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エスリアール王城 出会い
制服と飛び交う噂3
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後ろからですかー!?
「エルシオン君の時は大方、形ができていたので、対面からでも難なく直せましたが…。
1から教えるには後ろからの方が自分と同じ向きなので、お伝えしやすいです。
では、失礼します。アーヤさん、こことここを持ってください。いいですか?」
「は、はいっ!」
理屈はわかるけど、近い近い近いです。
うう…相変わらずいい匂いだし、緊張するってば。
「自分で結ぶ感覚を覚えていただきたいので、アーヤさんの手を私が誘導しますね。」
「り、了解です。」
私の手の上に先生の手が添えられてる。
ヒィェ~。
「フフ、そう緊張なさらずに。簡単ですよ。
まずはこちらをこうして、それからクロスして。この間をこっちから通して引き抜いてから形をこうして整えます。ほら、できました。」
「はい。」
「では、もう一度やってみましょう。ほどき方を見せるので私の手元を見ていてくださいね。」
「はい。」
シュル
「最後に上から通したこの三角の結び目を持って、少しずつ左右にずらしながら下げていきます。」
シュル
白くてスラリとした指だけど男性らしい大きな手がネクタイを優しくずらしていく。
シュル シュル
ネクタイの外し方のレクチャーなんだけど、先生の手を間近で見ることになるとは。男の人で顔だけじゃなく手も綺麗ってどんだけですか。
「ある程度下げたらこの部分を引いてタイを抜きます。ね?慣れれば簡単ですよ。忘れないうちに、やってみましょうか。」
後ろから横に移動したことで、心臓のドキドキは幾らかましになった。
ほっ…。
「はい。えーと、最初は、首にこうかけて、こっちを上にして、クロスしたら一周してここをこうしてからこの輪に上から通す?
三角になりました。こんな感じに整えて…と。これで大丈夫ですか?」
「はい。できましたね。ではアーヤさんも学院から支給されるネクタイピンもつけましょう。じっとして…はい、これでよし。
Sクラスは金色のタイピン、他は銀色なんですよ。」
シオンさんのネクタイを見ると、既に金色のピンがついていた。シオンさん制服も似合う流石だ。着こなしております。
「お二人とも良くお似合いです。
制服の試着はこれでいいですね。今着ているサイズ番号と同じ物を着替え一式2セット用意しますので、試着したハンガー全てと脱いだ私服はこの袋に入れて持ってきてもらえますか?
ハンガーは事務に、私服はとりあえずブルーローズに転送します。
ちなみに今着ている制服はそのままで結構ですよ。」
「わかりました。取って来ます。」
試着したハンガーと私服をまとめて先生に渡す。ハンガーを確認してから先生は壁に手をかざして魔法陣を作り、ずいっとハンガーを押し込んでいく。
陣が消えたらまた新しいのを壁に作って、私服の入った袋を同じように入れて消した。
当たり前のようにしてるけど、誰にでもできることじゃないんだろうなと思いながらシオンさんを改めて見た。
「エルシオン君の時は大方、形ができていたので、対面からでも難なく直せましたが…。
1から教えるには後ろからの方が自分と同じ向きなので、お伝えしやすいです。
では、失礼します。アーヤさん、こことここを持ってください。いいですか?」
「は、はいっ!」
理屈はわかるけど、近い近い近いです。
うう…相変わらずいい匂いだし、緊張するってば。
「自分で結ぶ感覚を覚えていただきたいので、アーヤさんの手を私が誘導しますね。」
「り、了解です。」
私の手の上に先生の手が添えられてる。
ヒィェ~。
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まずはこちらをこうして、それからクロスして。この間をこっちから通して引き抜いてから形をこうして整えます。ほら、できました。」
「はい。」
「では、もう一度やってみましょう。ほどき方を見せるので私の手元を見ていてくださいね。」
「はい。」
シュル
「最後に上から通したこの三角の結び目を持って、少しずつ左右にずらしながら下げていきます。」
シュル
白くてスラリとした指だけど男性らしい大きな手がネクタイを優しくずらしていく。
シュル シュル
ネクタイの外し方のレクチャーなんだけど、先生の手を間近で見ることになるとは。男の人で顔だけじゃなく手も綺麗ってどんだけですか。
「ある程度下げたらこの部分を引いてタイを抜きます。ね?慣れれば簡単ですよ。忘れないうちに、やってみましょうか。」
後ろから横に移動したことで、心臓のドキドキは幾らかましになった。
ほっ…。
「はい。えーと、最初は、首にこうかけて、こっちを上にして、クロスしたら一周してここをこうしてからこの輪に上から通す?
三角になりました。こんな感じに整えて…と。これで大丈夫ですか?」
「はい。できましたね。ではアーヤさんも学院から支給されるネクタイピンもつけましょう。じっとして…はい、これでよし。
Sクラスは金色のタイピン、他は銀色なんですよ。」
シオンさんのネクタイを見ると、既に金色のピンがついていた。シオンさん制服も似合う流石だ。着こなしております。
「お二人とも良くお似合いです。
制服の試着はこれでいいですね。今着ているサイズ番号と同じ物を着替え一式2セット用意しますので、試着したハンガー全てと脱いだ私服はこの袋に入れて持ってきてもらえますか?
ハンガーは事務に、私服はとりあえずブルーローズに転送します。
ちなみに今着ている制服はそのままで結構ですよ。」
「わかりました。取って来ます。」
試着したハンガーと私服をまとめて先生に渡す。ハンガーを確認してから先生は壁に手をかざして魔法陣を作り、ずいっとハンガーを押し込んでいく。
陣が消えたらまた新しいのを壁に作って、私服の入った袋を同じように入れて消した。
当たり前のようにしてるけど、誰にでもできることじゃないんだろうなと思いながらシオンさんを改めて見た。
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