夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール国 出会い

本音トークは勇気が必要2

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「…舌の色もピーノと同じ…
紫色になってるのか気になってたんです。」

「それだけ?」

「はい。」うんと頷く。

「…………。」
当たり前に食べてる自分たちにしてみれば、綾子の純粋な疑問やごまかしがなんとも面映おもはゆくて笑顔になる。

「やっぱり、子どもっぽいって思われた。」

「そんなことないよ。素直でよろしい。」

本音を話すこと、何を言ってもきちんと受け止めることをわかってもらいたい。


「そうよ、素直が一番よ。あー、可愛いい!シオン私にも撫でさせて!」
こんな娘が欲しい。そうよ!シオンに頑張ってもらって、お嫁さんになってもらえば……ふふふふ。

勘違かんちがいしている綾子の頭をついなぐさめたくてでてしまう。自分にも母にも嫌がらず撫でさせてくれるが、フイっと横を向いて頬をふくらまさせてしまった。

そんな仕草も可愛らしくて、頬をツンツンしてしまった。

結局、順番に全員に撫でられ、気になる舌が見えるよう皆が綾子に口を開けて見せてくれた。綾子も恥ずかしながら確かめてもらうと、皆が同じ位に少し紫色になっていたことがわかった。みんな同じだった…。

この日は、デュカーレ家一同、綾子の言動に|心癒いやされたのだった。

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