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マジェストーラ国立魔法学院 編入
水の都セルリアン~祝福祭りin水上公園14
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「だって、もし性別が変わっていたら絶対ややこしいし、何よりシオンさんが大変かもしれないって思ったんです。まあ私の妄想みたいなものはこれくらいにして、そろそろ真面目な作戦会議をしなきゃですね。すみません、仕切り直しましょう。
さて、祝福場巡りどこから行きます?地図広げますね。」
ありもしない話だったが、言いたいことを終えたようで、祭りの祝福場巡りについて話題を変えたアーヤ。エルシオンも最後に口には出さないが心の中で考えた。
(…私のように転生する者が他にいるなどと、考えたこともなかったがアーヤが言わんとすることは確かに可能性として0ではなかったのかもしれない。神は気まぐれでもある。
神託者となってわかったことだが、神が定める運命は様々だ。時には気まぐれに選択肢を与え、そして時にはその残酷なまでの絶対的な力で支配するのだから。)
「…この辺りが今いる場所だ…行くなら今来た南側はあえて避けたい。このまま北上した所にある『風』の祝福場から行ってみようか?」
「そう…ですね。まずは、風に関する運試しかぁ。どんなのですかね~。ぐるッと時計回りに一周で行きますか?」
「いいよ。それで。」
(属性の数だけ運試しがあるってことだから、風、火、水、土、光、闇、無の七つ。自分の持ってる属性は有利とか関係あるのかな。)
「片付けたら出発しよう。」
「はい。」
食事スペースの更に上を歩くと立て札が置かれ、風の祝福場が近いことがわかる。
「あ、案内があります。このまま進む。」
「あそこだ、見えたよ。」
歩きながら、ん~?と目を細めると緑色のタープのようなものがあることがわかった。目の前まで行くと数人が移動しいなくなったことで、テーブルの上に2つの大きなシャボン玉のような球体が見えた。中にはパタパタ動く何かが飛び回っている。
浮いている球体の間には係りの者がひとり待機していた。
「ここは風の運試しです。祭り参加は初めてですか?」
「はい。」
「まず、参加証となる地図を畳んだ状態で手元に準備をしてください。次にこちらの球体に手入れ、くじをひとつ選んで取ってください。くじは布でできていますが、風魔法で自ら飛んで動いていますから頑張って掴んでくださいね。」
「魔法くじの運試し。へぇ、風魔法が絡んでいるんですか。面白そう。」
さて、祝福場巡りどこから行きます?地図広げますね。」
ありもしない話だったが、言いたいことを終えたようで、祭りの祝福場巡りについて話題を変えたアーヤ。エルシオンも最後に口には出さないが心の中で考えた。
(…私のように転生する者が他にいるなどと、考えたこともなかったがアーヤが言わんとすることは確かに可能性として0ではなかったのかもしれない。神は気まぐれでもある。
神託者となってわかったことだが、神が定める運命は様々だ。時には気まぐれに選択肢を与え、そして時にはその残酷なまでの絶対的な力で支配するのだから。)
「…この辺りが今いる場所だ…行くなら今来た南側はあえて避けたい。このまま北上した所にある『風』の祝福場から行ってみようか?」
「そう…ですね。まずは、風に関する運試しかぁ。どんなのですかね~。ぐるッと時計回りに一周で行きますか?」
「いいよ。それで。」
(属性の数だけ運試しがあるってことだから、風、火、水、土、光、闇、無の七つ。自分の持ってる属性は有利とか関係あるのかな。)
「片付けたら出発しよう。」
「はい。」
食事スペースの更に上を歩くと立て札が置かれ、風の祝福場が近いことがわかる。
「あ、案内があります。このまま進む。」
「あそこだ、見えたよ。」
歩きながら、ん~?と目を細めると緑色のタープのようなものがあることがわかった。目の前まで行くと数人が移動しいなくなったことで、テーブルの上に2つの大きなシャボン玉のような球体が見えた。中にはパタパタ動く何かが飛び回っている。
浮いている球体の間には係りの者がひとり待機していた。
「ここは風の運試しです。祭り参加は初めてですか?」
「はい。」
「まず、参加証となる地図を畳んだ状態で手元に準備をしてください。次にこちらの球体に手入れ、くじをひとつ選んで取ってください。くじは布でできていますが、風魔法で自ら飛んで動いていますから頑張って掴んでくださいね。」
「魔法くじの運試し。へぇ、風魔法が絡んでいるんですか。面白そう。」
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