夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン~祝福祭りin水上公園2

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「でも、こればっかりは意気込みだけじゃどうにもならないわよね。」

「そうよねえ、大きい声じゃ言えないけど、優勝するのはかなりの強運じゃないとねぇ。」

「ねぇ。」


「……シオンさん、今日ってやっぱり何かあるんでしょうか?」

「う~ん、何かもよおし物があるのは確かだね。」

アーヤ(綾子)とエルシオンの会話を耳にした女性のうちのひとりが振り返った後、慌てた様子で連れに話す。


「……?!」

「ちょっと、ちょっと。」

「何?どうしたの?」

「後ろにいるお兄さん、すごい男前なのよ!」

「え?!」

「あらやだ、本当。一緒の子もかわいいわね。」

「私達もう、祝福を受けているのかしら。」

「それは言えてるかも。」


(何だかシオンさんのこと話してるみたい。こっそり話していそうでも私に聞こえているんだからシオンさんなんてバッチリ聞こえちゃってるだろうな。あ、こっち向いて目が合った。)

「コホン、あの…こんにちは。」

目が合った女性から挨拶されたエルシオンとアーヤ(綾子)。

「こんにちは。」

「こんにちは。」


「お二人はユミーラ公園には観光で?」


「ええ、観光です。先程まではマーラーの泉に行ってきました 。」

「あそこに寄ってから来たのね。じゃあ今日ユミーラ公園で開催される祭りはごぞんじないかしら。」

「お祭り、ですか?」

アーヤ(綾子)が首を傾げて尋ねる。


「そう、今日は知る人ぞ知る、ユミーラ公園、祝福祭りがあるのよ。」

連れの女性も会話に加わり説明する。

「ユミーラはマーラーと同じく泉や池、湧水場もあるけど、あまり代わり映えしないせいか、いまいちパッとしない地域だったのよ。」

「そうそう、でも国王様が代替わりして黒蝶の君になってから各地域活性化とやらで様々な地域毎の祭りが増えて、ここ、ユミーラの地では年に1回、祝福と称したもよおし物をする祭りになったなのよ。」

「私達はもうかれこれ、どれくらいかしらね。とにかく毎年来ているわ。」

「年々、出店も増えてきて活気が出てきてるわよね?」

「ええ、祭りというだけあって、祭り当日は混むから入り口で公園の水上魔法を施術する役人も普段より人数が補充されていて、沢山いるわ。」

「食べ物の出店も本当に増えているし、祝福地図マップに載る場所を巡るのもわりと面白いものよ。」

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