夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

美しき情景6

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「レンズはもう、外されましたか?」

「いいえ、まだ外してません。あ、シオンさんはラナ先生の目のことは知らないですけど、私の目は知ってますから。」

目が良すぎる者同士、普段は見えないようにメガネを使用している二人はコソッと目について話す。


「そうでしたか。アーヤさんがレンズをこれから外すのなら、一度降りてからをお勧めします。驚いて池に落ちたら大変ですからね。」


えっ?そんな驚く違いがあるの?!メガネ越しには月光に反射してキラキラしてるだけなんだけど。よし、早速岩から降りてから見よう。


「じゃあ、降りてから外して見ますね。」

シャラン…♪
池に背を向けて、スマホを握り胸に当てながら岩の上でしゃがむ。それからジャンプしようと思って屈むと…。


「アーヤさん。」

「はい?」

「お手をどうぞ。」

「手?」

「片手だけでもつかまって降りて下さい。」

「じゃあ、お借りしていいですか?」

「はい。」


ラナ先生の差しのべられた手に自分の手を重ねてから花を踏まないように先生の立っている石板、黒い足元をめがけてジャンプ。シャララン♪


タンッ ポスッ


「っ…。ごめんなさい!」

「大丈夫ですか?」

「私は何とも。勢いよく跳び過ぎました。顔ごと前のめりに先生にぶつかりましたよね?先生こそ、大丈夫ですか?」

ラナ先生の手に掴まりながらで、着地したけど、ラナ先生の胸当たりに私の顔面で圧迫してしまった。それに、さっきまでひとりで跳び渡った石板は二人で乗るには狭いわけで…。


着地は問題なく大丈夫…大丈夫だけど、繋いだ手はまだそのままだし、先生との距離が近すぎるこの状況は大丈だいじょばない…です。


「私は何ともありません。」

むし役得やくとくといったところでしょうか。


「それよりも、レンズを外したら面白い現象が起きています。外す間、私がお持ちしましょう。」

「あ、じゃあスマホお願いしていいですか?」

「はい。」


ラナ先生にスマホを預け、私はメガネの両端をつまんでおでこ経由で頭の上へのせた。前髪が鼻パットでおさえられ、おでこの真ん中だけ持ち上がる。

すると…。!?

さっきまでの暗さはどこへやら。

「っ?!」


何これ!?眩しい!先生の手元に集まる光が目に飛び込む。先生の周囲、とにかく目の前が青白い光やキラキラの粒々が夜空からも花からも光のシャワーみたいに集まっていて目の前が眩しくなった。

ストラップから視線を外しても私の視界もやたら明るいのはピアスとイヤーフックの石の影響だろうか。先生そんなに光ってどうしたんですか?

ああ、そうでした。ブルーローズの魔力コントロールのアクセサリー、沢山お付けになっていましたね。ピアスやリングが特に多いからか、お顔周りと手が大変なことになってます。



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