってらっしゃいな。」

「はい。連れていってください!」

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