夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

和食レストラン蓬莱へ17

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甘っ……くな~い!!やった~!うん、この味~。

ああ、子供の頃に北海道に引っ越してから、好きなみたらし団子を食べてはその度に、タレも、団子自身も甘すぎて落胆した日々。何で団子生地が甘いのー?!

地域できっと砂糖が入ってない団子があるはずだと、旅行でいく先々さきざきで道内のみたらし団子を食べては、やっぱりタレじゃない生地も甘くて凹み、行く先で和菓子や団子屋を見つけては食べたけど、甘くない団子には出会えなかった。


異世界で私にとっての本物の団子、東京で食べた甘くないみたらし団子に巡り合えるなんて!私のみたらし団子へのこだわりはそれだけ年期が入っている。

今日一番の感動かもしれない。


「っ美味しい~!!」


「アーヤさん、タレのお団子がお口に合いましたか?」

「そりゃも~!理想のみたらし団子です。ここにあるお団子は完璧です。」

「良かったね。お茶も懐かしいんじゃない?」

「あ、お茶もはい!これ、玄米げんまい茶ですよね~。あー落ち着く。」



「モチモチしていて、不思議な食感ですよね。このお団子というのは。

ホウライで人気に火がついたようで、今では味付けも種類があって学院の近くに移動販

売もたまに団子屋台が来ます。生徒にも人気がありますよ。」


「屋台!?すごい~。絶対買いに行きます!」


「マジェストーラにはなかった食べ物ですが、異世界の人気あるものは結構、この国で定着しているんですよ。」

「へぇ~そうなんですか。いいですね。異文化を受け入れる風習や文化を理解する価値観が豊かで。

食文化だけでも、異世界の中で好まれるとわかって日本人としてはやっぱり嬉しいです。」


あっという間にあんなにあったお団子も食べちゃった~。みたらし団子以外も美味しかった。でも流石にお腹もそろそろ一杯かも~。
沢山食べたな…。

お料理、ご飯、お酒、楽しい会話、そしてお団子に玄米茶…。ああ、素敵なお食事だった。満腹と満足感に満たされているとラナ先生が話した。


「アーヤさん、エルシオン君。食後の運動と言ってはなんですが、このホウライにはニホン式の庭、ニホン庭園ていえんという場所があるようなんです。

副支配人にお会いした時に満月の庭もなかなか見応えがあると勧められたのですが、行ってみますか?」 

「日本庭園ですか?せっかくだから月夜も綺麗だろうし、行ってみたいです。」

「食後の散歩もいいですね。」

「では、食事は終了と伝えてから参りましょうか。」

「「はい。(は~い。)」」


チリリリリ♪



ラナが食事終了を伝え、庭園まで店員が案内を申し出る。ホウライ自慢の庭園を目指し、三人は店内を移動しに歩き出したのだった。

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