夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

行こう!水の都セルリアンへ~騎竜との出会い3

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「も?!へ、変なこと言わないでよ。ブルックさん。」

「がはははっ!威勢いせいのいい騎獣隊の見習いヒヨッコどもも、初めてトカゲを目の前にすると飼い慣らされているとはいえビビって乗れないのもいるんだぞ。」


「そうなんですか。でも怖いと思ってもいいをじゃないですか?何が危険で、どうすれば怒らないとかきちんと理解しないと信頼関係だって築けないし。」


「ほー、坊主…じゃなかった。ユーヤは小さいのになかなかわかってるな。」

「むぅ…小さいは余計です。」


すっかり違和感なく少年・・と思われて話が進んでいることに微妙なアーヤ。そんなアーヤの頭をポンポンとしながらなだめるエルシオン。


「まあまあ、ユーヤは実年齢・・・より若い印象で見られるだけなんだから気にしないの。」


「まあ、そうですけど…。」



「着いたぞ。ここが騎竜きりゅう、通称トカゲと呼ばれる翼のない竜の囲いだ。今は10頭放してある。囲いの高さは見た目そんなに高くないんだが、飛び越えたり、脱走しないよう魔法が発動するようになってる。」


「へぇ~!広い。自由に走ってる!」

「どれ、呼んだら集まるぞ。見てな。」

ブルックは首に下げていた竜笛りゅうてきを吹いた。


『ヒュィーーー』



「シャドー!みんなを集めてくれ!」



グワァー!!


(犬笛いぬぶえみたいなやつかな?普通の笛みたいなピーって鳴らなくて人間には聞こえずらい音なのかも。

わ、わわ集まってきた!すごい!やっぱり恐竜みたいだ!姿形すがたかたちはまんま、ラプトルじゃん!?感動ー!)


ギャア!  ギャア!  ギャア!
 ギュア!  ギュア!  ギュア!


(ビクッ!?何?ケンカ?文句?わあ、わあ増えてる。)


自分の目線より上の位置にある頭は肉食の恐竜ヴェロキラプトルのような体躯の竜がブルックの呼び掛けに集まって来た。


グワァァー!!


グルルル……

囲いの中で数頭が唸り、吠え合っているのをひと吠えで場を静めた1頭が目についた。

一際ひときわ暗い、真夜中の空色ミッドナイトブルーの竜がブルックの目の前にいた。

(あ、あのこがリーダー?かしこそう。)


「……………。」


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