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エスリアール王城 出会い
This is my road 導かれて3
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“アーヤもこう言っている。オーナーの指図は受けにゃい。と言っているにゃ。”
「ノワール……。はぁ…。」
水稀に翻訳された猫語は以外にもオーナーに対して辛辣?なお言葉でびっくりした。そして、私のことはアーヤ呼びなのね。
オーナーが持って来た紅茶セットを置く時にため息が聞こえてしまった。
カチャカチャと紅茶とケーキがテーブルに並ぶ。
「皆様、どうぞ召し上がって下さい。」
「はい、いただきます。」
「いただきます。」
「ご馳走になります。」
紅茶を数口飲みながら少し肩を落としたようなオーナーが気になる。お節介かもしれないけど、何だか居たたまれない。
「ノワール。私個人的の感想なのだけど、オーナーさんは指図とかじゃなくてノワールと私のことを思ってのことで言っていると思うから、煩わしいとかそういう風に受け取らないで。
一緒に暮らす身内同士、家族なのだから普段気持ちがわからない相手が発する言葉って重みが違うと思うの。
今みたいなやり取りはノワールとオーナーさんにわだかまりができそうで心配になるよ。」
…二ャ~オ二ャ
“わかった。これからは言い方に気を付けよう。と言っているにゃ。”
「アーヤ様。お気遣い痛み入ります。」
「いえ、出過ぎたことを言いました。」
“姫さま。沢山話したからわかったにゃん。ノワールは高貴な生まれのようで、水稀が思うに言い方はキツくても言葉自体に悪気はないにゃん。”
「そうだったんだ。ノワール、何だかごめんね。」
二ャ~オ二ャ~
“気にしていない。我らを思っての言だと理解している。気にするな。と言っているにゃん。”
「そっか。あ、今のもノワール口調なの?水稀。」
“そうにゃん。”
確かに今の口調には威厳と高貴さが滲み出てるわ。
私の態度は今まで大丈夫だったか急に不安になる。
私ったら馴れ馴れしく、撫で回し過ぎて我慢させたりしていなかったかな。
「…ノワール、その…私はノワールが大好きだから会えたらいつも放題に構いすぎていたと思うんだけど。
しつこいとか、うっとおしいとか、嫌じゃなかった?」
二ャ~オ 二ャ~ スリスリ
“案ずるな。アーヤに撫でられるのは気持ちがいいからかまわない。と言っているにゃ。”
ほっ…
「良かった。」
二ャ~オ 二ャ~オ
“我のことはもうよい、水稀の首飾りだ。と言っているにゃ。”
「すっかりノワールの通訳が板についてきたところですが、そうですね。受け取りをしましょうか。」
ラナ先生もノワールに同意した。
「では…。ご依頼の品です。月の雫を革細工で首飾りにしました。お受け取り下さい。」
「はい。」
「ノワール……。はぁ…。」
水稀に翻訳された猫語は以外にもオーナーに対して辛辣?なお言葉でびっくりした。そして、私のことはアーヤ呼びなのね。
オーナーが持って来た紅茶セットを置く時にため息が聞こえてしまった。
カチャカチャと紅茶とケーキがテーブルに並ぶ。
「皆様、どうぞ召し上がって下さい。」
「はい、いただきます。」
「いただきます。」
「ご馳走になります。」
紅茶を数口飲みながら少し肩を落としたようなオーナーが気になる。お節介かもしれないけど、何だか居たたまれない。
「ノワール。私個人的の感想なのだけど、オーナーさんは指図とかじゃなくてノワールと私のことを思ってのことで言っていると思うから、煩わしいとかそういう風に受け取らないで。
一緒に暮らす身内同士、家族なのだから普段気持ちがわからない相手が発する言葉って重みが違うと思うの。
今みたいなやり取りはノワールとオーナーさんにわだかまりができそうで心配になるよ。」
…二ャ~オ二ャ
“わかった。これからは言い方に気を付けよう。と言っているにゃ。”
「アーヤ様。お気遣い痛み入ります。」
「いえ、出過ぎたことを言いました。」
“姫さま。沢山話したからわかったにゃん。ノワールは高貴な生まれのようで、水稀が思うに言い方はキツくても言葉自体に悪気はないにゃん。”
「そうだったんだ。ノワール、何だかごめんね。」
二ャ~オ二ャ~
“気にしていない。我らを思っての言だと理解している。気にするな。と言っているにゃん。”
「そっか。あ、今のもノワール口調なの?水稀。」
“そうにゃん。”
確かに今の口調には威厳と高貴さが滲み出てるわ。
私の態度は今まで大丈夫だったか急に不安になる。
私ったら馴れ馴れしく、撫で回し過ぎて我慢させたりしていなかったかな。
「…ノワール、その…私はノワールが大好きだから会えたらいつも放題に構いすぎていたと思うんだけど。
しつこいとか、うっとおしいとか、嫌じゃなかった?」
二ャ~オ 二ャ~ スリスリ
“案ずるな。アーヤに撫でられるのは気持ちがいいからかまわない。と言っているにゃ。”
ほっ…
「良かった。」
二ャ~オ 二ャ~オ
“我のことはもうよい、水稀の首飾りだ。と言っているにゃ。”
「すっかりノワールの通訳が板についてきたところですが、そうですね。受け取りをしましょうか。」
ラナ先生もノワールに同意した。
「では…。ご依頼の品です。月の雫を革細工で首飾りにしました。お受け取り下さい。」
「はい。」
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