228 / 599
エスリアール王城 出会い
新術は閃きと共に1
しおりを挟む
何か方法は…。何か知ってることからヒントはないかな。アニメでも小説でも使い魔や契約はよくあるじゃない。どんな風に呼び出してたっけ?姿を普段は見せない存在。思い出せ。
「う~ん。使い魔…か。契約、主従、使い魔、使い、魔、魔獣、妖魔なんてのもいたね、呼ぶ、戻す、潜る、…あ。」
アニメ化した小説の中で、契約した妖魔が人外の主というキャラクターの影に入っていたのがあったわ。
そうそう、姿は見えないけど契約してからは影の中にいて行動を共にしていて、いざ力を借りたい時に名を呼んで召喚していたっけ。
水稀も影に入れたらいいのにな。
そうしたらあのアニメみたいにこっそり影にいるやつ、確か小説の文字はとんこう…遁甲だったかな。それができれば、姿を消したまま主と話したり、隠密に行動してもらったりできるのに。
何とかして私の影に入れるようにならないかな。例えば…
「アーヤ、ストップ。」
「ん?何?シオンさん。今ね、いいこと思い出したんです。」
「その顔を見たらわかるよ。ただ、その案を試すのはラナ先生が戻ってからにしよう。」
「シオンさん…。」
エスパーですか。
「あいにく、読心術は心得ていない。が…アーヤに限り会得しているのかな。」
「ふふ、なんですかそれ。」
アーヤは一度気を許した相手へは気が緩み、考えてることが大体顔に出ているし、思っていることを無意識に口に出していることもある。
さっきも考えが手に取るようにわかり、私にとっては駄々漏れなのだがそこまではっきりは言わない方がよさそうだ。
…シオン殿、心中お察しするにゃ。何かを感じ取り言葉に出さず空気を読む水稀。
コンコン
「あ、は~い。」
ガチャン
「お待たせしました。外出許可をもらったのでお二人をブルーローズにご案内します。」
「はい。水稀おいで。」
どうしよう、さっき思い付いたことの相談は、ブルーローズに行ってからの方がとりあえずいいかな。
“姫さま、ラニャ殿に聞かにゃくていいにゃん?”
「え、ラニャ殿?!水稀、もう一回言って~!」
“ラニャ殿に聞かにゃくていいにゃん?”
「か、かわいい!!うちの子かわいすぎる。」
水稀を抱っこして思わず顔にスリスリしてしまう。
“姫さま、く、くすぐったいにゃ。”
かわいいのはアーヤだ。
かわいいのはアーヤさんですよ。
「コホン、ブルーローズには転移なので急ぎはしないのですが、私に何かお聞きになりたいことでもありましたか?」
「う~ん。使い魔…か。契約、主従、使い魔、使い、魔、魔獣、妖魔なんてのもいたね、呼ぶ、戻す、潜る、…あ。」
アニメ化した小説の中で、契約した妖魔が人外の主というキャラクターの影に入っていたのがあったわ。
そうそう、姿は見えないけど契約してからは影の中にいて行動を共にしていて、いざ力を借りたい時に名を呼んで召喚していたっけ。
水稀も影に入れたらいいのにな。
そうしたらあのアニメみたいにこっそり影にいるやつ、確か小説の文字はとんこう…遁甲だったかな。それができれば、姿を消したまま主と話したり、隠密に行動してもらったりできるのに。
何とかして私の影に入れるようにならないかな。例えば…
「アーヤ、ストップ。」
「ん?何?シオンさん。今ね、いいこと思い出したんです。」
「その顔を見たらわかるよ。ただ、その案を試すのはラナ先生が戻ってからにしよう。」
「シオンさん…。」
エスパーですか。
「あいにく、読心術は心得ていない。が…アーヤに限り会得しているのかな。」
「ふふ、なんですかそれ。」
アーヤは一度気を許した相手へは気が緩み、考えてることが大体顔に出ているし、思っていることを無意識に口に出していることもある。
さっきも考えが手に取るようにわかり、私にとっては駄々漏れなのだがそこまではっきりは言わない方がよさそうだ。
…シオン殿、心中お察しするにゃ。何かを感じ取り言葉に出さず空気を読む水稀。
コンコン
「あ、は~い。」
ガチャン
「お待たせしました。外出許可をもらったのでお二人をブルーローズにご案内します。」
「はい。水稀おいで。」
どうしよう、さっき思い付いたことの相談は、ブルーローズに行ってからの方がとりあえずいいかな。
“姫さま、ラニャ殿に聞かにゃくていいにゃん?”
「え、ラニャ殿?!水稀、もう一回言って~!」
“ラニャ殿に聞かにゃくていいにゃん?”
「か、かわいい!!うちの子かわいすぎる。」
水稀を抱っこして思わず顔にスリスリしてしまう。
“姫さま、く、くすぐったいにゃ。”
かわいいのはアーヤだ。
かわいいのはアーヤさんですよ。
「コホン、ブルーローズには転移なので急ぎはしないのですが、私に何かお聞きになりたいことでもありましたか?」
0
お気に入りに追加
533
あなたにおすすめの小説
あらゆる属性の精霊と契約できない無能だからと追放された精霊術師、実は最高の無の精霊と契約できたので無双します
名無し
ファンタジー
レオンは自分が精霊術師であるにもかかわらず、どんな精霊とも仮契約すらできないことに負い目を感じていた。その代わりとして、所属しているS級パーティーに対して奴隷のように尽くしてきたが、ある日リーダーから無能は雑用係でも必要ないと追放を言い渡されてしまう。
彼は仕事を探すべく訪れたギルドで、冒険者同士の喧嘩を仲裁しようとして暴行されるも、全然痛みがなかったことに違和感を覚える。
転生料理人の異世界探求記(旧 転生料理人の異世界グルメ旅)
しゃむしぇる
ファンタジー
こちらの作品はカクヨム様にて先行公開中です。外部URLを連携しておきましたので、気になる方はそちらから……。
職場の上司に毎日暴力を振るわれていた主人公が、ある日危険なパワハラでお失くなりに!?
そして気付いたら異世界に!?転生した主人公は異世界のまだ見ぬ食材を求め世界中を旅します。
異世界を巡りながらそのついでに世界の危機も救う。
そんなお話です。
普段の料理に使えるような小技やもっと美味しくなる方法等も紹介できたらなと思ってます。
この作品は「小説家になろう」様及び「カクヨム」様、「pixiv」様でも掲載しています。
ご感想はこちらでは受け付けません。他サイトにてお願いいたします。
異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】
ちっき
ファンタジー
異世界に行った所で政治改革やら出来るわけでもなくチートも俺TUEEEE!も無く暇な時に異世界ぷらぷら遊びに行く日常にちょっとだけ楽しみが増える程度のスパイスを振りかけて。そんな気分でおでかけしてるのに王国でドタパタと、スパイスってそれ何万スコヴィルですか!
クラス転移で俺だけ勇者じゃないのだが!?~召喚した配下で国を建国~
かめ
ファンタジー
高校で授業を受けていた俺は、クラスメイト達と共に異世界のエルガレフト神国の神殿へと召喚された。
どうやら、俺とクラスメイトは魔王を倒すために異世界より召喚されたようだ。
だか、俺はクラスメイト達の中で、唯一勇者の称号がなかった。
俺を逆恨みするクラスのリーダー的存在である海堂の誘導もあり、俺はわずかな金銭を渡されて犯罪者として神殿より追放されてしまう。
だが、実は俺を異世界に救世主として招くために創世神が手引きを行った召喚であり、他のクラスメイト達は偶発的に巻き込まれてしまっただけの”おまけ”だったのだ。
真の勇者として神聖召喚魔術『 ホーリーサモン 』に目覚めた俺は、規格外の魔物や人物を次々に召喚し、世界を救うために強大な国を築いていく。
短編バージョン(1話2000字ほど)もありますので、1話が長いよー!って人はそちらで見ると良いかと思われます!
基本的にはなろうメインで連載しています!こっちは気が向いたらなのでもし良ければ、メインの方にも足を運んで頂けると喜びます!
左斜め下らへんにあるかめの登録コンテンツのところからとべます!
Twitter始めました〜良かったらフォローお願いします!
https://twitter.com/kame_narou/status/1187022015540031489?s=19
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
グラティールの公爵令嬢―ゲーム異世界に転生した私は、ゲーム知識と前世知識を使って無双します!―
てるゆーぬ(旧名:てるゆ)
ファンタジー
ファンタジーランキング1位を達成しました!女主人公のゲーム異世界転生(主人公は恋愛しません)
ゲーム知識でレアアイテムをゲットしてチート無双、ざまぁ要素、島でスローライフなど、やりたい放題の異世界ライフを楽しむ。
苦戦展開ナシ。ほのぼのストーリーでストレスフリー。
錬金術要素アリ。クラフトチートで、ものづくりを楽しみます。
グルメ要素アリ。お酒、魔物肉、サバイバル飯など充実。
上述の通り、主人公は恋愛しません。途中、婚約されるシーンがありますが婚約破棄に持ち込みます。主人公のルチルは生涯にわたって独身を貫くストーリーです。
広大な異世界ワールドを旅する物語です。冒険にも出ますし、海を渡ったりもします。
離縁された妻ですが、旦那様は本当の力を知らなかったようですね? 魔道具師として自立を目指します!
椿蛍
ファンタジー
【1章】
転生し、目覚めたら、旦那様から離縁されていた。
――そんなことってある?
私が転生したのは、落ちこぼれ魔道具師のサーラ。
彼女は結婚式当日、何者かの罠によって、氷の中に閉じ込められてしまった。
時を止めて眠ること十年。
彼女の魂は消滅し、肉体だけが残っていた。
「どうやって生活していくつもりかな?」
「ご心配なく。手に職を持ち、自立します」
「落ちこぼれの君が手に職? 無理だよ、無理! 現実を見つめたほうがいいよ?」
――後悔するのは、旦那様たちですよ?
【2章】
「もう一度、君を妃に迎えたい」
今まで私が魔道具師として働くのに反対で、散々嫌がらせをしてからの再プロポーズ。
再プロポーズ前にやるのは、信頼関係の再構築、まずは浮気の謝罪からでは……?
――まさか、うまくいくなんて、思ってませんよね?
【3章】
『サーラちゃん、婚約おめでとう!』
私がリアムの婚約者!?
リアムの妃の座を狙う四大公爵家の令嬢が現れ、突然の略奪宣言!
ライバル認定された私。
妃候補ふたたび――十年前と同じような状況になったけれど、犯人はもう一度現れるの?
リアムを貶めるための公爵の罠が、ヴィフレア王国の危機を招いて――
【その他】
※12月25日から3章スタート。初日2話、1日1話更新です。
※イラストは作成者様より、お借りして使用しております。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる