夢じゃなかった！？

マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン～祝福祭りin水上公園31

「どこ？えっ！あんな高い枝に？！お、降りれる～？ノワール！」

ニャーオ

“今行くと言ったにゃ。姫ひいさま、心配ないにゃん。”

ヒュンッ　ストッ　タッ

(そうは言っても、わ！ああっ！)


シュタッ　タッ　　

ザッ　トタッ

タタッ


(危なっ！？)



ーーストッ


(っっ！はぁ～。ち、着地できた…。)


「ノワール！」


ニャニャーー


アーヤとノワールが互いに小走りで近づき距離を詰め、アーヤがその場にしゃがみノワールがトトトと身を寄せた。

「もーー！あんな高い所から飛び移って降りてくるなんて。」

ニャーオ　ニャー

“あれしきの事、造作もないって言ったにゃん。”

「ふふ。水稀、通訳ありがとう。」

“にゃ～。”　スリスリ

ノワールを抱き、側に来た水稀に礼を言うとアーヤ。水稀は照れながらもアーヤの肩にすり寄った。

再開を喜ぶノワールとアーヤ、水稀だが冷静にエルシオンが告げた。



「ノワール、オーナーが探していた。」

ピクッ　……………。

エルシオンの一言を聞いて耳が一瞬ピクリとしたが返事は沈黙であることからやはりこの祭りに協力することへ何か思うところがあるようだった。

「そうだよ、ノワール。心配していたよ。会場で何かあったの？」

“訳があるなら話すにゃ。姫ひいさま方が力になってくれるにゃん。”


……ニャーオ　ニャー

“な、何とに、にゃんと！？、それは本当かにゃ？！”