293 / 599
エスリアール王城 出会い
お世話になりました2
しおりを挟む
「ありがとうございます。レイファンスさん。何から何までお世話になりました。」
「世話になった。レイファンス。」
「アーヤ様、デュカーレ様のお役にたつことができたのであれば光栄です。さあ、時間は有限です。お部屋に参られませ。」
「はい。」
執務室を出ると見慣れた護衛のシュナイゼさんがいた。
「デュカーレ様、アーヤ様、お部屋にそれぞれ荷物はまとめておりますが、持ち歩きたい物があればまだ間に合いますので、お部屋でご確認をお願いします。」
「わかった。アーヤ、行こう。」
「はい。」
歩きながら私が持ち歩きたい物を考える。異世界に来る前の日本ならお財布、スマホ、車の鍵で大体出掛けてしまうけど。
今回は引っ越しみたいなものだから、制服から私服に着替えておいて、今晩のパジャマいるかな。いらないか。いざとなったらチャイナ風の服のズボンだけ脱いで寝てもいいや。
そう考えたら余り荷物いらない?肩掛け魔法バックにタオル、スキンケアセット、お風呂道具、私服、着替え、筆記用具くらいあればいい?いくらでも入る魔法バックは本当に便利だわ。四次元ポケットならぬバック。神様ありがとう~。
…あ、学院に行ったらどこで前髪切ってもらおう。寮は部屋に入れない。夕食前にシオンさんの部屋に行って切ってもらう方がいいかも。
部屋に到着すると、入り口にアネルさんとリリアさんが待機してくれていた。
「アネルさん、リリアさん~。」
「リリア、アーヤ様にお仕えできるのも今日が最後よ。心しなさい。」
「はいっ。」
「アーヤ様、荷物の件とお支度がございます。お早く中に。」
小走りに駆け寄る。急なお別れはやっぱり寂しいなと思っていたら二人は部屋に私を連れ込まれそうになる。
「あ、ちょっと待ってくださいっ。シオンさん、支度終わったらお部屋に行くのでその時、アレお願いします!」
「わかった。いつでもおいで。」
「「アーヤ様、お早く。」」
「はい。ああ、そんなに急がなくても~。」
「何をおっしゃいます。お荷物確認が済んだら、本日出立されるのです。それ相応にお支度をしてマジェストーラに向かわれませんと!」
「え?そりゃ制服から私服に着替えはしようと思っていたけど、そんなに仰々しく支度しなくても…。夕食を食べて入寮するだけだし。」
「なりません。きちんとした身なりで赴きませんと。」
「そうですよ、アーヤ様。最後のお仕え頑張りますから。」
アネルさん、リリアさん…。じ~ん…
「世話になった。レイファンス。」
「アーヤ様、デュカーレ様のお役にたつことができたのであれば光栄です。さあ、時間は有限です。お部屋に参られませ。」
「はい。」
執務室を出ると見慣れた護衛のシュナイゼさんがいた。
「デュカーレ様、アーヤ様、お部屋にそれぞれ荷物はまとめておりますが、持ち歩きたい物があればまだ間に合いますので、お部屋でご確認をお願いします。」
「わかった。アーヤ、行こう。」
「はい。」
歩きながら私が持ち歩きたい物を考える。異世界に来る前の日本ならお財布、スマホ、車の鍵で大体出掛けてしまうけど。
今回は引っ越しみたいなものだから、制服から私服に着替えておいて、今晩のパジャマいるかな。いらないか。いざとなったらチャイナ風の服のズボンだけ脱いで寝てもいいや。
そう考えたら余り荷物いらない?肩掛け魔法バックにタオル、スキンケアセット、お風呂道具、私服、着替え、筆記用具くらいあればいい?いくらでも入る魔法バックは本当に便利だわ。四次元ポケットならぬバック。神様ありがとう~。
…あ、学院に行ったらどこで前髪切ってもらおう。寮は部屋に入れない。夕食前にシオンさんの部屋に行って切ってもらう方がいいかも。
部屋に到着すると、入り口にアネルさんとリリアさんが待機してくれていた。
「アネルさん、リリアさん~。」
「リリア、アーヤ様にお仕えできるのも今日が最後よ。心しなさい。」
「はいっ。」
「アーヤ様、荷物の件とお支度がございます。お早く中に。」
小走りに駆け寄る。急なお別れはやっぱり寂しいなと思っていたら二人は部屋に私を連れ込まれそうになる。
「あ、ちょっと待ってくださいっ。シオンさん、支度終わったらお部屋に行くのでその時、アレお願いします!」
「わかった。いつでもおいで。」
「「アーヤ様、お早く。」」
「はい。ああ、そんなに急がなくても~。」
「何をおっしゃいます。お荷物確認が済んだら、本日出立されるのです。それ相応にお支度をしてマジェストーラに向かわれませんと!」
「え?そりゃ制服から私服に着替えはしようと思っていたけど、そんなに仰々しく支度しなくても…。夕食を食べて入寮するだけだし。」
「なりません。きちんとした身なりで赴きませんと。」
「そうですよ、アーヤ様。最後のお仕え頑張りますから。」
アネルさん、リリアさん…。じ~ん…
0
お気に入りに追加
534
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
異世界転生したら何でも出来る天才だった。
桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。
だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。
そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。
===========================
始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
転生チートは家族のために~ユニークスキルで、快適な異世界生活を送りたい!~
りーさん
ファンタジー
ある日、異世界に転生したルイ。
前世では、両親が共働きの鍵っ子だったため、寂しい思いをしていたが、今世は優しい家族に囲まれた。
そんな家族と異世界でも楽しく過ごすために、ユニークスキルをいろいろと便利に使っていたら、様々なトラブルに巻き込まれていく。
「家族といたいからほっといてよ!」
※スキルを本格的に使い出すのは二章からです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる