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プロローグ
プロローグ1
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今日も疲れた…。介護という職種に漠然と大変さは感じたが、人との関わりに魅力を感じ、介護福祉士として日々過ごしてきた。
かれこれ入社してから13年も経っており、主任なんて呼ばれる肩書きがついてしまってからは定時退勤なんて滅多にできない。
自分なりには真面目にコツコツ務めていたので中間管理職に昇格したての時はプレッシャーはもちろんあったが、評価され認められているのだと感じモチベーションもまあまあ上がっていたし、自分に合ったライフワークをしていると思っていた。
もともと綾子は、要領が良いタイプではない。仕事を上手く部下に采配することが苦手で信頼してない訳じゃないが抱え込むタイプだと思う。誰が言ったかワークライフってこんな感じ?的に自分の人生が虚しくも感じてきてしまうこともある。
綾子は33歳独身、黒髪、メガネの地味顔の平凡庶民である。
厳密に言えば年齢イコール彼氏いない歴ではないけど恋愛は苦手で、相手から告白されて嫌いではないから付き合ううちに好きになれたらいいなと付き合ってはみるものの、気持ちがついていず、付き合いだして3日後に私から彼へ別れを申し出てさよならした経験が2回しかないのでやはり恋愛経験値は無いに等ひとしいかもしれない。(涙)
結婚はいずれしたいがやっぱり恋愛って難しい。いい人だから会ってみないかと私を知る職場の先輩や仲のいい人からありがたい声をかけてもらったこともあるが、チキンな綾子は一歩がなかなか踏み出せない。
さてそんな私、佐藤綾子は今日も残業頑張りました。
父、母、弟、私を含む4人家族プラス1(犬)の次郎が待つ自宅に帰ろうと凝り固まった首と肩を回しながら車に向かって歩く。
長く感じた1日の仕事を今日も何とか終えて職場の駐車場の車に向かって(今朝はどっち側止めたかな~。)などと思いつつふらふら乗り込んでから習慣である帰宅前の電話をする。
スマホの発信ボタンを操作しながらフロントガラス越しに暗くなった夜空を見上げる。
(もう10月なのに最近台風が多いせいか天気変だな~。雷鳴りそうな雲かも?お腹減ったな…)
プルルル…数回のコール後母は出た。綾子は空を見上げたまま雷の期待を胸に話し出す。
「もしもし?これから帰る。昨日よりは遅くならずに済んだわ。そっち雨降ってる?」
「お疲れ~。今日わりと早かったね。まだ降ってないけどなんか雷の音はゴロゴロさっきから鳴ってるよ。次郎、聞こえないでしょ吠えないの。」と母も自宅から外を眺めつワンワン吠える次郎に邪魔されながら話す。
通話中もまだ職場のエンジンをかけていない静かな車内から漆黒に染まりきった夜空を見ていると、ピカッと白銀のような稲光が瞬いた。
かれこれ入社してから13年も経っており、主任なんて呼ばれる肩書きがついてしまってからは定時退勤なんて滅多にできない。
自分なりには真面目にコツコツ務めていたので中間管理職に昇格したての時はプレッシャーはもちろんあったが、評価され認められているのだと感じモチベーションもまあまあ上がっていたし、自分に合ったライフワークをしていると思っていた。
もともと綾子は、要領が良いタイプではない。仕事を上手く部下に采配することが苦手で信頼してない訳じゃないが抱え込むタイプだと思う。誰が言ったかワークライフってこんな感じ?的に自分の人生が虚しくも感じてきてしまうこともある。
綾子は33歳独身、黒髪、メガネの地味顔の平凡庶民である。
厳密に言えば年齢イコール彼氏いない歴ではないけど恋愛は苦手で、相手から告白されて嫌いではないから付き合ううちに好きになれたらいいなと付き合ってはみるものの、気持ちがついていず、付き合いだして3日後に私から彼へ別れを申し出てさよならした経験が2回しかないのでやはり恋愛経験値は無いに等ひとしいかもしれない。(涙)
結婚はいずれしたいがやっぱり恋愛って難しい。いい人だから会ってみないかと私を知る職場の先輩や仲のいい人からありがたい声をかけてもらったこともあるが、チキンな綾子は一歩がなかなか踏み出せない。
さてそんな私、佐藤綾子は今日も残業頑張りました。
父、母、弟、私を含む4人家族プラス1(犬)の次郎が待つ自宅に帰ろうと凝り固まった首と肩を回しながら車に向かって歩く。
長く感じた1日の仕事を今日も何とか終えて職場の駐車場の車に向かって(今朝はどっち側止めたかな~。)などと思いつつふらふら乗り込んでから習慣である帰宅前の電話をする。
スマホの発信ボタンを操作しながらフロントガラス越しに暗くなった夜空を見上げる。
(もう10月なのに最近台風が多いせいか天気変だな~。雷鳴りそうな雲かも?お腹減ったな…)
プルルル…数回のコール後母は出た。綾子は空を見上げたまま雷の期待を胸に話し出す。
「もしもし?これから帰る。昨日よりは遅くならずに済んだわ。そっち雨降ってる?」
「お疲れ~。今日わりと早かったね。まだ降ってないけどなんか雷の音はゴロゴロさっきから鳴ってるよ。次郎、聞こえないでしょ吠えないの。」と母も自宅から外を眺めつワンワン吠える次郎に邪魔されながら話す。
通話中もまだ職場のエンジンをかけていない静かな車内から漆黒に染まりきった夜空を見ていると、ピカッと白銀のような稲光が瞬いた。
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