325 / 599
マジェストーラ国立魔法学院 編入
美しき情景8
しおりを挟む
「余計な心配と言いたいだろうけれど、アーヤがよくても、私が大丈夫ではないんだ。本当は渡りまで抱えて戻ってもいいんだよ?」
(渡りまで抱える?!それこそ、大袈裟な。)
「シオンさんが大丈ばない…なら一緒に歩きます。だから抱えるのはご勘弁ください。」
「怪我などしては今夜の祝いも台無しだから。」
「心配かけてすみません。」
(お兄ちゃんってば過保護。でも、気にかけてもらうって嬉しいもので、自然と顔がにやけちゃいそう。)
ラナと別れて、広い店内を店員に出口まで案内してもらって歩く間も、アーヤが見る残像が消えてなくなっても、繋いだ手は結局ラナが戻るまでそのままだった。
エルシオンと繋いだ手の温もりが去って、ひんやりすることに安堵と寂しさをない交ぜに感じながらラナへお礼を伝えるアーヤ。
「ラナ先生、ご馳走様でした。とっても美味しいお店で、感激しました。知ってる味付けばかりで懐かしかったです。」
「私もとても美味しく頂きました。ご馳走になりました。」
「お口に合って何よりでした。この後は各部屋に入寮してしまいますが実際に編入紹介や授業は明後日ですので、明日1日は、自由に過ごして構いません。
学院外の街に観光に行くのもよし、ただしお二人ご一緒に。学院内で各々過ごすもよしです。学院内は制服で。学院外に行くなら私服でいいですよ。
明日から学食は食べれますので、利用してください。寮内は私服で過ごされても大丈夫です。
あと、街に出かける際には、学院内に一ヶ所ある学院銀行に先に立ち寄ってください。
エスリアール王が指示して既に口座が開かれているので、個人カードが支給されます。学院内は特に現金は使いませんが、街に行くならお金がないと困りますからね。」
(確かに、先立つ物がないと無一文じゃ不安だよね。明日はどうしよう。せっかくだから学院付近のマジェストーラを観光したいかも。)
「アーヤ、どうする?せっかくだから出かけようか?」
「はい!出かけましょう。」
「じゃあ決まりとしよう。」
「明日はマジェストーラ観光ですね。」
「では、話がまとまったところで寮に転移しましょうか。お二人とも、よろしいですか?」
「「はい。」」
「行きますよ。」
シュン
(渡りまで抱える?!それこそ、大袈裟な。)
「シオンさんが大丈ばない…なら一緒に歩きます。だから抱えるのはご勘弁ください。」
「怪我などしては今夜の祝いも台無しだから。」
「心配かけてすみません。」
(お兄ちゃんってば過保護。でも、気にかけてもらうって嬉しいもので、自然と顔がにやけちゃいそう。)
ラナと別れて、広い店内を店員に出口まで案内してもらって歩く間も、アーヤが見る残像が消えてなくなっても、繋いだ手は結局ラナが戻るまでそのままだった。
エルシオンと繋いだ手の温もりが去って、ひんやりすることに安堵と寂しさをない交ぜに感じながらラナへお礼を伝えるアーヤ。
「ラナ先生、ご馳走様でした。とっても美味しいお店で、感激しました。知ってる味付けばかりで懐かしかったです。」
「私もとても美味しく頂きました。ご馳走になりました。」
「お口に合って何よりでした。この後は各部屋に入寮してしまいますが実際に編入紹介や授業は明後日ですので、明日1日は、自由に過ごして構いません。
学院外の街に観光に行くのもよし、ただしお二人ご一緒に。学院内で各々過ごすもよしです。学院内は制服で。学院外に行くなら私服でいいですよ。
明日から学食は食べれますので、利用してください。寮内は私服で過ごされても大丈夫です。
あと、街に出かける際には、学院内に一ヶ所ある学院銀行に先に立ち寄ってください。
エスリアール王が指示して既に口座が開かれているので、個人カードが支給されます。学院内は特に現金は使いませんが、街に行くならお金がないと困りますからね。」
(確かに、先立つ物がないと無一文じゃ不安だよね。明日はどうしよう。せっかくだから学院付近のマジェストーラを観光したいかも。)
「アーヤ、どうする?せっかくだから出かけようか?」
「はい!出かけましょう。」
「じゃあ決まりとしよう。」
「明日はマジェストーラ観光ですね。」
「では、話がまとまったところで寮に転移しましょうか。お二人とも、よろしいですか?」
「「はい。」」
「行きますよ。」
シュン
0
お気に入りに追加
533
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女と結婚するのに婚約者の姉が邪魔!?姉は精霊の愛し子ですよ?
つくも茄子
ファンタジー
聖女と恋に落ちた王太子が姉を捨てた。
正式な婚約者である姉が邪魔になった模様。
姉を邪魔者扱いするのは王太子だけではない。
王家を始め、王国中が姉を排除し始めた。
ふざけんな!!!
姉は、ただの公爵令嬢じゃない!
「精霊の愛し子」だ!
国を繁栄させる存在だ!
怒り狂っているのは精霊達も同じ。
特に王太子!
お前は姉と「約束」してるだろ!
何を勝手に反故してる!
「約束」という名の「契約」を破っておいてタダで済むとでも?
他サイトにも公開中
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
転生料理人の異世界探求記(旧 転生料理人の異世界グルメ旅)
しゃむしぇる
ファンタジー
こちらの作品はカクヨム様にて先行公開中です。外部URLを連携しておきましたので、気になる方はそちらから……。
職場の上司に毎日暴力を振るわれていた主人公が、ある日危険なパワハラでお失くなりに!?
そして気付いたら異世界に!?転生した主人公は異世界のまだ見ぬ食材を求め世界中を旅します。
異世界を巡りながらそのついでに世界の危機も救う。
そんなお話です。
普段の料理に使えるような小技やもっと美味しくなる方法等も紹介できたらなと思ってます。
この作品は「小説家になろう」様及び「カクヨム」様、「pixiv」様でも掲載しています。
ご感想はこちらでは受け付けません。他サイトにてお願いいたします。
DNAの改修者
kujibiki
ファンタジー
転生させられた世界は、男性が少なく、ほとんどの女性は男性と触れ合ったことも無い者ばかり…。
子孫は体外受精でしか残せない世界でした。
人として楽しく暮らせれば良かっただけなのに、女性を助ける使命?を与えられることになった“俺”の新たな日常が始まる。(使命は当分始まらないけれど…)
他サイトから急遽移すことになりました。後半R18になりそうなので、その時になれば前もってお知らせいたします。
※日常系でとってもスローな展開となります。
クラス転移で俺だけ勇者じゃないのだが!?~召喚した配下で国を建国~
かめ
ファンタジー
高校で授業を受けていた俺は、クラスメイト達と共に異世界のエルガレフト神国の神殿へと召喚された。
どうやら、俺とクラスメイトは魔王を倒すために異世界より召喚されたようだ。
だか、俺はクラスメイト達の中で、唯一勇者の称号がなかった。
俺を逆恨みするクラスのリーダー的存在である海堂の誘導もあり、俺はわずかな金銭を渡されて犯罪者として神殿より追放されてしまう。
だが、実は俺を異世界に救世主として招くために創世神が手引きを行った召喚であり、他のクラスメイト達は偶発的に巻き込まれてしまっただけの”おまけ”だったのだ。
真の勇者として神聖召喚魔術『 ホーリーサモン 』に目覚めた俺は、規格外の魔物や人物を次々に召喚し、世界を救うために強大な国を築いていく。
短編バージョン(1話2000字ほど)もありますので、1話が長いよー!って人はそちらで見ると良いかと思われます!
基本的にはなろうメインで連載しています!こっちは気が向いたらなのでもし良ければ、メインの方にも足を運んで頂けると喜びます!
左斜め下らへんにあるかめの登録コンテンツのところからとべます!
Twitter始めました〜良かったらフォローお願いします!
https://twitter.com/kame_narou/status/1187022015540031489?s=19
異世界転生しか勝たん
shiyushiyu
ファンタジー
JK…通称自宅警備員であった私は売れないラノベ作家として、売れる日をいつしか夢見ていた。
決してニートではない。
バイトは作家活動が忙しいからしてないけれど、ラノベ書いてるからニートじゃないし。
確かに冗談で異世界転生してみたいとか思ったけどさ、本当に叶うなんて思わないじゃん?
しかも何の冗談?転生した先が自分が書いてたラノベの世界ってそりゃないでしょー!
どうせ転生するならもっとちゃんと転生したかったよ!
先の展開が丸わかりの、ドキドキもハラハラもない異世界転生!
――――――――――――
アヤメ…主人公のデブスニート
転生先の小説:#自発ください#いいねで気になった人お迎え~お別れはブロ解で~←これのせいで異世界転生しましたw
登場人物:カラアゲ…大男の戦士
ナポリタン…イケメンチャラ男タンク
アヤメ…勇者(男)に転生した主人公のデブスニート(転生した姿はハンサムな男)
世界を支配しようとする魔王に3人のパーティーで挑む!
基本は勇者の魔法で一発
転生先の小説:バンパイアくんとフェアリーちゃん
登場人物:パセリ…主人公(アヤメが転生した姿)
バジル…口の悪いフェアリー
ルッコラ…泣き虫バンパイア
離縁された妻ですが、旦那様は本当の力を知らなかったようですね? 魔道具師として自立を目指します!
椿蛍
ファンタジー
【1章】
転生し、目覚めたら、旦那様から離縁されていた。
――そんなことってある?
私が転生したのは、落ちこぼれ魔道具師のサーラ。
彼女は結婚式当日、何者かの罠によって、氷の中に閉じ込められてしまった。
時を止めて眠ること十年。
彼女の魂は消滅し、肉体だけが残っていた。
「どうやって生活していくつもりかな?」
「ご心配なく。手に職を持ち、自立します」
「落ちこぼれの君が手に職? 無理だよ、無理! 現実を見つめたほうがいいよ?」
――後悔するのは、旦那様たちですよ?
【2章】
「もう一度、君を妃に迎えたい」
今まで私が魔道具師として働くのに反対で、散々嫌がらせをしてからの再プロポーズ。
再プロポーズ前にやるのは、信頼関係の再構築、まずは浮気の謝罪からでは……?
――まさか、うまくいくなんて、思ってませんよね?
【3章】
『サーラちゃん、婚約おめでとう!』
私がリアムの婚約者!?
リアムの妃の座を狙う四大公爵家の令嬢が現れ、突然の略奪宣言!
ライバル認定された私。
妃候補ふたたび――十年前と同じような状況になったけれど、犯人はもう一度現れるの?
リアムを貶めるための公爵の罠が、ヴィフレア王国の危機を招いて――
【その他】
※12月25日から3章スタート。初日2話、1日1話更新です。
※イラストは作成者様より、お借りして使用しております。
【完】専属料理人なのに、料理しかしないと追い出されました。
桜 鴬
ファンタジー
【専属料理人なのに、料理しかしないと追い出されました。2】発売です♪
**********
各地の販売店様に、出荷されました。店舗での発売日はまちまちのようです。先駆けて発売されていました、電子書籍とレンタルと共に、どうぞ宜しくお願い致します。
***************
https://twitter.com/uguisu_014/
Twitterにて更新予定他出しています。ブログとも連携していますので、是非宜しくお願い致します<(_ _*)>
第11回ファンタジー大賞、最終19位。残念ながら賞は貰えませんでしたが、大賞の最終選考まで残れた事を、読者の皆様に大感謝しております。
本当にありがとうございます。
お読み戴いて下さる皆様に感謝を。
※※※
もうすぐSランク冒険者パーティーの、専属料理人だった私。本日付でパーティーをクビにされ、只今ダンジョンの最下層に佇んでおります。
【何処でも出張レストラン。料理人スキルMAX。ダンジョン内でも、安全に料理が出来て食べられる場所さえ有ればOK。己の身は己で守れます。往路の道案内は必ずお願い致します。】
専属になる前は、この看板で出張料理人をしていました。顧客は王家血筋の方々から冒険者の方々までと多種多様。これでも売れっ子の料理人なのです。
夢へと向け人脈を広げ資金を貯めてた私の元へ、傍若無人な奴等は突如やって来た。冒険中の飯が不味けりゃやる気もおきない。やる気が出なきゃSランクにも上がれないと宣う人達。
エサをちらつかせ私の弱味につけ込んで来ました。半ば無理矢理専属にしたくせに、料理しかしないからと追放だそうです。
私は料理人ですよ?護身術位は極めてますが、魔物と戦闘何て出来る訳無いじゃないですか。
まあ依頼料は前払いして貰ってるし、食材も最近は持ち出し多いし、契約期間も直ぐに切れる。更新料払いたく無くて狙ったな。でも丁度良いや。
両親のレストランを買い戻せたのには感謝してる。でも2度と専属にはなりません!
「恋人になれば契約料何て無粋な物は要らないよね?僕の恋人にしてあげる。毎日僕に君と料理を食べさせてよ。」
ハーレムですか!ふざけるな!セクハラリーダーは死ね。一生干し肉と水でも飲んでろ!
バーカ!バーカ!
では私は帰るよー!ばーい ばぃ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる