夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

再会は突然に2

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顔をしかめそうになりながら何とか眉がピクッと動くに耐えたのはルヴァニレット。

そして、え?!あの冷徹クール&ドライ鉄仮面無表情のブラム先生が笑顔とか何事、怖い!とガクブルして拳を握ってしまったガルシア・パレット。

ガチャン


ブラムが去ってからまず、口を開いたのはルヴァニレットだった。アーヤとエルシオンの顔を見ながら歩み寄る。


「ブラム先生から事前に学院の案内役は頼まれていたから段取りはできている。

編入がこんなにも遅れた理由も問いただしたいが、まずは元気そうで何よりだ。アーヤ、デュカーレ殿。」

「ルヴァニレット殿もお変わりないようで。」

「久し振り、ルヴィ君も元気そう。制服、似合うね。」

「べ、別に普通だ。コホン、二人は初対面だな。改めて紹介する。同じSクラスの副委員長ガルシア・パレットだ。」

「ガルシア・パレットと申します。お二人のご案内ができて光栄です。」

「アーヤ・サトーです。急な呼び出しで、ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。」

「エルシオン・デュカーレだ。これからよろしく。」

ガルシア・パレットさんの第一印象は、貴族のお嬢様な雰囲気だったけど、高飛車タカビーな感じがしないし、栗毛色の茶髪と青い目のメガネ女子でおしとやかそうな印象だ。背は私と同じくらい?かわいいな。


「今の時間は昼食と休息時間も終わり、Sクラスは自習中。他のクラスも授業中だから静かに見学できるが、学院内は広い。とりあえず、主に足を運ぶことになる場所を重点に案内する。パレット副委員長、先導は任せる。」

「はい。お任せを。細かなご質問などがございましたら、ルヴァニレット委員長にお伺いください。」

わ~、いよいよ学院内が見れる。広そうだし、覚えなきゃ。脱、方向音痴。


ガルシア副委員長の先導に従い学院長室を出発する一同。エルシオン、ルヴァニレットに挟まれる真ん中の位置で3人並んで歩いてもあと2人は並べる余裕がある程、廊下は広かった。


「お二人は、転移で来られたので学院の外観をご覧になっていませんでしたね。わかり易く大まかにご説明しますと、この学院は円を中心に外側に建物が繋がり広がっているとご想像ください。」


円?○を中心に、外周ということは二重丸の外側部分だねきっと。


「円の中には教室があり二重の円の外周を4つにわけて、S、A、B、Cクラスがあります。そして中央の円には選択した授業を受ける座学室が2つあります。これらは廊下で繋がり自由に行き来ができます。」

なるほど。例えるなら、ドーナツ型のバームクーヘンを4等分した形が教室スペースになるのかな。中心の円には選択授業の教室が大きく2つあるのか。
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