夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン~運び屋と一角竜11

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笑いたい時に笑って、何か困るだろうか?何もとがめられることもないのでは?と疑問を抱きつつにらみをきかせてみる。そもそも、笑うかどには福が来ると言われるくらいなのだから。


「どうしてですか?」

「………。」

(どうして…か。)

誰の目も気にせず自然体で笑う姿はそれだけで微笑ほほえましい。

しかし、笑い泣きとわかってはいても、どうにもアーヤに泣かれるとたまらない気持ちになるのだ。

泣かせたくはない。が、単に見たくないということでもないようで泣く顔さえ可愛いく思えてくるのだから始末が悪い。矛盾している気持ちに戸惑うエルシオン。


(私が教えてもらいたい。)


「……どうしてだろうね?」

「質問に質問で返さないでくださいよ。」


私にもわからないと言うように誤魔化ごまかし、話を切り上げ歩みを進めればアーヤがあわてて追いかける。

「さぁ、おやつ買いに行くんだろう?中に入ろう。」

「あ、待ってください。シオンさんっ。」


二人が診療所に入ると、外では揺れたキュリナの葉がサーッと風のかなでていた。
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