夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン~祝福祭りin水上公園6

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「どうやら、地図マップのほぼ中心が飲食店コーナーで、その周囲、東西南北で囲うように祝福場所とやらが点在しているようだ。」

「え~と、祝福場所についても説明書きがありますね。『魔法属性に合わせた各運試しをご用意しています。是非とも全て回って祝福印を集めて今日一番の祝福者を目指しましょう。全ての印を手にしたら挑戦券が与えられます!

挑戦券を手に入れ、運命のカードゲームに参加した方の中から優勝した方へは祝福の果実を贈呈します!』…運試しをして大吉を集めよう的な感じでしょうか?」

(スタンプラリー的な?祝福印って全員がもらえるわけじゃあないよねきっと。運試しで結構ふるいにかけられちゃうのかな。)


「何かはきっとするんだろうな。そして、祝福とわかる何かを集めるのか。ともあれ、まずは食事かな。」

「はい!賛成です。腹が減っては…。」

「「戦はできぬ。」」

「そう!よく知ってましたね!」

「まあね。じゃあ、戦前の腹ごしらえといこうか。」

「はい。」

(何があるかな~?お肉とかお肉とか~。それにしても……ああ、私の足に魔法がっ。魔法がかかっているなんて。しかも無料ただだし。

夜ならもっと綺麗なんだろうにちょっと勿体ないかも。昼間は明るいから淡い光で控え目な感じに見える。でもこれはこれでタンポポみたいで綺麗だけどね。くふふふ。)



公園の敷地内に足を踏み入れたアーヤとエルシオン。水上とわかる要素を特に感じないまま、公園の敷地内を歩く。

足元の淡い黄色を見るたびに心踊る思いでスキップでもしそうなくらいルンルンな気分でアーヤはエルシオンについて行く。



「むっ?!」


スンスン…


(むっ!美味しそうな香りがっ。お肉焼いたような…?あっちかな?)


スンスンスン



後ろをついて歩くアーヤの挙動は、犬のような仕草はまるでフサフサの耳とパタパタ喜ぶしっぽが見えてしまうかのようであり、エルシオンは思わず笑いが込み上げてしまった。

クッ


「シオンさんっ!美味しそうな香りがあっちからします。それになんだかあの辺、けむい所ありますね。」

「…うん。地図マップにはそろそろ段々畑のような斜面の上に食べ物のテント広場があるはずだ。」


「段々畑…ああ、確かに。そんな感じに見えますね。斜面にくぼみと水溜みずたまりが沢山あって、ちょっと歩きずらそうにも見えますが、階段みたいですね。」

水溜みずたまり…というよりも湧水わきみずかな。溢れた水は下に流れているし。」


(あ、本当だ。よく見たら、深くて小さな泡が底から浮いてきて、湧いてるのがわかる。ふーん段々畑とか、洞窟の鍾乳洞とかにある窪みくぼみ?みたいな感じ。)

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