夢じゃなかった！？

マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン～お土産とプレゼント7

「いいよ。アーヤの成長をこの身に刻んでいくことは私にとっても喜ばしいことだ。」

「ええと…。」

(なんか微妙に言い回しニュアンスが大袈裟おおげさじゃありませんか？それにすごい、笑顔ですね。)

「そんなに嬉しいですか？」

「ああ、小さい頃を知っているだけにね。なんというか…感慨かんがい深いものがあるかな。

流石さすがに柱のように成長記録を線引くことはできないが、代わりに私の心にしかと刻んでおくよ。」

「いや、そこまで意気込まなくても…。子供の成長期と違って節々が痛む程の伸びはないでしょうから、きっと数ミリ単位とかだとあまり変わらないかもしれないですけど…。」

「魔力を目覚めさせてから、体内の活性化も影響してる。諦めずしっかり食べて、寝て、適度な運動をしていけば数㎝は伸びるかもしれないよ？ああでも、私以外…例えばルヴァニレット殿とで同じように比べても余り意味はないよ。」

「ルヴィ君？私より少し高い位でしたけど、どうしてですか？」

「彼はまさに成長期で、比較対象には向かない。」

「エルフの成長期…恐るべし。若いっていいな。」

「その言われ方だと、成長が落ち着いた私はもう若くないって聞こえるんだが。」