夢じゃなかった！？

マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン～お土産とプレゼント15

「シオンさん、他に買わなくても大丈夫みたいなので、私このまま会計してきます。ちょっと待っててください。」

「支払いなら私が…」

「いいえ、大丈夫です！何でもかんでもシオンさんが払うことないんですから。」

「いや、別に…「だ、大丈夫ですからっ。と、とにかく大丈夫です～。」

エルシオンが支払うと言い出したが、間髪かんぱついれず断りを入れ、その場を去るアーヤ。


足早にお土産を携え、会計らしき店員に砂糖の引き換えの札と共に渡す。会計の対応中のアーヤは内心ヒヤヒヤとしていた。


(ふぅ…。危ない危ない。シオンさんはどうも金銭的な考え方が、まーちゃん(埼玉の叔父さん)に近いような同じ匂いがするんだよね。

私のお母さんの弟、政弥まさやさん。子供の頃から良くしてくれて私も優也ゆうやも『まーちゃん』と呼んでいる。まーちゃん元気かな…。

社会人になってからは、なかなか会えなくなったけどそれでも数年越しで、高校生時代や専門学生時代、入社３年目位、６年目と何かしらの時に遊びに行っていた。おばあちゃんと二人暮らしだったまーちゃん。

おばあちゃんが亡くなってからも私一人で家に泊まりに行ったり、優也と三人で旅行も行った。埼玉から一緒に千葉とか大阪にある某アミューズメントパークに泊まりで行くこともしばしば。

そんな時は食事代から交通費、宿泊費諸々先に払っちゃうし。私が自分で払うからって言ても、「いいよ別に。」ってさっさと済ませてしまうし、その後不機嫌になってしばらく怒ると気まずくなるからあまり強くも言えなかった。

けど、シオンさんにならまだ押しきれる気がする。まーちゃん化しないように回避かいひしないと。)