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マジェストーラ国立魔法学院 編入
水の都セルリアン~湧水と水稀6
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「10分くらいならそこそこ行けますけど…更に徒歩20分となると結構キツそうですね。でも水中の公園だし、見てみたい気もします…。」
「まあ…今回、皆に勧められた場所全て行かなくても構わないだろう。それこそ、行き当たりばったりなのも旅の醍醐味だと思うし、行きたい場所が残るなら次回に楽しみを取っておくようで好ましいと思う。」
「ですね。計画的に回るのも、もちろんありですが、あっちこっちに自由気ままにウロウロ観光するのも楽しいですよね。それに、今回行けなかったとしても学院生になるんだからセルリアン観光のリピーターにもなれますよね。」
「ああ。今のところ、マーラーの泉、水上公園、青い泉と回るだろう。そうしたら今日無理に水中公園に行かず、その辺りで折り返してまた幌馬車で戻れば、この後も王都に一番近い降り場で降りてからセルリアンの都に足を運んで都店でも適当に見て回るのにも時間に余裕が持てそうだと思っていたんだが…どう?」
「それでいいです。大まかに行く所を決める他は適当でいきましょう。ありがとうございます。シオンさんのことだから昨日から地図を見て色々考えてくれていたんでしょう?」
「いや、礼を言われる程考え込んではいないよ。どちらかと言うとルヴァニレット殿のおかげかな。観光するならこのルートがいいんじゃないかと進言してくれてたんだ。」
「そうだったんですか。ルヴィ君が…。」
「彼はああ見えて色々と気苦労するタイプかもしれないな。」
「ルヴィ君、王子様だから少し気位が高い言動はあるけどそれは、そうしなきゃいけない環境で大人に混ざって生活していたからだし、王子様しなくちゃいけないプレッシャーは私には想像もできないです。
なんだか素直じゃないことを言われたとしても、こっちから構いたくなります。言い方がツンツンしていても、心配性で実は優しいのをもう知っているので。」
「それには同感だ。」
「シオンさん、日本ではですね、たぶんルヴィ君みたいな雰囲気の子を性格分類でツンデレと言うんだと思います。」
「ツンデレ?」
「はい。でも、ツンデレの定義が言える程、私も詳しくはないんですが、普段冷たい言動で『ツン』としてるけど、希に照れたようなかわいい『デレ』た時のギャップが萌…ゴホンッ、好感的?なそんな感じだった気がします。あくまでも私の主観ですけどね。」
「ふうん。」
次なる観光先は水上公園。エルシオンとアーヤは、しばしルヴァニレットに関する話題で会話をしながら移動した。
同じ頃、当のルヴァニレットは…。
「ハ…クションッ…。」
「あら、大丈夫?誰かが噂をするって言うやつかしらね。」
「問題ない。それよりも受けてくれるのか?どうなんだ?」
「全然いいわよ~。ご注文はコーヒーでいいかしら。」
学院内、昼休み。ルヴァニレットはカフェ『パール』にてあるたことの相談に店長のシャルドラクを尋ねていた。
「まあ…今回、皆に勧められた場所全て行かなくても構わないだろう。それこそ、行き当たりばったりなのも旅の醍醐味だと思うし、行きたい場所が残るなら次回に楽しみを取っておくようで好ましいと思う。」
「ですね。計画的に回るのも、もちろんありですが、あっちこっちに自由気ままにウロウロ観光するのも楽しいですよね。それに、今回行けなかったとしても学院生になるんだからセルリアン観光のリピーターにもなれますよね。」
「ああ。今のところ、マーラーの泉、水上公園、青い泉と回るだろう。そうしたら今日無理に水中公園に行かず、その辺りで折り返してまた幌馬車で戻れば、この後も王都に一番近い降り場で降りてからセルリアンの都に足を運んで都店でも適当に見て回るのにも時間に余裕が持てそうだと思っていたんだが…どう?」
「それでいいです。大まかに行く所を決める他は適当でいきましょう。ありがとうございます。シオンさんのことだから昨日から地図を見て色々考えてくれていたんでしょう?」
「いや、礼を言われる程考え込んではいないよ。どちらかと言うとルヴァニレット殿のおかげかな。観光するならこのルートがいいんじゃないかと進言してくれてたんだ。」
「そうだったんですか。ルヴィ君が…。」
「彼はああ見えて色々と気苦労するタイプかもしれないな。」
「ルヴィ君、王子様だから少し気位が高い言動はあるけどそれは、そうしなきゃいけない環境で大人に混ざって生活していたからだし、王子様しなくちゃいけないプレッシャーは私には想像もできないです。
なんだか素直じゃないことを言われたとしても、こっちから構いたくなります。言い方がツンツンしていても、心配性で実は優しいのをもう知っているので。」
「それには同感だ。」
「シオンさん、日本ではですね、たぶんルヴィ君みたいな雰囲気の子を性格分類でツンデレと言うんだと思います。」
「ツンデレ?」
「はい。でも、ツンデレの定義が言える程、私も詳しくはないんですが、普段冷たい言動で『ツン』としてるけど、希に照れたようなかわいい『デレ』た時のギャップが萌…ゴホンッ、好感的?なそんな感じだった気がします。あくまでも私の主観ですけどね。」
「ふうん。」
次なる観光先は水上公園。エルシオンとアーヤは、しばしルヴァニレットに関する話題で会話をしながら移動した。
同じ頃、当のルヴァニレットは…。
「ハ…クションッ…。」
「あら、大丈夫?誰かが噂をするって言うやつかしらね。」
「問題ない。それよりも受けてくれるのか?どうなんだ?」
「全然いいわよ~。ご注文はコーヒーでいいかしら。」
学院内、昼休み。ルヴァニレットはカフェ『パール』にてあるたことの相談に店長のシャルドラクを尋ねていた。
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