夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

侮るなかれコーヒー占い3

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(聞いたこともないぞ。コーヒーで占い?僕には未知の分野だな。でも、これで何かしら突破口とっぱこうが掴めれば…。アーヤへのプレゼントが決められる!)


そう、ルヴァニレットが抱えていた悩みの種とはアーヤへの誕生日プレゼントのことであった。


「ルゥちゃん、コーヒー占いをするからまずこの容器に入ってる焙煎した豆を素手で一握り、適当に掴んでこっちの平皿にのせてもらえるかしら。」

「わかった。適当に一握りだな。」

「ええ。その掴んだ豆を使ってコーヒーを淹れるんだけど、その前に豆の数を数えたいの。豆を数えたらお手拭き使って拭いてね。」

パラパラパラ

「じゃあ、数えましょう。1234…28…偶数ね。
さて、作りながら説明するわね。この占い用のコーヒーは普通のドリップコーヒーとは違って、粉の豆をお水から煮立ててからカップに注ぐから粉がカップの底に沈むまでの時間を少し話しをしながら待つ必要があるわ。

最後に飲み干したらコーヒーカップをソーサーでふたをして逆さまに置いてコーヒーカップの中の模様もようから占うのよ。」


シャルドラクはルヴァニレットへ占いについて説明しながらカウンターの内側で火を使い占い用のコーヒーをれる。極小の片手鍋に粉砕した豆と水を入れ煮沸しゃふつする。


「ルゥちゃん、お砂糖は控えめ?入れない派かしら。」

「少し入れる。」

「ミルクも入れてマイルドにしましょう。その方が胃に負担にならないわ。はい、占いコーヒーの完成よ。」


カタン…カチャ…


「カップに注いでから…そうね、粉が沈殿ちんでんするまで10分はかかるのよ。その間待たないと飲む時に粉混じりになっちゃうからその間、お話をししましょうか。」


カウンターに置かれた占いコーヒーカップとソーサー。小さめのカップはエスプレッソ用にも似た大きさサイズである。注がれたカフェオレはユラユラと渦巻いて揺れている。



「さて…実はルゥちゃんの困っていることに対して最終的に解決できるのか、できないのかの結論だけならもうわかっているの。」

「僕の話を聞いてもいないのにか?!」

「ええ、最初に豆を数えたでしょう?」

「ああ、数えていた。」

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