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マジェストーラ国立魔法学院 編入
行こう!水の都セルリアンへ14
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「そう…ですね。髪は黒だと目立つからウィッグつけてます。服は動きやすさで男装の服にしましたから。別に日本じゃズボン履いたからって男装にはならないけど、こちらの世界の価値観からすれば…やっぱり男装になるんですかね。」
ホールの魔法陣に入り、一階ロビーを意識するだけで水の流れるウォーターセラピーとでも言われそうな心地好い空間に移動した。
寮から出て学院まで歩くこと数分、天気も良くてお出かけ日和だ。学院の一階にある学院銀行に辿り着く。
(ここなんだ。思ったより、普通?)
シオンさんについて歩くこと数分、学院内の銀行までスイスイ到着してしまった。銀行と言われる窓口はまるで、駅の切符売り場の横にある窓口そのものだった。
「おはようございます。編入生のエルシオン・デュカーレとアーヤ・サトーですが、学院銀行の利用手続きに来ました。」
「はい、おはようございます。伺っています。私は学院銀行受付担当のリベラル・デイリーと申します。
ではマジェストーラ魔法学院の生徒、ご本人である証明にお一人様ずつこちらの水晶石に触れて魔力を少し流して下さい。登録された学生ご本人様であれば、青く光ります。まずは、エルシオン・デュカーレ様からどうぞ。」
「はい。」
ホワッ
(うん、青く光った。問題ないね、シオンさん。)
「はい。確認しました。お次にアーヤ・サトー様どうぞ。」
「はい。」
ホワッ
「問題ありません。お二人とも学院の編入試験及び生徒登録と一致、ご本人様と確認しました。こちらのカードの裏にお名前を魔力文字でご署名ください。エルシオン・デュカーレ様どうぞ。」
(魔力の文字??)
「魔力文字って何ですか?」
「魔力文字とは、指先に魔力を込めて書く文字のことだよ。」
「おっしゃる通りです。アーヤ・サトー様もこちらをどうぞ。」
(へぇ~そんなのもあるんだ。)
「裏ですね、わかりました。」
(受け取ったカードを裏返して窓口のカウンターに置かせてもらい、右手の人差し指に魔力を込めて名前を書く。
キラキラと指がなぞる箇所が光ってカタカナの文字のアーヤ サトーが書けた。
「ご署名が済みしたらこのカードは本日、只今より学院銀行やギルド共有の金融カードとしてご利用できます。
近年は、現金を持ち歩くよりもセキュリティがしっかりしているこのカードの流通も増えており、このカードがあれば大抵の都店、各国のギルドでの金融機関をご利用できます。」
ホールの魔法陣に入り、一階ロビーを意識するだけで水の流れるウォーターセラピーとでも言われそうな心地好い空間に移動した。
寮から出て学院まで歩くこと数分、天気も良くてお出かけ日和だ。学院の一階にある学院銀行に辿り着く。
(ここなんだ。思ったより、普通?)
シオンさんについて歩くこと数分、学院内の銀行までスイスイ到着してしまった。銀行と言われる窓口はまるで、駅の切符売り場の横にある窓口そのものだった。
「おはようございます。編入生のエルシオン・デュカーレとアーヤ・サトーですが、学院銀行の利用手続きに来ました。」
「はい、おはようございます。伺っています。私は学院銀行受付担当のリベラル・デイリーと申します。
ではマジェストーラ魔法学院の生徒、ご本人である証明にお一人様ずつこちらの水晶石に触れて魔力を少し流して下さい。登録された学生ご本人様であれば、青く光ります。まずは、エルシオン・デュカーレ様からどうぞ。」
「はい。」
ホワッ
(うん、青く光った。問題ないね、シオンさん。)
「はい。確認しました。お次にアーヤ・サトー様どうぞ。」
「はい。」
ホワッ
「問題ありません。お二人とも学院の編入試験及び生徒登録と一致、ご本人様と確認しました。こちらのカードの裏にお名前を魔力文字でご署名ください。エルシオン・デュカーレ様どうぞ。」
(魔力の文字??)
「魔力文字って何ですか?」
「魔力文字とは、指先に魔力を込めて書く文字のことだよ。」
「おっしゃる通りです。アーヤ・サトー様もこちらをどうぞ。」
(へぇ~そんなのもあるんだ。)
「裏ですね、わかりました。」
(受け取ったカードを裏返して窓口のカウンターに置かせてもらい、右手の人差し指に魔力を込めて名前を書く。
キラキラと指がなぞる箇所が光ってカタカナの文字のアーヤ サトーが書けた。
「ご署名が済みしたらこのカードは本日、只今より学院銀行やギルド共有の金融カードとしてご利用できます。
近年は、現金を持ち歩くよりもセキュリティがしっかりしているこのカードの流通も増えており、このカードがあれば大抵の都店、各国のギルドでの金融機関をご利用できます。」
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――――――――――――――――――――――――――――
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