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エスリアール王城 出会い
再会は突然に3
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「選択授業は魔法魔術科と魔道具創作技術科があります。」
先程の学院長室は円の南側1階に位置しています。私達Sクラスはこの先の階段を上がった2階にあります。」
「階段を上がりましょう。上がってすぐがSクラスです。こちらの廊下は建物が円なので4クラス分一周繋がっています。」
階段を上がりながらキョロキョロと建物内を見歩く。
壁は落ち着いた白で、床はベージュ。階段には手すりもあった。全体的に広々している。
自分の在学したことのある学校しかわからないけど、この学院はとにかく広そうだ。
階段の踊り場が見えてきた時、まるでステンドグラスを透過したように赤、青、緑、黄などのカラフルな光が床や壁を彩っていてた。
異国の教会や聖堂のような日差しってこんな感じ?と見とれてから上ばかり見上げて歩いていたのがいけなかった。
綺麗…。あの辺からだ。降り注ぐ鮮やかな光源は。
「綺麗………ぃえっ!?」
コッ
ヤバッ!つまずいた!?
「サトーさま?!」
グイッ
グッ
「全く…浮き足立つなと言ったのを忘れたのか?」
「大丈夫?」
上ばかりに気が向いて足元が疎かになってしまった。両脇を二人に支えられ事なきを得た。
「ああ、お怪我がなくて良かったですね。」
「すみません。足元に注意が足りませんでした。」
「大抵の階段にはここのように透かしの飾り窓が上にあるから日差しがこのような感じになる。飾り窓が珍しいのか?」
「写真やテレビで…ええと、実物を直視したことはないのだけど、私の知る中ではステンドグラスって言って色つきの窓ガラスがこんな感じで。
綺麗だなって上が気になってしまって。さっきは二人ともありがとうございます。とっさに倒れないで済みました。」
「気をつけろ。」
「気をつけて。」
「はい…。」
田舎者ですみません。顔から倒れないで良かった。私は子供の頃から良く階段の上りでこけて転んでいたっけ。お母さんに良く言われたセリフを思い出した。
あんたは、本当に小さい頃から小学生位まで新しいワンピースやタイツ、バックとかで出掛ける時に限って、駅の階段の上りで良く転んだのよね。
しかも鼻を怪我しないでおでこや顎の擦り傷ばかり。女の子なのに案外、優也より顔に傷は多かったんじゃないの?おてんばなんだから。
きっと、新しい物か嬉しかったり、埼玉のおばあちゃんの家に行けることが楽しみでウキウキし過ぎたんだと思う。子供だったので多目に見てください。
階段の踊り場から更に上に歩くと、本当に丸みのある廊下に着いた。
「こちらが私達のSクラスで、中は現在魔術解析の自習中です。教室の両端には扉がありまして、顔の高さ位に覗けるガラスがありますので、私達の姿で邪魔をしませんように扉から離れて廊下の左、内側寄りでお進みください。」
自習中でも廊下はちっとも騒がしくない。
ガルシアちゃんの小さな声でもはっきり聞き取れるくらいシーンとしている。皆、真面目に自習しているんだな。
先程の学院長室は円の南側1階に位置しています。私達Sクラスはこの先の階段を上がった2階にあります。」
「階段を上がりましょう。上がってすぐがSクラスです。こちらの廊下は建物が円なので4クラス分一周繋がっています。」
階段を上がりながらキョロキョロと建物内を見歩く。
壁は落ち着いた白で、床はベージュ。階段には手すりもあった。全体的に広々している。
自分の在学したことのある学校しかわからないけど、この学院はとにかく広そうだ。
階段の踊り場が見えてきた時、まるでステンドグラスを透過したように赤、青、緑、黄などのカラフルな光が床や壁を彩っていてた。
異国の教会や聖堂のような日差しってこんな感じ?と見とれてから上ばかり見上げて歩いていたのがいけなかった。
綺麗…。あの辺からだ。降り注ぐ鮮やかな光源は。
「綺麗………ぃえっ!?」
コッ
ヤバッ!つまずいた!?
「サトーさま?!」
グイッ
グッ
「全く…浮き足立つなと言ったのを忘れたのか?」
「大丈夫?」
上ばかりに気が向いて足元が疎かになってしまった。両脇を二人に支えられ事なきを得た。
「ああ、お怪我がなくて良かったですね。」
「すみません。足元に注意が足りませんでした。」
「大抵の階段にはここのように透かしの飾り窓が上にあるから日差しがこのような感じになる。飾り窓が珍しいのか?」
「写真やテレビで…ええと、実物を直視したことはないのだけど、私の知る中ではステンドグラスって言って色つきの窓ガラスがこんな感じで。
綺麗だなって上が気になってしまって。さっきは二人ともありがとうございます。とっさに倒れないで済みました。」
「気をつけろ。」
「気をつけて。」
「はい…。」
田舎者ですみません。顔から倒れないで良かった。私は子供の頃から良く階段の上りでこけて転んでいたっけ。お母さんに良く言われたセリフを思い出した。
あんたは、本当に小さい頃から小学生位まで新しいワンピースやタイツ、バックとかで出掛ける時に限って、駅の階段の上りで良く転んだのよね。
しかも鼻を怪我しないでおでこや顎の擦り傷ばかり。女の子なのに案外、優也より顔に傷は多かったんじゃないの?おてんばなんだから。
きっと、新しい物か嬉しかったり、埼玉のおばあちゃんの家に行けることが楽しみでウキウキし過ぎたんだと思う。子供だったので多目に見てください。
階段の踊り場から更に上に歩くと、本当に丸みのある廊下に着いた。
「こちらが私達のSクラスで、中は現在魔術解析の自習中です。教室の両端には扉がありまして、顔の高さ位に覗けるガラスがありますので、私達の姿で邪魔をしませんように扉から離れて廊下の左、内側寄りでお進みください。」
自習中でも廊下はちっとも騒がしくない。
ガルシアちゃんの小さな声でもはっきり聞き取れるくらいシーンとしている。皆、真面目に自習しているんだな。
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