夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン~討伐 消えた魔物3

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「なるほど。あ、終わったみたいです。今度は団長さんと話してますね。そういえば、バズーカ担当のプリメさんがいない。なんとか先輩はいるのに。」

「バリー先輩。」

「あ、バリー先輩か。武器の攻撃もそうですけど、戦力になってましたねあの二人。」

「ああ。魔武器での戦うスタイルだった。」

(そう、意外にも戦い慣れしていて強くて驚いた。口だけと思ってて悪かったかな。ダメだね人を見た目で判断しちゃ。)

「人は見た目じゃないんですね。」

「そうとも言えるが、見た目や第一印象もその人物を物語っていることも確かだ。」

「第一印象……。」


(シオンさんと初めて対面した時は確か…目を開けたら眩しいくらいキラキラ光ってた金髪が目に入ったんだっけ。誰かいるって気づいたらすっごいイケメンが柔らかく笑って横にいたからとにかくびっくりしたのを覚えてる。第一印象って言ったらやっぱり…。優しそうなキラキラ王子様?うん、第一印象の通り実際王子様だし。)

「確かに当たってる。」



思い出し笑いで微笑むアーヤを見て、大体何を思っての笑い声か手に取るようにエルシオンにはわかった。アーヤが初めてエルシオンと出会ったのは保護したデュカーレ家でのことだが、エルシオンの中のでは違った。

アーヤとの初めての出会いはこの世界にアーヤが転移して来たあの瞬間。長い長い時を越えてやっとの思いで己の妹に巡り会えたあの時が群青サファイアブルーの瞳を閉じれば今もまぶたの裏に浮かぶ。




星が輝く澄んだ夜空。


会いたくて会いたくてひたすら疾走した夜の森は風を切る音と自分の心臓の音がやけに響いた。


虫も寝静まる頃というのに嬉々としてうたげにでも向かうのか誘い合うように泉へ集まる妖精達の大群。


神託の泉に反射する闇色とフワフワ踊る光彩。


やがていつもと違う七色に染まりだす朝焼けの空。


泉の底から現れ、眠るように意識がない状態ではあったがその顔は幼い頃の面影が確かに残っていた。

浮き世離れした景色に溶け込むように浮いたその体を自分が受け止めるまでは目の前で消えてしまわないか不安にかられた。

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