458 / 599
マジェストーラ国立魔法学院 編入
水の都セルリアン~討伐 消えた魔物7
しおりを挟む
二ャーオ 二ャー二ャーオ
“アーヤの気配と声がしたのでな。我から会いに行った。”
二ャー 二ャーオ二ャー 二ャーオ二ャー フンッ
“嘆くモノの存在を伝え、エルシオンと足止めをしてそのまま結界に閉じ込められたのだ。”
ノワールはラナの方をジト目で流し見て語り終えた。
「ふむ。…嘆くモノが生じた起因は理解した。皆の情報提供に感謝する。」
「 ノワールの話と私の魔力分析によると、やはり嘆くモノの出現と転移にはそれぞれ何者かの介入があったとみて間違いないようですね。それも複数人…。」
「要らぬ混乱は避けたい。今回の嘆くモノ、また魔物については我々が調査する。ブラム筆頭以外は他言無用だ。」
アシュレイがラナ、エルシオン、アーヤを見渡し、口止めする。それに対し各々が頷きを返した。
「よし、では解散とする。セルリアンには傭兵騎士団の拠点がある。何かあれば団長である私を訪ねてくれ。」
「ありがとうございます。学院へご一報くだされば私も馳せ参じます。では、アーヤさん、エルシオン君、オーナーの元へノワールを連れて行きましょうか。」
「はい。えと、お疲れ様でした。」
「失礼します。」
傭兵騎士団一同に向け、お辞儀をしたアーヤに対し迷客と知った
団長であるアシュレイと副団長が深々と礼を返す様子を見た他の傭兵達もそれに習い次々に礼が返された。
アシュレイは三人の背を見送り、中でもその肩に白いタツノオトシネコを従えて去る一番小さな背中をしばし見つめていた。
(アーヤ・サトーか…まさか迷客だったとはな。)
「団長、自分初めて白のタツノオトシネコ見ました。」
「ああ、私もだ。とても珍しい使い魔だ。」
(何か不思議な繋がりがあるのだろう。)
「さあ、我々も移動するぞ。尋問するのは私とお前でいいな。」
「はい。洗いざらい吐かせましょう。」
副団長の笑みを見た他の傭兵達はこの後、今回渦中となった男達が受けるであろう数々の厳しい尋問を思い出した者達は口には出さずとも青ざめ、密かに震撼したのだった。
“アーヤの気配と声がしたのでな。我から会いに行った。”
二ャー 二ャーオ二ャー 二ャーオ二ャー フンッ
“嘆くモノの存在を伝え、エルシオンと足止めをしてそのまま結界に閉じ込められたのだ。”
ノワールはラナの方をジト目で流し見て語り終えた。
「ふむ。…嘆くモノが生じた起因は理解した。皆の情報提供に感謝する。」
「 ノワールの話と私の魔力分析によると、やはり嘆くモノの出現と転移にはそれぞれ何者かの介入があったとみて間違いないようですね。それも複数人…。」
「要らぬ混乱は避けたい。今回の嘆くモノ、また魔物については我々が調査する。ブラム筆頭以外は他言無用だ。」
アシュレイがラナ、エルシオン、アーヤを見渡し、口止めする。それに対し各々が頷きを返した。
「よし、では解散とする。セルリアンには傭兵騎士団の拠点がある。何かあれば団長である私を訪ねてくれ。」
「ありがとうございます。学院へご一報くだされば私も馳せ参じます。では、アーヤさん、エルシオン君、オーナーの元へノワールを連れて行きましょうか。」
「はい。えと、お疲れ様でした。」
「失礼します。」
傭兵騎士団一同に向け、お辞儀をしたアーヤに対し迷客と知った
団長であるアシュレイと副団長が深々と礼を返す様子を見た他の傭兵達もそれに習い次々に礼が返された。
アシュレイは三人の背を見送り、中でもその肩に白いタツノオトシネコを従えて去る一番小さな背中をしばし見つめていた。
(アーヤ・サトーか…まさか迷客だったとはな。)
「団長、自分初めて白のタツノオトシネコ見ました。」
「ああ、私もだ。とても珍しい使い魔だ。」
(何か不思議な繋がりがあるのだろう。)
「さあ、我々も移動するぞ。尋問するのは私とお前でいいな。」
「はい。洗いざらい吐かせましょう。」
副団長の笑みを見た他の傭兵達はこの後、今回渦中となった男達が受けるであろう数々の厳しい尋問を思い出した者達は口には出さずとも青ざめ、密かに震撼したのだった。
0
お気に入りに追加
533
あなたにおすすめの小説
生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
【書籍化進行中】魔法のトランクと異世界暮らし
猫野美羽
ファンタジー
※書籍化進行中です。
曾祖母の遺産を相続した海堂凛々(かいどうりり)は原因不明の虚弱体質に苦しめられていることもあり、しばらくは遺産として譲り受けた別荘で療養することに。
おとぎ話に出てくる魔女の家のような可愛らしい洋館で、凛々は曾祖母からの秘密の遺産を受け取った。
それは異世界への扉の鍵と魔法のトランク。
異世界の住人だった曾祖母の血を濃く引いた彼女だけが、魔法の道具の相続人だった。
異世界、たまに日本暮らしの楽しい二拠点生活が始まる──
◆◆◆
ほのぼのスローライフなお話です。
のんびりと生活拠点を整えたり、美味しいご飯を食べたり、お金を稼いでみたり、異世界旅を楽しむ物語。
※カクヨムでも掲載予定です。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
離縁された妻ですが、旦那様は本当の力を知らなかったようですね? 魔道具師として自立を目指します!
椿蛍
ファンタジー
【1章】
転生し、目覚めたら、旦那様から離縁されていた。
――そんなことってある?
私が転生したのは、落ちこぼれ魔道具師のサーラ。
彼女は結婚式当日、何者かの罠によって、氷の中に閉じ込められてしまった。
時を止めて眠ること十年。
彼女の魂は消滅し、肉体だけが残っていた。
「どうやって生活していくつもりかな?」
「ご心配なく。手に職を持ち、自立します」
「落ちこぼれの君が手に職? 無理だよ、無理! 現実を見つめたほうがいいよ?」
――後悔するのは、旦那様たちですよ?
【2章】
「もう一度、君を妃に迎えたい」
今まで私が魔道具師として働くのに反対で、散々嫌がらせをしてからの再プロポーズ。
再プロポーズ前にやるのは、信頼関係の再構築、まずは浮気の謝罪からでは……?
――まさか、うまくいくなんて、思ってませんよね?
【3章】
『サーラちゃん、婚約おめでとう!』
私がリアムの婚約者!?
リアムの妃の座を狙う四大公爵家の令嬢が現れ、突然の略奪宣言!
ライバル認定された私。
妃候補ふたたび――十年前と同じような状況になったけれど、犯人はもう一度現れるの?
リアムを貶めるための公爵の罠が、ヴィフレア王国の危機を招いて――
【その他】
※12月25日から3章スタート。初日2話、1日1話更新です。
※イラストは作成者様より、お借りして使用しております。
ゴッドクエスト
紅蓮の焔
ファンタジー
1000年前、8つの神の魂によって封印された魔王が封印を破り世界に復讐をしようと再び現れた!
14歳の少年レインとその仲間達が神の魂を集め魔王を討伐しようと今、旅に出る!
9月の1日までは1日に1回更新する予定ですその後は20話まで2日に一回更新し30話まで3日に一回更新、その後は不定期で更新していきますが出来るだけ1日に1回以上は更新します暫くの間はストックがあるので大丈夫そうです
誤字、脱字、等がありましたら教えて下さい直しますんで、よろしくお願いしますm(__)m(自分でも見つけたらちょくちょく直していきますので)
この小説は基本1話1500~5000文字の範囲で書いて行きます!
それから、感想を書いてくれたり、お気に入り登録してくれると嬉しくてやる気が出る気がします!(まぁこれを書いてるのは趣味なんですけど)
後、物語が進んで行くに連れて暴力、残虐、グロテスクシーンが多くなっている気がします。やり過ぎた!と著者が思ってしまった場合は慌ててし修正ている(また、修正の表現が思い浮かばなかった場合は謝罪の言葉を入れている)のですが…思い当たる節がある方には申し訳ありませんが報告してくださると嬉しく思います
この文章より下は変更点などを書いています
見たくない人は閉じて下さいm(__)m
変更点
※メイトの髪の色を黄色から金色に変えました
※スキル…を覚えた!からスキル…を習得しました!に変更しました(魔法は今までと同じです)
【改訂版】目指せ遥かなるスローライフ!~放り出された異世界でモフモフと生き抜く異世界暮らし~
水瀬 とろん
ファンタジー
「今のわたしでは・・ここにある・・それだけ」白い部屋で目覚めた俺は、獣人達のいる魔法世界に一人放り出された。女神様にもらえたものはサバイバルグッズと1本の剣だけ。
これだけで俺はこの世界を生き抜かないといけないのか?
あそこにいるのはオオカミ獣人の女の子か。モフモフを愛して止まない俺が、この世界で生き抜くためジタバタしながらも目指すは、スローライフ。
無双などできない普通の俺が、科学知識を武器にこの世界の不思議に挑んでいく、俺の異世界暮らし。
――――――――――――――――――――――――――――
完結した小説を改訂し、できた話から順次更新しています。基本毎日更新します。
◇基本的にのんびりと、仲間と共にする異世界の日常を綴った物語です。
※セルフレイティング(残酷・暴力・性描写有り)作品
ハズれギフトの追放冒険者、ワケありハーレムと荷物を運んで国を取る! #ハズワケ!
寝る犬
ファンタジー
【第3回HJ小説大賞後期「ノベルアップ+」部門 最終選考作品】
「ハズワケ!」あらすじ。
ギフト名【運び屋】。
ハズレギフトの烙印を押された主人公は、最高位のパーティをクビになった。
その上悪い噂を流されて、ギルド全員から村八分にされてしまう。
しかし彼のギフトには、使い方次第で無限の可能性があった。
けが人を運んだり、モンスターをリュックに詰めたり、一夜で城を建てたりとやりたい放題。
仲間になったロリっ子、ねこみみ何でもありの可愛い女の子たちと一緒に、ギフトを活かして、デリバリーからモンスター討伐、はては他国との戦争、世界を救う冒険まで、様々な荷物を運ぶ旅が今始まる。
※ハーレムの女の子が合流するまで、マジメで自己肯定感の低い主人公の一人称はちょい暗めです。
※明るい女の子たちが重い空気を吹き飛ばしてゆく様をお楽しみください(笑)
※タイトルの画像は「東雲いづる」先生に描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる