夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

行こう!水の都セルリアンへ11

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私の場合、一時的な、なりきりお嬢様仮面だし、集中が切れない限りは演技できるだろうけどあくまでも演技だ。○ヤちゃんのような千の仮面は持っていない。

お嬢様の仮面が外れてしまえば、こじれた事情持ちな異世界人。)



「さてと…。」



(今何時だろ。)


「8時12分か。何着て観光行こうかな。髪はウィッグ着けるとして、服は……。」

(いっぱい歩くだろうし、動き易さ重視ならズボンだし、オシャレ系ならワンピ…?)

「よし、動き易くズボンだ。前にアネルさん達にコーデしてもらったセットのやつが……。

あった!白いシャツと、ニットベスト…紺色の羽織風カーディガン、ベージュのズボン。今日は暖かいからニットベストはいらないかも。それ以外はそのままで、これにしよう。 」

着る服が決まり、着替えようとした時に水稀の声がした。


ひいさま。”

「ん?なあに、水稀。どうかした?」

姿は現さず、足元から少しくぐもった声で返事を返された。


“まだしばらくここにいるにゃん?”

「うん、まだ時間あるし。」

“その間、この周囲や学院内を見回って来たいにゃ。”

(パトロール?ネコらしい。)


「いいよ、行っておいで。でも、水稀は時間がわからないよね。離れている間に9時になったらどうしようか。」

ひいさまが呼んだらわかると思うにゃ。それに、ひいさまの気配がここから動いたらそれもわかるから、心配ないにゃ。”

「そうなんだ。じゃあ、離れてから私も水稀の居場所がわかるかどうか、支度が終わったら気配を探す練習してみようか。」


“ではしばし、お側を離れますにゃ~。”

「あ、水稀。わかってると思うけど、くれぐれも水稀から他の人に関わったりしたらダメだからね。もう、授業始まっていることだし。」


“…はいにゃん。では。”


(ん?なんか返事まで間があったような。まさか、気のせいだよね。さあ、支度だ支度。)



先に手早く着替えてからナチュラルメイクを済ます。お肌明らかに若返ってる?嬉しいけど、日本でのスキンケアの努力はなんだったのか。お金と費やした時間が…。少しだけ複雑な気持ちだ。


髪はウィッグを着けてから、肩までの地毛ではない髪を後ろにひとまとめにしてからみつ編みにした。自前のメガネはそのままで、変装は完了だ。

肩までのみつ編み茶髪、メガネで黒い色は誤魔化せるだろうし、服装はすっかり少年風…なはず。アネルさん、リリアさんプロデュースだから大丈夫。



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