夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

侮るなかれコーヒー占い5

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「たかが占い、されど占い。それに私、『解決』の場合ケース絶対・・に外さない自信があるの。大丈夫お姉さんにまっかせなさい!

そろそろ頃合いね。拝見はいけんするわ。」


シャルドラクの表情がスッと真剣なものに変わり、声のトーンも下がる。ルヴァニレットはその変化に気付き、祈るような気持ちで全てをシャルドラクにたくした。緊張から手に力が込められこぶしを握る。


「よろしく…頼む。」


(どんな結果になろうと、僕は受け入れる。だからアーヤの好きな物、欲しいと思っているような物のヒントを何か、頼むっ!)


カチャ…


シャルドラクはゆっくりとカップの上のソーサーをよけ、中を見てその模様を解析し始め、沈黙する。



「………………………………。」



(やっぱりね。カップの底にきれいな丸い輪の形、相手は女性。

それから、近くに二重・・の三日月と鍵の形。三日月は男性。ルゥちゃんと相手の女性、両方に関わりを持つ男性が文字通りかぎね。協力的な助言者が二人。鍵の位置からすれば、今日中に接触できる。一人は私よね~。

『解決』できる場合ケースの決定的な要素はやっぱり助言者の有無よね。

はっきりくっきりわかるハートの形とその周囲にある模様、これはぞくに好きな物のはずなんだけど。

これって…まさか?!

…少しいびつだけどアレよね。可愛くもないドラゴン系でしょ?女性でドラゴン好きってあるの?


それから、目の形と本。近くに属性もん。風と土。何か目で困ったことでもあったのかしら。そういえばあの子もレンズしてたわね。

本の意味は探求、知識、魔法、学術、歴史とか色々多いのよね。

カップからわかるのはざっとこんなものかしら。さて次は、ソーサーに移りましょうか…。)


「カップの模様については大体わかったわ。次はソーサーよ。ソーサーの模様はおまけっていうか、解決へのひと押しみたいなものね。あら、そんなに硬い顔して緊張しないで。肩の力抜いてちょうだい。」


「………………。」

シャルドラクに緊張した面持おももちを指摘されたルヴァニレットだが、結果を聞くまではどうにも肩とこぶしの力を抜くことができそうになかった。


(力む程に占いを信じてくれているのは嬉しいけど、本当に真面目さんね。

ソーサーは……。)




「…お待ちかねの占いの結果を説明するわ。まずは、カップからわかることね。


模様がいくつかあらわれているけど、まずは底に丸い円の形があるから占う対象が女性ということ。

そして、円の中に二重・・の三日月と鍵の模様。これは男性の、助言者が二人いるってこと。ひとつはもちろん私よ。もうひとつの三日月は、この距離感だと、とても身近な存在の男性ね。ここまでで何か質問はある?」


「いや、大丈夫だ。続けてくれ。」


(僕が知りたい相手はアーヤだ。助言者が二人。一人は今占っている店長。もう一人はアーヤと僕の近しい存在の男性…。)


「どうやらこの女性は、最近目に関して何か困ったことがあったかもしれないわ。風と土の属性紋が近くにあったから目にゴミでも入ったか、何か痛い思いをしたのかもしれないわ。

それから、好む物がはっきりとでていたから参考になるといいわね。ただ、ちょっと変わった生き物だったけれど…。」


「こっ、好む生き物?!頼む、教えてくれ。」


(まさに、それが知りたいんだ!好む生き物がわかれば贈り物はそれに関連するものにすれば最適じゃないかっ!)


好む生き物がわかるとあって期待が一気にふくらむルヴァニレット。
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